第30話「赤と青のキカイダー」
今回は本編をちょっとお休みしまして、映画「キカイダーREBOOT」とのコラボ回です。
トッキュウジャーとのコラボが1時間SP、ゴーバスとギャバンのコラボが2話連続だったことを考えると、キカイダーとのコラボを1話にまとめ上げたのは、素晴らしい手腕と言えましょう。
時は2週間前に遡ります。
…さすがに、前回の混迷した状況からキカイダー登場回に飛べませんか(笑)
キカイダーと共演するからって、何も無関係なタオルまで赤と青にせんでもw
紘汰が昔飼いたがっていた捨て犬につけた名前は「ジロー」。
街で、不思議な男に出会った紘汰と舞。
「鉄で出来てる!」
「ってことは、この人ホントに!」
「ロボット…」
ずいぶんと理解力に優れた紘汰(笑)
REBOOTのキカイダーは、体表面のナノディスプレイにジローの姿を映し出しているという設定なので、こうして誤作動で姿が変わってしまうこともあるようです。
「REB… レボ…
ミッチ! 何て意味だ?」
「『REBOOT』つまり再起動
パソコンでもよく使う用語ですね」
ミッチ、内心では「こいつ、REBOOTも分からないのか…」とか思ってるのかなぁ(苦笑)
「ジロー」
ジローの名前を聞いて、かつての捨て犬のことを思い出す紘汰。
…犬とキカイダーを同列に扱わんで下さいwww
ロボットなので、グツグツに煮えたお鍋に手を突っ込んでもダイジョーブ!(青影)
湯気は合成で、沸騰は画面外から空気を送り込んでるんでしょうね。
「そうよねぇ… ロボットに味見できないよねぇ」
いや、本のレシピ通り完璧に作れるなら、それは本に書いてある調味料の分量が悪かったのではw
「僕を助けてくれたお礼がしたいんだ」
「へぇ~ ロボットだけど心があるんだな」
ジローが持つ心。それは“良心回路”と言います。
まぁ、これは脳を取り出す手術のための目印だったとおいおい分かるわけですけども。
このシーン、青木さんのアドリブなんですって。
マジ、何考えてんのw
「なんとも独創的なデザインだと思わないか
相反する2つの感情を持つ、伝説のヒーローだよ」
デザインと良心回路についての知識はともかく、キカイダーが“伝説のヒーロー”なんて情報はどこから手に入れた(笑)
その名はハカイダー!!
キカイダーが釣り目ぎみで怒り顔になったことに比べると、こちらはわりとオリジナルに近いデザイン。
それにしても、まさか凌馬が脳を移植してハカイダーそのものになるとは思わなんだ!!
たしかに、原作のハカイダーも頭には人間の脳が入っていたのです。
原作では光明寺博士の脳を頭に搭載していて、キカイダーは生みの親である光明寺博士の脳のために、ハカイダーと全力で戦うことは出来ない…みたいな設定でした。
なので、脳はあくまでパーツの一部であって、ハカイダー自体の意志は別に存在していたのです。
マンガ版のキカイダーでは、プロフェッサー・ギルの脳を搭載してギルの意志で活動していたこともあるので、そっちの方の設定を踏襲しているといえば踏襲していることになるかな。
全然ネタバレとか仕入れてなかったけど、REBOOTの光明寺博士って死んでるのね。
じゃあ、ハカイダーに脳を搭載したりとか出来ないか。
ハカイダーの前では、黒影トルーパーなど足元にも及ばないって感じね。
スイカアームズの悲惨なヤラレ方が泣ける(笑)
ネギ入った買い物袋さげてハカイダーと対峙しても、かっこつかないねw
「破壊… ハカイ… ハカイダー!!」
脳を移植した影響か、だんだんおかしくなっていく凌馬さん。
やはり、ハカイダー本来の人格が眠っているんだろうか。
絶体絶命のピンチに、ジローの頼みを受けREBOOTスイッチを押す紘汰。
ジローの再起動と共に、駐車場に停めてある車が一斉にライトを明滅させるカッコよかった。
