感想
1話から22分はカロリーがエグい
ついに、配信が始まったウルトラギャラクシーファイトシリーズの最新作「ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突」!
YouTubeで毎週配信だった前2作から打って変わって、TSUBURAYA IMAGINATIONでの独占配信となりました。
前2作や「運命の衝突」のプロローグ編を無料配信してファンを生み出した上で、3作目からは自社プラットフォームでの有料配信に切り替えるとは、円谷さんもずいぶん商売が上手くなったなぁと感じる今日この頃(笑)
そんな満を持しての配信となった「運命の衝突」の第1話は、なんと22分にも及ぶ長尺の1本。
TVシリーズの1話に比べたら短いですが、元々1本が3分程度しかなかったファイトシリーズとしてはかなりの長尺。この1話だけで、「ウルトラゼロファイト 第一部」の全話と同じくらい長いです。
第1話ということでスペシャルでこの長さみたいなので、2話以降は1話5分とかそれくらいになるとは思いますが、1話からいきなりこんなに見せてもらえちゃってありがたき~
ただ、元々このウルトラギャラクシーファイトってシリーズは1話1話の密度が半端ないんで、いきなり新作が22分というボリュームでお出しされるとカロリーがエグい。
1話から過去作で主役だったウルトラマンが数十人ってレベルで出てくるんだもの(苦笑)
本作の時間軸は?
映像中の描写によると本作の時間軸は、「Z」の最終回後で、「トリガー」14話よりは前というものみたいです。
- ゼットはハルキと出会っているが、既に地球を離れている ⇒ 「Z」の最終回後
- アブソリュートディアボロがまだ「トリガー」の地球に襲来していない ⇒ 「トリガー」14話前
ということ。前作「大いなる陰謀」は「Z」の1話以前の時間軸での物語だったので、ユリアンがさらわれてから、いつの間にか結構時間が経ってたんだなぁ(笑)
ちなみに、ゼットはハルキと一時的に分離して今回の戦いに参加しているそうです。
ウルトラマンと一体化して地球を離れた地球人が、ウルトラマンと分離しててええんかいな(笑)
ウルトロイドゼロ、どこから…?
アブリュートタルタロスが様々な時空から調達したロボット怪獣たちということで、モニター上のみですがデアボリックとウルトロイドゼロが登場。
デアボリックは「トリガー」14話にも登場していたので、おそらくこの個体が「トリガー」に出た個体だったということでしょうか。
ウルトロイドゼロは今後登場してゼットやゼロと戦うんだと思いますが…
過去に複数回登場していて別個体がいるであろうデアボリックはともかく、ウルトロイドゼロに別個体が存在していていいのか…?(笑)
まぁ、アーリーベリアルやアーリートレギアと同じように、タルタロスが過去の時間軸から連れてきた並行同位体という扱いなんだとは思いますが。
ゼットのトラウマを刺激するためにあえてウルトロイドゼロを選んだ(?)あたりは、性格の悪いタルタロスらしさを感じるところです。
声優陣が演じるウルトラ兄弟
ギャラファイシリーズでは長らくタロウやゾフィー以外のウルトラ兄弟にセリフがなかったのですが、本作から新たに声優陣がキャスティングされて、やっとちゃんとしたセリフを喋るように。
オリジナルの俳優さんが声を当てるのはもちろんいいんですが、たとえオリジナルの俳優さんではなかったとしても、やっぱりウルトラ兄弟が新たに活躍する姿を見られるのはありがてぇ~!
第1話で喋ったのは、セブン、エース、レオ。アストラは精神集中してる時のブレスだけでしたが、一応水島宇宙さんのボイスだったかな?
宇宙拳法で鍛えた感覚でタルタロスの残留思念を追っているという、かなり重要な役割を担っているアストラ。レオ大好きの坂本監督の私情がだいぶ影響している気がします(笑)
レオのセリフが結構長かったのも、たぶん坂本監督の影響。
東地宏樹さんによるセブンのボイスは、セリフ少なかったので何とも言えないんですが、細谷佳正さんによるレオのボイスは、ところどころオリジナルの真夏竜さんの雰囲気が感じられるところもあって結構マッチしてましたね。
細谷レオ、今後の坂本監督作品での活躍も期待できそうです。
関智一さんによるエースのボイスは、ちょっとおじいちゃん(笑)
ちょっと老け声に寄せすぎている感はありましたが、関さんは近年の仮面ライダー映画でショッカー首領をやったりしていて、納谷悟朗さんの後任としてはベストキャスティングではあります。
※ショッカー首領もエースも、オリジナルは納谷悟朗さん。
もしも20年くらい前に納谷さんがエースの声を演じる機会があったなら、あんな感じの声になったのかな~と感じさせられる部分はありましたねぇ。
ゼアス、ナイス、ボーイ!
