スーパー戦隊のヒーロー個人名の歴史を解説

スーパー戦隊

ゼンカイジャーの12話に、ターボレンジャー6人目の戦士として2人目のブルーターボが登場したことで、にわかにターボレンジャー界隈が盛り上がりましたが、そこでこう思った人が多いのではないでしょうか?

 
「ターボブルーじゃないの?」

 
ターボレンジャーは戦隊名+色のよくあるネーミングではなく、色+戦隊名なネーミングなので、ターボブルーではなくブルーターボが正解です。

このように、スーパー戦隊のヒーロー個人名って意外と奥が深いんです。

そこで今回は、全スーパー戦隊のヒーロー個人名のパターンの紹介と、その解説をしてみました。

自分が幼い頃に見ていた戦隊はどういうパターンだったのか、この記事を見てぜひ思い出を振り返って見て下さいね。

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パターンを大別

まずは、ネーミングの種類にどんなものがあるのか紹介しましょう。

あとに全戦隊のパターンを紹介しますが、まずザックリと大別するとこんな感じになります。

パターン1:戦隊名+色
パターン2:色+戦隊名
パターン3:色+(戦隊名以外の)何か
パターン4:戦隊名+(色以外の)何か


パターン1の逆なのがパターン2。
パターン3がパターン2の亜種で、パターン4がパターン1の亜種という感じですね。

ちなみに筆者が勝手にパターン分けしただけで、公式の分類では全くありませんのでご注意下さい(笑)

それでは、この非公式なパターン分けで全戦隊を分類するとどのようになるのか、一気に見てみましょう。

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ヒーロー個人名のネーミング全パターン

戦隊名個人名パターン大別
秘密戦隊ゴレンジャー色+レンジャーパターン3
ジャッカー電撃隊トランプのスート+札名独自パターン
バトルフィーバーJ戦隊名+国名パターン4
電子戦隊デンジマン戦隊名+色パターン1
太陽戦隊サンバルカン戦隊名+動物パターン4
大戦隊ゴーグルファイブ戦隊名+色パターン1
科学戦隊ダイナマン戦隊名+色パターン1
超電子バイオマン色+数字パターン3
電撃戦隊チェンジマン戦隊名+伝説獣パターン4
超新星フラッシュマン色+戦隊名パターン2
光戦隊マスクマン色+戦隊名パターン2
超獣戦隊ライブマン色+動物パターン3
高速戦隊ターボレンジャー色+戦隊名パターン2
地球戦隊ファイブマン戦隊名+色パターン1
鳥人戦隊ジェットマン色+鳥パターン3
恐竜戦隊ジュウレンジャー恐竜+レンジャー独自パターン
五星戦隊ダイレンジャー伝説獣+レンジャー独自パターン
忍者戦隊カクレンジャーニンジャ+色独自パターン
超力戦隊オーレンジャー戦隊名+色パターン1
激走戦隊カーレンジャー色+レーサーパターン3
電磁戦隊メガレンジャー戦隊名+色パターン1
星獣戦隊ギンガマン戦隊名+色パターン1
救急戦隊ゴーゴーファイブ戦隊名+色パターン1
未来戦隊タイムレンジャー戦隊名+色パターン1
百獣戦隊ガオレンジャー戦隊名+色パターン1
忍風戦隊ハリケンジャー戦隊名+色パターン1
爆竜戦隊アバレンジャー戦隊名+色パターン1
特捜戦隊デカレンジャー戦隊名+色パターン1
魔法戦隊マジレンジャー戦隊名+色パターン1
轟轟戦隊ボウケンジャー戦隊名+色パターン1
獣拳戦隊ゲキレンジャー戦隊名+色パターン1
炎神戦隊ゴーオンジャー戦隊名+色パターン1
侍戦隊シンケンジャー戦隊名+色パターン1
天装戦隊ゴセイジャー戦隊名+色パターン1
海賊戦隊ゴーカイジャー戦隊名+色パターン1
特命戦隊ゴーバスターズ色+戦隊名パターン2
獣電戦隊キョウリュウジャー戦隊名+色パターン1
烈車戦隊トッキュウジャー戦隊名+数字+号パターン4
手裏剣戦隊ニンニンジャー色+ニンジャーパターン3
動物戦隊ジュウオウジャー戦隊名+動物パターン4
宇宙戦隊キュウレンジャー星座+色独自パターン
快盗戦隊ルパンレンジャー戦隊名+色パターン1
警察戦隊パトレンジャー戦隊名+数字+号パターン4
騎士竜戦隊リュウソウジャー戦隊名+色パターン1
魔進戦隊キラメイジャー戦隊名+色パターン1
機界戦隊ゼンカイジャー戦隊名+変身前の名前パターン4

