第32話「遭遇!キョウリュウ!」
感想
キョウリュウジャー登場!(というかキョウリュウジャーの世界にキングオージャー登場)
今回は待望のキョウリュウジャーコラボ回!
現行の戦隊と、直近の放送ではない先輩戦隊が共演する回というと、「動物戦隊ジュウオウジャー」でのゴーカイジャー登場編を思い出しますよね。
あっちはまだ5年越しの登場でしたが、今回は10年越しのキングオージャー登場なので(5年前に33.5話というイレギュラーがあったとはいえ)さらにプレミア感があるってものです。
まずはフックとして、10年前にソウジが通っていた霧咲高校の制服を着た女子高生が登場。放送当時はソウジの友人だった勝山さんが主にこの制服を着て出てましたね。
当のソウジは10年経ってさすがに高校の制服を着てるわけにはいかないので、こうして一般人が着て登場するような形に。ここだけで、坂本監督のこだわりが分かる…
そういえば、10年経ったってことはそろそろソウジと勝山さんは結婚しててもおかしくない(100YEARS AFTERで結婚してることが明らかになってるので)と思うんですが、さすがに次回でそこまでやらないだろうな。
というわけで、キョウリュウグリーン=立風館ソウジが登場。
本当に10年経ってる?ってくらい、10年前から見た目変わらなすぎて草。
今回キング不在ということもあってか、キョウリュウジャー側ではソウジが最もキングオージャーとの絡みやセリフも多いという珍しい役回りに。
単に役者のスケジュールとかそういう理由だけでなく、かつて最も若く、トリンを師匠として仰いだソウジが、今度は最も若いプリンスに対して師匠になっているからこそ、キングキョウリュウレッド誕生編でもある今回のコラボにおいて出番が多いという必然性もあるのが素晴らしい。
やっぱキョウリュウジャーは面白ぇーよ…(早い)
キョウリュウジャーのキャストはさすがに特別扱いということか、テロップが読みづらいでお馴染みの本作のOPで、まさかの各自イメージカラー付きという凝ったテロップ(笑)
OPといえば、どうせならいつものOPナレーションも特別バージョンにしてもらいたかったですよね。
「これは平和を守る王たちの物語、そして、強き竜の者たちの物語である」とか。
今回はキョウリュウジャーのメンバーだけでなく、アミィの執事だったジェントルも登場。
アミィと別行動で農家をやってるということは、既に執事は引退したのかも。
今回の主な敵である新デーボモンスター、デーボ・センキング。センキ(戦騎)ングって名前がなかなか上手いですよね。
10年前にキョウリュウジャーが戦ったデーボス軍の幹部級、カオス、ドゴルド、アイガロン、キャンデリラ、ラッキューロ、エンドルフ、Dが全て合体したようなデザインで、坂本監督作品によくありそうなタイプの敵。
本物のキャンデリラとラッキューロは今もキョウリュウジャーたちに味方しているんですが、2人がセンキングと初対面した時のリアクションも見てみたかったところ。
声はウルトラシリーズ、ゾフィーの声でお馴染みの武内駿輔さん。1人7役みたいな声の使い分けさすがだったな。
キョウリュウブルー=有働ノブハルことノッさんもここで登場!
金城大和さん自体は1年前にもニチアサに出てたのであんまり久しぶりって感じはしないものの、やっぱりノッさんとして帰ってきてもらえたのは感慨深いものがありますよね。
10年前にすでにおじさんだったので、ソウジとは違う意味で10年経っても変わらないなぁ(笑)
キョウリュウブラック=イアン・ヨークランドは考古学者として登場。
イアンの考古学者設定は10年前の放送当時からありましたが、当時はそこまで触れられてなかったので、こうして忘れた頃にシレっと描かれるのは、オタクの嬉しいポイント分かってますよね(笑)
壁画研究せずに戦えよって話なんですが、このあと語られる通り今はキョウリュウジャー全員ブレイブを奪われて変身不能なので、戦況が落ち着いている時はこうして本業に勤しんでいるということなのでしょう。
さらに、後に語られる通り、イアンが研究していた壁画にはチキュー文明の起源のヒントとなるものも描かれていたので、実は今回のコラボにおいて最も重要なポジションはイアンだったり。
回想シーンにて、キョウリュウレッドとキョウリュウゴールドも、竜星涼さん、丸山敦史さんによる本人ボイスで登場!