どう考えても戦闘で活躍できる気はしませんが、ついに参戦したゼアス、ナイス、ボーイ!
特にナイスが長尺の映像作品でここまで動いてるのって、史上初ではないでしょうか?
ナイスの声は、原作でナイスに変身する夢星銀河を演じていた宮坂ひろしさん。当時以来23年ぶりのナイス役。
オリジナル以外の媒体でのナイスは、ウルトラシリーズではお馴染みの役者さんである岸哲生さんが演じていることが多いのですが、宮坂さんと岸さんの声がかなり似ていたので、改めて岸さんのナイスってナイスキャスティングだったんだなぁと思った次第です。
というか、マジでところどころ岸さんが声当ててません?
ゼアスの声は、「ウルトラ10勇士」でティガを演じたりしていた村上ヨウさん。村上さん演じるウルトラマンもだいぶお馴染みになってきましたねー
ちなみに、M78星雲出身のボーイはともかく、ゼアスはZ95星雲ピカリの国。ナイスはTOY1番星の出身のウルトラマン。
TOY1番星は一応M78星雲の中にあるみたいなのでナイスはセーフですが、ピカリの国は別の星雲なのでゼアスは完全によそ者。宇宙警備隊の施設でいったい何をしていたのか…(笑)
あと、実はゼアスとナイスは英語版のキャストも豪華で、ゼアスはロバート・ボールドウィンさん(キョウリュウシアン)、ナイスはアイクぬわらさん(ヒルトップ管理官)という特撮ファンにお馴染みのキャスト。
惜しむらくは、TSUBURAYA IMAGINATIONでの英語ボイスの聞き方が分かってないので、キャスティングが分かってても実際のボイス聞けてません。
ギナ・スペクター
「X」に登場した時は地球人大で、佃井皆美さんが演じていたギナ・スペクターでしたが、今回は原典通りにウルトラマンサイズの巨人に。
うーん、巨人になってもいいので、どうせなら佃井さんにそのまま演じてほしかったなー(笑)
前作に登場したモルド・スペクターとジュダ・スペクターは、タルタロスがアンドロ警備隊と戦っている最中の時代から連れてきた個体だったのですが、今回のギナ・スペクターは、タルタロスが2人を連れ去ったことでアンドロ警備隊に倒されたギナ・スペクターをレイバトスが復活させた個体という一風変わったもの。
ついでなんだから、ギナも2人と同じ時代から連れてきてあげろよ(笑)
ニュージェネレーションヒーローズ総登場!
後半パートは、トライスクワッドによるニュージェネレーションヒーローズの招集とバトルがメイン。
・タイガ ⇒ ギンガ、ビクトリー
・タイタス ⇒ エックス、ジード、ゼット
・フーマ ⇒ オーブ、ロッソ、ブル
組み合わせは以上の通りで、これはトライスクワッド3人が持っている○○レットの組み合わせとほぼ同じ(タイガとフーマの組み合わせが逆。ゼットは後輩なので除外)
○○レットの組み合わせと同じにすればいいのに~と思ってしまうところですが、ギンガストリウムとフォトンアースによるストリウム光線とオーラムストリウムの同時撃ちがあったり、タロウの言葉がギンガからタイガへ伝えられるエモいシーンがあったりしたので、タイガとギンガを組み合わせるのは絶対に外せなかったってことでしょうなぁ。
ゼットは久しぶりにジードと再会。ジードがメダルを返却されて再びギャラクシーライジングへ! こういうのがあるからギャラファイは熱いんです。
エックスは相変わらずユナイト中の大地ばっかり喋って、エックス本人は終始無言(笑)
フーマ、ロッソ、ブル、オーブのO-50組はこれまでちゃんとした絡みはほとんどなかったので、ようやく実現。
O-50組であることに言及はなかったですが、次回以降その共通点に関する会話があったりすると嬉しいですな。