ドン!

いやぁ、やっぱり46戦隊もあるとボリュームありますなぁ。

ちなみにそれぞれを数えてみると

パターン1:24戦隊
パターン2:4戦隊
パターン3:6戦隊
パターン4:7戦隊
独自パターン:5戦隊

となります。パターン1が圧倒的多数派!! そりゃターボブルーって言いたくなる人も出てきますわ…(笑)

 
ここまでの部分でこの記事の大事な部分は終わったので残りの各戦隊解説に関しては蛇足ですが、ぜひお付き合い下さい。

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各戦隊解説

秘密戦隊ゴレンジャー
シリーズ第1作目のゴレンジャーは、意外にも圧倒的多数派のパターン1ではなく、色+レンジャーというレアなネーミング。
まぁこれは、ゴレンジャーの後に戦隊シリーズが続々と作られた結果、逆にゴレンジャーのネーミングパターンが浮いてしまっただけなので別にゴレンジャーが変なわけじゃありません。

色が英語ではなく、和名(アカ)なのもゴレンジャーの特徴。色が和名なのは、ゴレンジャー以外だとニンニンジャーかアカレッドくらい。
そういう意味では、戦隊の元祖らしいスペシャルなネーミングと言ってよいのかも。

ジャッカー電撃隊
シリーズ2作目のジャッカーは、トランプのスート+札(例:スペードエース)という他にはない完全独自ネーミング。
この時点では、戦隊シリーズの2作目というわけではなくあくまでゴレンジャーに次ぐ集団ヒーローというだけなので、ゴレンジャーを踏襲した名前にしないのは当然?

まぁ、作風的には途中からアオレンジャーの宮内洋さんが追加戦士のビッグワンとして登場したり、ビッグボンバーの砲弾がゴレンジャーハリケーンばりの面白変形をするようになって、ゴレンジャーをバリバリ踏襲していったわけですが(苦笑)

ちなみに、追加戦士のビッグワンは名前にも見た目にもトランプ感全く無し。流石だなぁ宮内さん。

バトルフィーバーJ
戦隊名自体は異色なバトルフィーバーですが、ヒーロー個人名は戦隊名+〇〇なパターン4で意外とオーソドックス。さすが、八手三郎原作の戦隊第1号なだけあります。

もしも現代でバトルフィーバーJをリメイクしたら、リーダーの名前はバトルジャパンではなく、バトルニッポンみたいに絶妙にダサカッコいい名前になるのではないかと思うのですが、どうでしょう?

電子戦隊デンジマン
ここで初めて採用される圧倒的多数派の戦隊名+色(例:デンジレッド)のパターン1! 色が英語になったのもここから!
スーパー戦隊王道のネーミングは、実は4作目のデンジマンから始まった!

お馴染みの黒ゴーグルを採用したのもデンジマンからですし、やっぱりデンジマンは偉大だなぁ。

太陽戦隊サンバルカン
サンバルカンは初めての動物モチーフ戦隊だったからか、ヒーロー個人名にも動物の名前が入る戦隊名+動物なパターン4。
後の動物戦隊も個人名に動物の名前が入るパターンが多いんですが、それも元祖のサンバルカンに倣ってのことなのかも?

