第20話「母 Mother」
今回は、ド派手なバトルとかはなく、ひたすらネタばらしの回です。
「俺はもう誰も信じない。符礼法師。アンタのこともだ
俺は1人で生きていく」
「…強い男になれ。流牙
誰もがお前を、黄金騎士と認める、強い男に!」
「余計なお世話だ」
ここの符礼法師のセリフは、大事なセリフです。
前回の予告で描写されていた通り、あの少女は、小さくされていた流牙の母、波奏(はかな)なのでした。
滔星の母親は、かつて掟を破り追放された魔戒法師の一族に連なる者だったようです。
EDクレジットによれば、名前は華漣。
と言っても、華漣が魔戒法師だったわけでは、ないと思いますけどね。
「滔星。強い男になりな。誰よりも強い力を持った男に」
滔星は、流牙と同じようなことを言われていたわけですね。
しかし、"強さ”の解釈が違ったわけか…
母が隠し持っていた、ホラーを招く禁断のオブジェを利用し、自分の母をホラーに食わせてしまった滔星。
ここから、決定的に彼の人生は狂ってしまったのですね…
波奏は、ガロの鎧に金色を取り戻すために、ゼドムの儀式を受けることを決意したのでした。
ゼドムの儀式ってのは、字が分かりませんが「ジンケイ」出身の女法師にしか出来ない術だそうです。
「ジンケイ」ってのは、おそらく閑岱とかと同じように、地名でしょうか?
「ジンケイに伝わる古の歌…
それは、ゼドムの力を封じ、陰我を浄化し、ソウルメタルを育てる
その歌声は、封印を少しだけ開き、一粒の種を体に吸収する」
なるほど、こうして一粒の種につき、1つだけ魔導ホラーのプラントが生み出される仕組みなのですね。
しかし、何者かの手によってホラーが出現し、波奏は多数の種を体に吸収してしまうことに…
この後、波奏は滔星に捕われ、ボルシティでプラントを生み続けることになるわけですが、前々回プラントを生み出したことで、吸収していた種を全部使い切ってしまったということなのでしょう。
ゼドムの儀式を護衛していたらしい。
さすが、倉田さんのアクションは凄い!!
しかし、哀れ尊士は滔星の手によって魔導ホラーとなってしまったのでした。
滔星が安定のクズ野郎です。
ちなみに、一緒に儀式に参加していて尊士に殺されてしまったこちらの方は、大方の予想はついていたでしょうが、莉杏の父親でした(苦笑)
名前は莉峡というみたいです。
そして、捕われた波奏は、魔導ホラーのプラントを生み出す度に子供へと戻っていったようです。
「なぜ子供に戻るのか?」は、あんまり考えない方がいいと思います。
単に、「子供に戻らないと早々にネタバレしちゃうから」くらいの意味しかない気がしますから(苦笑)
「符礼法師… あの波動は、母さんが…?」
「そうだ。あれは、魔導ホラーの中に封じ込めた、
ガロの鎧に、金の輝きを戻す力」
「そうか。だからホラーを斬る度に、鎧が金色に…」
「そして波奏は、歌で金を育てた」
「危険な賭けだぞ符礼。女神像の歌は両刃の剣
金が輝けば、同時に魔導ホラーも強くなる」
「それでも私は信じた… ガロが倒すと…」
なるほどね。
魔導ホラーを倒した時だけ、鎧が金色に戻るのはそういう理屈でしたか。
しかし、その代償として波奏の視力は失われてしまいました。
母の愛は強し。しかし、切ないなぁ…
「私はあなたに、何もしてあげられなかった…
でも、これからは、あなたと共に戦える…
流牙… 黄金のガロに逢わせて…!
私の願いは、ただそれだけ…」
母さん… 強いなぁ…
「あなたのおかげだ。あなたのおかげで俺は約束を…
母さんを頼みます」
戦う決意を固めた流牙たちは、莉杏を救うために、今一度戦いへ走る!
戦え魔戒騎士!
輝け!黄金騎士ガロ!!
…って、ギャバンのEDナレーションみたいなこと言ってしまった(笑)
今回はまさに、サブタイのまま、母の強さを感じさせる回でしたねぇ。
コメント
これで「謎は全て解けた!」と言いたいところですが、
まだ
「牙狼の鎧が輝きを失ったのはそもそもなぜか」
「冴島鋼牙とその一族はどうなったのか」
「流牙の父親は誰なのか」
というあたりが不明ですね。
この辺を言い出すと、そもそも「ここはどこ?ここはいつの時代?」という話になるかも。
「第一第二シリーズとは『パラレルワールド』なのです」というのは、なしにしてほしいですが…
それとあの歌が「ゼドムを封印すると同時にゼドムから種を取り出す霊力を持つ」というのが今一つ納得できないところではあります。
閑話休題。
倉田先生のアクションには本当にシビれます。それだけでなくお芝居も渋くって最高。
第一シリーズ、第二シリーズともに牙狼のアクションにはワイヤーアクションの多用、流れるような連続技、それに技そのもの(特に剣技)など香港カンフーアクションのテイストを感じたのですが、今回の倉田先生のアクションはそれとはちょっと異質ですね(香港アクションが嫌いだ、というわけではまったくありません)。
倉田先生自身は香港映画での経験もおありですが、今シリーズではいかにも「空手やってます」という「決め」が動きの中に挟まれています。そこが非常にいい味を出していると感じます。
作品のコンセプトが「未熟な人間の成長物語」だそうですが、それとは対照的に「歴戦のつわもの」という風格を演技とアクションで体現することができる倉田先生をその宿敵としてキャスティングしたのは絶賛に値します。
がんちゃんさん>
>「牙狼の鎧が輝きを失ったのはそもそもなぜか」
>「冴島鋼牙とその一族はどうなったのか」
>「流牙の父親は誰なのか」
たしかに、そのへんは全然ですね。
なんか、ここまで来ると明かされない気もしてきました(苦笑)
倉田さんのアクションは、本当に凄いですね。
>「歴戦のつわもの」という風格を演技とアクションで体現することができる倉田先生をその宿敵としてキャスティングしたのは絶賛に値します。
いや全く、その通りです。