第1話「光を繋ぐもの」
感想
新世代のティガ
2021年7月10日。ウルトラシリーズ55周年を迎えた記念すべきウルトラマンの日である今日、ついに新作「ウルトラマントリガー」の放送が始まりました!
今日という日を楽しみにしてましたよ私は! なんたってテレビで初めて見たウルトラマンがティガだったという、ティガリアルタイム世代のウルトラ大好きオジサンですからね!(?)
閑話休題。
そんなわけで始まった「ウルトラマントリガー」。物語の最初の舞台はテラフォーミングの進んだ火星。
ティガの主人公だったダイゴが、地球でティガとしての戦いを終えてダイナ時代には火星に移住していたのに対し、トリガーは火星から物語が始まるというのが粋な始まり方。
「ウルトラマン、トリガー!」という子供たちによるタイトルコールや、文字がグルングルン動きながらタイトルが完成するタイトル画面も、まさにティガのまんま。
こういうベタベタなオマージュ、嬉しくなっちゃう!(笑)
オマージュといえば、当然ながらこの作品ではオリジナルであるティガへのオマージュがたくさん。それを少しだけ紹介していきましょう。
ルルイエ
主人公のマナカ・ケンゴが花の名前につけた「ルルイエ」は、ティガがラスボスのガタノゾーアと戦った最終決戦の舞台。
そもそもティガ関係なく、クトゥルフ神話に登場する邪神が眠る場所の名前なので、そんな不吉な名前をお気に入りの花に名付けないでほしい(苦笑)
トリガーが元闇の巨人であること
トリガーが(おそらく)元々は闇の巨人だった…という設定は、ティガも昔は闇の巨人をやっていたことへのオマージュ。
たしかに数週間前まで、ティガの過去を描いた映画の説明をさんざんやってましたけど、別にトリガーまで闇の巨人やってたことにしなくてもいいんですよ!(笑)
トリガーの遺跡
トリガーの石像、そして神器サークルアームズが眠っていた遺跡は、逆ピラミッド状であるという説明があります。
これは、ティガの1話で3体の光の巨人が光のピラミッドの中にあったことのオマージュ。
もしかすると、遺跡にはトリガーの他にもあと2体、巨人の石像が眠っていたかも…?
ゴルバー
新怪獣のゴルバーは、劇中での説明にあったようにゴルザとメルバの2大怪獣が合体したような怪獣。
ティガ1話に登場した2体を合体させるなんて、まさに新世代のティガの初陣に相応しい相手だ…
まぁ、ニュージェネレーションヒーローズという観点で見ると、ゴルザとメルバに加えて、レイキュバス、ガンQ、コッヴまで加えたファイブキングやトライキングが先に登場しているので、怪獣としての格は下がってる感じはしますが(苦笑)
それにしても、会長がゴルザやメルバを知ってるってことは、この世界にも過去に出現したことがあるんでしょうか…?
妖麗戦士カルミラ
上坂すみれさん演じるカルミラは、見た目や名前から分かる通り劇場版ティガに登場したカミーラのオマージュ。
カミーラは「愛憎戦士」という肩書きからも分かる通りティガの元カノ(笑)だったんですが、カルミラはただ単にトリガーを恨んでるだけで、恋仲だったとかではないっぽい。
坂本監督作品では、女性声優を顔出しで出演させたがる傾向があるので、カルミラの人間体役でぜひ上坂すみれさんを出してほしいところです(笑)
ユザレ
ユザレが、シズマ・ユナ役の豊田ルナさんの兼役なのは、ティガのユザレもイルマ隊長役の高樹澪さんが兼役だったから(たぶん)
イルマ隊長はユザレの子孫でしたから、おそらくユナもユザレの子孫なのでしょうね。
このことから、おそらくシズマ・ユナという名前は、イルマ隊長の「マ」と、ユザレの「ユ」と、ヤナセ・レナの「ナ」から取った、ティガヒロインのハイブリッドな名前であることが推測できます。
ヒロインといえば、ケンゴの母のマナカ・レイナという名前も、おそらくレナから来てるんでしょうねぇ。
ちなみに、レイナ役の横山めぐみさんが特撮ヒーローの母親役をやるのは、これで二度目(笑)
ケンゴは何者なのか?
さてさて、一通りオタクムーブをし終えたので、ここからはストーリーの話。
第1話は「怪獣が現れて、主人公が光の力を手にして、怪獣を倒す」という至ってシンプルなストーリー。特に言うことは何も無し。今後に期待。
怪獣災害の真っ只中だというのに、「君が、夢見る未来は何だ」と抽象的にもほどがあるワードでいきなり話しかけてくる会長のセリフのセンスに一抹の不安を感じましたが、まぁ置いておきましょう(苦笑)
会長といえば、ゴルザとメルバを知っていたり、ティガの存在も知っていたり、トリガーがケンゴであることも速攻で見抜いていたりして、只者ではない様子。
ケンゴのお母さんもトリガーがケンゴであると見抜いていたし、2人揃って観察眼がありすぎでは?
それとも2人とも、ケンゴがウルトラマンになるべき特別な存在であるって、元から知っていたんでしょうか?
ウルトラマンの正体が1話より前から知られているという設定は、実は「ウルトラマンメビウス」で前例があります。が、ケンゴはそもそもウルトラマンになるという運命すらお母さんに知られていたような雰囲気。
今後のネタばらしが気になりますなぁ。
今年も爆発する坂本演出
トリガーのメイン監督は、ご存じ坂本浩一監督。
1話からウルトラマンを水攻めにするのは相変わらず(笑)
まだ1話ということもあってか、お得意の生身アクションはありませんでしたが、大爆発をバックにした怪獣やウルトラマンの必殺技など、お馴染みの坂本演出には安心感がありますね。
ティガのゼペリオン光線をばっちり再現しつつ、25年の時を経てパワーアップしたエフェクトは凄かった!
早く、坂本監督の得意とするフォームチェンジを駆使したバトルが見たいですな!
というわけで次回は早くもパワータイプの登場回! 2話も早く見たいぜ!!