戦隊名の部分が、サンバルでもなくバルカンでもなくバルだけ(例:バルイーグル)なのはセンスありますよね。

大戦隊ゴーグルファイブ
ゴーグルファイブは王道の戦隊名+色なパターン1。

色名が英語になってから初めて登場した黒の戦士がゴーグルブラックだからなのか、彼がスーパー戦隊史上初めてのブラックとされています。
そのせいか、バトルフィーバーJのバトルケニアは見た目がほぼ黒なのに緑の戦士扱い(苦笑)

ゴーグルファイブは宝石もモチーフの一つなので、個人名には宝石の名前(例えばゴーグルルビー)をつけてもよかった気がしますが、それじゃボイスラッガーになっちゃいますね(笑)

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科学戦隊ダイナマン
ダイナマンも王道の戦隊名+色なパターン1。同じパターンのネーミングが2年続いたのはこれが初。
スーパー戦隊がようやくシリーズっぽくなってきた感じがします。

超電子バイオマン
バイオマンは色+数字なパターン3。
ただ、後に登場する名前に数字の入る戦隊は数字が日本語読みなのに対し、バイオマンだけは数字が英語な独自パターン。

女性メンバーが初めて2人になったり、スーツの素材が変わってヒーローの見た目がガラリと変わったり、毎回のザコ怪人が出てこなかったり、戦隊シリーズの革新を目指したバイオマン。
ネーミングだって、それはそれは革新的でした。

電撃戦隊チェンジマン
チェンジマンは戦隊名+伝説獣のパターン4。
分類的にはサンバルカンと同じってことになりますが、やはりシリーズ初の伝説獣がモチーフとなったネーミングが超カッコいい。

チェンジグリフォン!!(言いたいだけ)

超新星フラッシュマン
ここで初めて出てくる、色+戦隊名のパターン2!!
君らがいるから後々ややこしくなったんやぞ、フラッシュマン!(笑)

厳密に言うと、色名が名前の最初に来るのはバイオマンの方が先ですし、もっと言えばそもそもゴレンジャーが元祖。でも、戦隊名を後に持ってくるのはこのフラッシュマンが初めて。

きっと、戦隊シリーズのマンネリ感を打破するために、ネーミングとかいろいろ試行錯誤してた時期だったのかなぁと邪推します。
 

光戦隊マスクマン
フラッシュマンに続いて、マスクマンも色+戦隊名のパターン2。
この辺りの戦隊は全てフラッシュマンに引きずられてのネーミングになっていますが、この頃はこれがスタンダードでした。
 

超獣戦隊ライブマン
流れを変えて、ライブマンは色+動物のパターン3。
先述の通り、個人名に動物の名前を入れるのはサンバルカンを踏襲してのものか?

それなら頭は戦隊名にして、ライブファルコン、ライブライオンとかでもよかった気がしますが、フラッシュマンからの流れで頭に色を持ってくる戦隊が続いていたので、一応流れに乗ったのかも。
 

高速戦隊ターボレンジャー
話題のターボレンジャーは、フラッシュマンからの流れで色+戦隊名のパターン2。繰り返しますが、この時代はこれがスタンダードでした。

ここまでの戦隊は、戦隊名+色のパターン1が3戦隊、色+戦隊名のパターン2が3戦隊で、実は数的には全く一緒。はたしてこのネーミングの流れが変えたのはどの戦隊なのか…?
 

地球戦隊ファイブマン
ここまでの流れから一転して、ファイブマンは王道の戦隊名+色なパターン1。

流れに乗るなら、色を先に持ってきてレッドファイブとかになってもおかしくないと思いますが、実は色+戦隊名にするとピンクがバイオマンと同じピンクファイブになってしまいます。だから戦隊名+色のパターンに回帰したのかも?

