今回は第50話「地球の叫び」を放送。
根源的破滅招来体の送り込んだ、対ウルトラマン用の最終兵器。
最後に戦うのが敵の親玉ではなく、親玉が送り込んだ最終兵器というのも、なかなか珍しいのではないか。
結局、親玉そのものは最後まで登場しなかった。
…というか、親玉の正体が何なのかが曖昧なままだったね。
自分が死んでも、きっとガイアがやってくれる。
…そういう藤宮の思いが伝わってきます。
ライフゲージが消えるまでゾグに突進し続ける姿には、何とも言えない悲しさがありました。
敵が空をイナゴで覆ったのも、テレビ回線だけを残したのも、2人のウルトラマンのエネルギーを回復させたのも、全ては、ウルトラマンを完膚なきまでに叩き潰し、人々から希望を奪うための作戦だったのだ…
全世界的に中継されてしまった、ウルトラマンの正体。
ウルトラマンサーガでは、アスカも世界規模で正体を知られてたけど、それまでは、このガイアが「世界的に正体を知られたウルトラマン」としては、初だったと思うんだよね。
お茶の間でテレビ中継を見ながら、自分の息子がウルトラマンであることを知る両親。
これぞ、ガイアの特色であるというシーン。
ウルトラマンの変身者の両親が、普通に劇中に登場するということが、まず珍しいし、正体がテレビ中継されるというのも、これまた珍しい。
「ファイターEXだ! パイロットは!?」
「いるはずがない!」
「PALだよ!」
「我夢の作った人工知能が…」
PALまでもが、この地球最大のピンチに戦っているのかと思うと、自然と涙が…
「サトウがさ、助けるんだって、いきなり飛び出して」
サトウ、マコト、ナカジ。我夢の親友。
親友がウルトラマンだって分かっても、今まで通りに接してくれるって、こいつら本当にいい奴だよね…
やっぱり我夢の人柄のおかげだろうなぁ…
「俺たちは大丈夫だよ!」
「なんてったって俺たち」
「ウルトラマンの親友だぜ!?」
「我夢! 平和をよろしく!!」
“ウルトラマンの親友”
こう言える人間が、世界に何人いるのかって話だよね。本当にこいつら、いい奴だよねぇ…
「平和をよろしく!」が名言すぎる。
あんま、こういうお堅い役似合わないと思うんですけどねぇ(苦笑)
「我々が守るのは、GUARDという組織ではありません。地球の人々です」
コマンダーかっこよすぎます。
「俺… 俺そういうつもりじゃなかったっていうか…」
「倫文お前が悪いんじゃないよ。ディレクターである俺が止めなかった俺の責任だ。高山くん…」
「いえ。みんな自分のすべき当たりまえのことをした。そうでしょ?」
こう言ってくれる我夢が、本当に頼もしくってなぁ…
ほとんど子供だった初期から見れば、本当に成長を感じました。
「忘れていたわけじゃない…
ファイター1機飛ばすのに、どれだけ大勢の人が働いていたのかを
すいません… 自分たちの焦る気持ちを抑えることが出来ずに」
「あと、4時間待ってくれ。最高の飛行機に乗せてやる!」
整備士にスポットが当たるのが、新鮮でなんか好きだった。
浜田光夫さん演じる、乱橋チーフの活躍が光ります。
ちなみに、浜田さんといえばアイアンキングの五郎なんだけど、ガイア放送当時は全然気付かなかった。
アイアンキング自体は何話か見たことあって、変身ポーズとかも真似してたんだけどなぁ(苦笑)
ティグリス、ゴメノス、ゾンネル、ギール、シャザック、そしてミズノエノリュウ。
ウルトラマンや人間とこれまで戦ってきた地球怪獣たちが、地球最大のピンチに、共に立ち上がる。
怪獣もまた、共に地球に生きる者である。
これもまた、新鮮な感じでしたよね。
印象的すぎる引き。
どれだけ時が経っても、プロノーンカラモスという単語だけは忘れないだろうと思う(笑)
ミッションネームは、ガイア!!
コメント
ガイア最終章2話目、その絶望感はハンパないですね…。特撮にもかなり金をかけているのがわかりますし、平成作品の中では一番潤沢な時期だったのかもしれませんね。
赤星昇一郎氏に浜田光夫氏、ゲストも豪華でした。「アイアンキング」を知ったのも見たのも、ガイア放送よりも後になってからですが、霧島五郎の頃から年齢を重ねられてイメージがかなり違ってて、自分も浜田氏だとは最初は気付きませんでした。相棒の静弦太郎こと石橋正次氏はかつて「帰ってきたウルトラマン」の方にゲスト出演されているので、アイアンキングの主役2人は揃ってウルトラシリーズに出ている事になるんですね。
今まで戦ってきた怪獣達が、ふるさと地球の為に立ち上がる…こんなに感動し、同時に燃えるシチュエーションもそうそうないですよね。この盛り上がりが次回の最終回で最高潮に達する場面は、初見の時に涙が出たのを覚えています。次回が楽しみですね。
最後に、自分も「プロノーン・カラモス」は覚えていました(笑)。