第14話「月下の記憶」
感想
エミ隊員、ほとんど主人公
やっぱりみんなノーコンだと思ってたんだぁぁぁぁぁ!!
回を追うごとにアンリ隊員がどんどん可愛くなっていくのであった…
というわけで今回はアンリの… ではなく、エミのメイン回。
防衛隊上層部が隠している秘密、ひいては父親の死の真相を追うエミと、怪獣デルタンダルとの熾烈な空中戦を繰り広げるSKaRDという二軸のストーリーが進行するお話で、怪獣退治の方がどちらかと言えばオマケになっているのがなかなか新鮮な回でした。
アースガロンVSデルタンダルの空中戦は、ウルトラシリーズでは意外と珍しい地上戦を全く行わない飛行怪獣との戦いになっていて、ほぼグリーンバック合成を駆使したと思われる空中戦の描写はこれまでのシリーズにない意欲的なものだっただけに、オマケみたいになっていたのがもったいなく感じましたね。
まぁ、意欲的な画の空中戦を作るためには手間とお金がかかるので、あまり時間を長く出来なかったってのはあると思いますが(苦笑)
アースガロンは飛行能力はあるものの、飛びながら戦うために作られてはいないので苦戦するという描写もよかったですね。スパロボで例えると、飛行可能だが空中適応がBのロボットってところでしょうか。
主戦力が戦闘機(やドリル戦車)だった歴代の防衛チームならこういう展開にはなっていなかったはずなので、差別化になってて面白い。
お得意のクラッキングで機密情報を入手していくエミは、なんやかんやで重要人物であるドバシ・ユウに出会うことに。
ドバシ・ユウ役は特撮ファンお馴染みの寺田農さん。
同じウルトラシリーズでは「ジード」での出演が思い出されますが、「ジード」での役柄が主人公の父親代わりといった心優しい人物だったのに対し、今回は底の見えない謎の老人といったところで、今のところはほぼ正反対な印象。
出演時間は短いしほぼ顔のアップしかないという出番ながら、怪しさや底の見えなさといった“なんか分からんけど凄そうな感”をわずかな時間で視聴者に感じさせていく手腕は、やはり寺田農さんの凄さを改めて実感させられます。
はたして再登場はあるんでしょうか?
月光怪獣デルタンダル
今回登場の新怪獣は、月光怪獣デルタンダル。
バザンガ、ゲバルガに続くサード・ウェイブかと目されたものの、実際には地球怪獣だったというオチ。こんな怪獣が普通に住んでる地球ヤバすぎんだろ…
先にも書いた通り飛行しっぱなしの怪獣ということで、ウルトラシリーズでもかなり珍しい怪獣でした。
地上戦をしない飛行怪獣、今後の作品で再登場した時に撮るの大変そうだなぁ(笑)
デルタンダルに対抗して空中戦を行うためには、射撃を当てるにはヤスノブの腕が必要だが、追いつくための機体操縦はアンリの腕がいるというそれぞれのキャラクターの設定を活かした脚本も見事でした。
ヤスノブとアンリの操縦の得意分野だったり、ヤスノブがアースガロンのことを「アーくん」と呼んでいることだったり、ゲント隊長の「俺が食う」だったり、今回は各キャラクターの初期設定に書いてあることを改めて視聴者に明示するシーンが特に多かったですね。
2クール目の最初の回ということで、初心に返るみたいな意味合いだったんでしょうか。
特に、ヤスノブがアースガロンを「アーくん」と呼ぶことは初期設定に書いてあったものの、劇中で呼んだのは今回が初めてではないでしょうか? むしろ、今日まで知らない人多かったのでは?(笑)
次回、ガヴァドン
次回はガヴァドン登場!
予告の映像を見る限り、もしかして最後までAタイプのままなのか?
個人的な予想では新規にガヴァドンCタイプが出るんじゃないかと思ってたんですが、無さそうかなー。