それにしても、なぜ明らかに他の戦隊と何らかのワードが被りそうな名前をチーム名にしてしまったんだ、ファイブマン…(苦笑)
 

鳥人戦隊ジェットマン
ジェットマンは色+鳥の名前なパターン3。鳥限定ではあるものの、一応は直近のライブマンと同じ。
この時期の流れで、色が先に来る+動物の戦隊なので動物の名前を入れるということでこの形になったと思われる、時代を表したネーミング。

サンバルカンに倣って戦隊名+鳥の名前というネーミング(例:ジェットホーク)もいいのでは?と思うところですが、そちらはロボに合体する各メカの名前になりました。

もしもジェットマンが2000年代の戦隊だったら、オオワシレッドコンドルブラックミミズクイエローみたいな個人名になってたと思うんですが、どうでしょう?(ってそりゃガッチャマン)
 

恐竜戦隊ジュウレンジャー
ジュウレンジャーの個人名はシリーズで初めての恐竜+レンジャーという完全独自パターン!
ゴレンジャー以来に個人名が〇〇レンジャーなパターンでもあるわけで、さすが後にパワーレンジャーとしてリメイクされてアメリカで大ヒットする器なだけあります。凄いぞジュウレンジャー!

この辺りの戦隊は、それまでのマンネリを打破すべく若いスタッフを取り入れたりしてかなり試行錯誤していた時期で、ヒーローの個人名からもその雰囲気が見て取れますね。
 

五星戦隊ダイレンジャー
ダイレンジャーも伝説獣+レンジャーな独自パターン。
独自とは言いつつも、〇〇レンジャーなので前年のジュウレンジャーに倣った感じ。

倣った結果、ドラゴンレンジャーが登場した翌年にリュウレンジャーが登場することになりました(笑)
 

忍者戦隊カクレンジャー
カクレンジャーはニンジャ+色な独自パターン。独自とは言いつつも(戦隊名以外の)何か+色という形なので、パターン3の逆ということになりますね。
素直に戦隊名+色にせずにニンジャ+色にしたのは、やはり初めての忍者戦隊ということで忍者を強調したかったからなのか?

そのおかげなのか、語呂の良さなのか、ニンジャレッドがカクレッドによく間違えられるわけですが(苦笑)
 

超力戦隊オーレンジャー
オーレンジャーは久しぶりに王道の戦隊名+色なパターン1。
戦隊シリーズ20周年の記念戦隊だったので、名前も王(オー)道なものにしようってことでこのパターンに回帰したのかも?

まぁ、オーレンジャーより前に同じパターン1だった戦隊は4戦隊しかないので、この時点では別に王道でも何でもないんですけど。
 

激走戦隊カーレンジャー
カーレンジャーは色+レーサーなパターン3。
色+戦隊名以外の統一された単語という形なので、実はカクレンジャーの逆パターンです。

80年代後半~90年代前半は、とにかくヒーロー個人名から戦隊名は外す(もしくは後ろに持ってくる)という流れが強かった時代なので、カーレンジャーもそれに押されたのかな?という感じがします。

おかげで、レッドレーサーがカーレッド呼ばわりされる事件が起こるわけですが(笑)
 

電磁戦隊メガレンジャー
メガレンジャーはこれまた王道の戦隊名+色なパターン1。
さっきの表を見ても分かりますが、実はここから戦隊名+色のパターンがなんと15年間も続きます! そりゃ直前の戦隊をカーレッド呼ばわりもしたくなりますわ。

このパターンの時期があまりにも長すぎたせいで、今でも戦隊のヒーロー個人名は戦隊名+色というイメージが強いのではないでしょうか?

そう。他のヒーローがウルトラマン〇〇ばっかりなせいで、ウルトラマンセブン呼ばわりされるウルトラセブンのように(苦笑)
 

星獣戦隊ギンガマン
戦隊名は現状最後の〇〇マンで貴重なギンガマンですが、個人名は戦隊名+色なパターン1。
先述の通りここからずっとパターン1なので、特に言うことないんですよね(笑)
 

救急戦隊ゴーゴーファイブ
ゴーゴーファイブも戦隊名+色なパターン1。
ただし、ゴーゴー〇〇ではなくゴー〇〇。

後のゴーバスターズの個人名がゴー+色ではなく、色+バスターという久しぶりのパターン3になったのは、このゴーゴーファイブのおかげなのかも。
 

未来戦隊タイムレンジャー
タイムレンジャーも戦隊名+色なパターン1。

タイムレンジャーの名乗りは、最初の1人だけがタイム〇〇と個人名を名乗って、後の4人は色しか言わず、チーム名も「タイムレンジャー」としか名乗らない非常にスピーディーなもの。