これで顔出し、声のみを含めてキョウリュウジャーの主要メンバー6人は全員出演したことに。
キャンデリラとラッキューロも当時と同じく戸松遥さん、折笠愛さんが担当されてるので、キャスト面だけを考えても今回は本当に豪華です。
顔出しで6人勢揃いを見たかった気持ちはもちろんありますが、変にナレーションとか他のキャラによる説明セリフだけで片付けずに、きちんと本人ボイスにより不在の説明があったのは素晴らしいですな。
ダグデドを追うのに、きちんと宇宙船でもあるプレズオンを使うという納得の描写もよかったし。
キョウリュウジャーのいる地球では、2年前にダグデドが新しいデーボスを引き連れて襲来し、以後現在までデーボスと交戦中とのこと。
2年以上も敵を倒し切れていない戦隊というのはかなり珍しいですが、地球人全員がブレイブを奪われていてキョウリュウジャーが変身不能、さらにレッドとゴールドはダグデドを追って不在という、人類側がかなりの弱体化を受けているのがその理由な模様。
ダグデドがこの地球を指して「最悪の場所」と言っていたのも頷けますね。
ちなみに、すごかが的な考え方ならば、2年前に新デーボス軍が襲来してから現在までにゼンカイジャーとドンブラザーズも地球にいたと思うんですが、その2戦隊は新デーボス軍と戦ってるそぶりは全くなかったなぁ。
ただこの2戦隊の雰囲気を考えるに、ゼンカイとドンブラは新デーボス軍に地球侵略されてることに全く気付いておらず、その間キョウリュウジャーだけが至極真面目に戦っていたという可能性を否定できないので、変身不能のキョウリュウジャーが2年間必死に新デーボス軍と戦ってる中、ゼンカイとドンブラは各々の敵とトンチキな戦いを繰り広げていたというメチャクチャな歴史も、まぁ無くはないかなと(苦笑)
新たなデーボス、兜武神デーボス。
蝶モチーフだった旧デーボスに変わって、カブトムシがモチーフに。でも旧デーボスと同じく口元に蝶があしらわれているのがイカしたデザインです。
声は炎神バスオン等でお馴染みの江川央生さん。江川さんが戦隊のラスボスやるのって何気に初めてかも(厳密なラスボスではないが)
ギラとの特訓でブレイブインが可能になり、ヤンマが修復したキングガブリカリバーでついに初キョウリュウチェンジを果たす新戦士プリンス。
今回はキングオージャーとキョウリュウジャーのVSシリーズ的な趣きのある回ですが、単に2戦隊が共闘するだけでなく、新戦士であるプリンスの成長譚の面もあるところに新鮮さがあります。
やっぱキョウリュウジャーは面白ぇーよ…(2度目)
プリンスは、ソウジが言うに「仲間が時空を超えた未来から送り込んできた戦士」とのこと。
未来にいるキョウリュウジャーの仲間って誰…? 来週語られるのか? めっちゃ気になる…
まぁそれは置いといて、未来人ってことは、プリンスはキングとアミィの息子の可能性があるってことですよ。最低限それだけは次回説明してほしいところですなー。
新戦士キングキョウリュウレッド爆誕!!
キングキョウリュウレッドは「牙の勇者」ではなく新たに「挟撃の勇者」に。1人で挟撃とはこれ如何に?
プリンスの滑舌が若干悪くて、最初挟撃が聞き取れなかったのは内緒(笑)
ヒメノ様それ敵見えてる??
坂本監督回らしい、生身アクションもさすがの見ごたえでしたな。
しかも、ただ変身不能にするだけじゃなく、ギラだけ変身可能にすることで「キングオージャー」の本筋のエピソードにもきちんと絡めた上での必然性のある生身アクションにするし。
やっぱり坂本監督作品は凄ぇーよ…
敵に囚われていた獣電竜たちを探していた、キョウリュウピンク=アミィ結月も最後の最後でやっと登場。
演じる今野鮎莉さんはもう女優業を引退されていますが、今回特別に出演とのこと。
引退はしちゃったけど、今でも抜群に可愛いな…
次回、キョウリュウジャーコラボ後編!
次回は後編! ついに全員変身とロボ戦!
どうせならキングオージャーとキョウリュウジンは着ぐるみで見たかったところですが、さすがにキョウリュウジン側は着ぐるみが残ってないかな?(もしくはブレイブキョウリュウジンにされたままか)
一部の放送局だけかもしれませんが、本話の放送終了後に最初に流れたCMが、キョウリュウバイオレット=弥生ウルシェードの飯豊まりえさんが出演しているドラマのCMだったのは、はたして狙ったものだったのかただの偶然だったのか(笑)
最後の最後まで、素晴らしいキョウリュウジャーコラボ(前編)でしたな。