REBOOTキカイダーは、スイッチオンとは言うけど、1・2・3とは言わないんだね…
普通こういうシーンって、周りに他の登場人物とか配さないと思うんだけど、普通にビックリしてる鎧武がフレームに入ってるのが笑える(笑)
「ここからは、機械的に行こうか」
っていうセリフが、たしかに機械的。
カチドキの放ったエネルギー弾を、キカイダーが蹴り込むという不思議な合体技で今回は終了。
ハカイダーとの戦闘もそこそこに中断されてしまったし、キカイダーはデンジエンド使わなかったし、全ての見せ場は映画に取ってあるって感じでしたね(苦笑)
紘汰に呼び止められる前と後では、メロディは一緒だけど違う曲が流れてますよね。
最初に流れたのは、なんかシンセで弾いたような音で、後に流れたのは、当時と同じ音源っぽいような気が。
REBOOTボタンを押したことで、紘汰と過ごした日々を失ってしまったジロー。
本来の使命を思い出し、何処かへと去っていく。
とても物悲しいラストになってしまいました。
…エレキギターなのにアコギの音が出てるのは、あれがギターから出てる音ではなく、ジローの体にあるスピーカーから出てる音だからなんだよ!(笑)
凌馬さん、髪も剃らずに脳を取り出すとは、素晴らしい医師がいたんだなぁ(笑)
マンガ版で、キカイダーがよくピノキオに例えられていたことへのオマージュでしょうかね。
そんなこんなで、驚きの共演回は終了です。
とても映画が見たくなる共演でしたね。
映画であるか分かりませんけど、ジローのギターも聞けましたし、昔のキカイダーのファンにもグッと来る回だったのではないでしょうか。
私も絶対に劇場に見に行きたいと思います(^^)
コメント
青木君の赤ペンの切り取り線アドリブすごいですねw
役者さんのアイディアが生かされるっていいなぁと思います
あれ見て思ったのですがハカイダーから見える脳みそは戦極のものってことですか?
そうなると結構キモイかもw
最近は戦極もネタキャラ化してきましたよね
今回の切り取り線とかあっさり破壊衝動に飲まれそうになるとか
アクションはカッコよかったです!
ジローがアコギではなくエレキギターなのは今風にしたからでしょうか
リブートしたことで紘汰の記憶は無くなりましたが来年の春映画で共演すると思うのでそこで思い出すことは無いにしても絆を深めたりするのかな?
ところで二代目シャリバンと二代目シャイダーのVシネやるそうです
監督は坂本浩一監督ですし、渡洋史さんと森永奈緒美さんの出演は楽しみです
来年の春映画はキカイダー+メタルヒーロー+須賀健太君の新イナズマンとの共演とか?
このタイミングで鎧武の本編の物語を中断してまで共演回を放り込んだことへの疑問はありますけど、なかなか印象的な回でしたね。ジローも何となく無表情なイメージでしたが、案外表情を変えていたので好印象でした。新キカイダーも格好いいですね!昭和版の雰囲気を残しているハカイダーも良かったです。
料理や掃除に勤しむ姿がなかなか面白がったジロー。特に紘汰から「肉じゃがは(食べないの)?」と聞かれた後の「俺は食べない」がちょっと可愛かったり…(笑)。それにしても、一部屋の中に紘汰(仮面ライダー鎧武)とジロー(キカイダー)と晶(元セーラーマーキュリー)がいるとはある意味凄い空間だ…。
青木玄徳氏のあのアドリブは最高でしたね。そしてハカイダーになって破壊衝動に侵された後の、普段の凌馬では恐らく拝めない狂気の演技は素晴らしかったです。
ラストはどことなく、いつもミツコ達を置いて孤独に去っていく昭和版のジローを思い浮かべましたね。「幸せをつかむのはいつの日か…」なんてかつてのナレーションが聞こえてきそうでした。映画は自分も見に行きます。自分が大好きな佐津川愛美氏がミツコ役なのが本当に楽しみで(笑)。