25分時代に名乗りでチーム名しか言わなかったフラッシュマンやターボレンジャーに勝るとも劣らないこのスピード感は、さすが時間保護局のヒーローって感じです。
 

百獣戦隊ガオレンジャー
ガオレンジャーも戦隊名+色なパターン1。
ここまでの流れだと、動物の戦隊には個人名に動物の名前を入れるのがパターンでしたが、そのパターンのネーミングはパワーアニマルのものになりました。

パワーアニマルはたくさん出ることが決まっていたので、パワーアニマル優先でネーミングしたら、ヒーロー個人名はシンプルなものになった…ってことなのかもしれませんね。
 

忍風戦隊ハリケンジャー
ハリケンジャーも戦隊名+色なパターン1。
忍者の先輩であるカクレンジャーがニンジャ+色という独自パターンをやってしまったので、逆に王道パターンにせざるを得なかった…のか?(笑)

ちなみにチーム名としては、ここで初めてレンジャーではなくケンジャーライジャーが使用されました。以降たくさんの〇〇ジャーが誕生することに。
戦隊名の歴史を変えた戦隊だったんですね。ハリケンジャー。
 

爆竜戦隊アバレンジャー
アバレンジャーも戦隊名+色なパターン1。
こちらもハリケンジャーと同じく、恐竜の先輩であるジュウレンジャーが恐竜+レンジャーという独自パターンをやってしまったので、逆に王道パターンにせざるを得なかった…のかも。

ちなみにレッドはアバレレッドではなく1人だけアバレッド(他はアバレ+色)
ニンジャレッドがカクレッドに間違えられるのは、アバレッドのせいであるとかいないとか(笑)
 

特捜戦隊デカレンジャー
デカレンジャーも戦隊名+色なパターン1。
初めての警察戦隊でしたが、個人名は王道。パターン1が続いてたので、逆に変えるのも…って感じだったんでしょうか?
 

魔法戦隊マジレンジャー
マジレンジャーも戦隊名+色なパターン1。
初めての魔法戦隊でしたが、個人名は王道。パターン1が続いてたので、逆に変えるのも(ry
 

轟轟戦隊ボウケンジャー
ボウケンジャーも戦隊名+色なパターン1。
これまで車の戦隊はターボレンジャーしかりカーレンジャーしかり、個人名は色が先に来るパターンでしたがボウケンジャーは踏襲せず。パターン1が続いてたので、逆に変えるのも(ry

ちなみに、かのアカレッドが登場したのは「ボウケンジャーVSスーパー戦隊」が初めて。ボウケンジャーの個人名が王道なだけに、アカレッドのネーミングの奇抜さが際立つってものです。
 

獣拳戦隊ゲキレンジャー
ゲキレンジャーも戦隊名+色なパターン1。
拳法の先輩であるマスクマン、ダイレンジャーが変化球的なネーミングをやってしまったので、逆に王道パターンにせざるを得なかった…のかも。

この辺の2000年代の戦隊は、同モチーフの先輩が個人名ネーミングで攻めすぎていて逆に王道になってしまった…のが多かったのではないかと邪推します。
ガオレンジャーよろしく、動物名は巨大戦力に取られてしまったってのもあるかも。
 

炎神戦隊ゴーオンジャー
ゴーオンジャーも戦隊名+色なパターン1。
チーム名は史上初めての〇〇オンジャーでしたが、個人名は超王道。パターン1が続いてたので、逆に変えるのも(ry

ちなみに、ロボの名前は戦隊名を冠することが多いですが、ゴーオンジャーの場合はゴーオンオーではなくエンジンオー。ゴーオンオーだと言いづらいからでしょうか?
 

侍戦隊シンケンジャー
シンケンジャーも戦隊名+色なパターン1。
名乗りでは、最初の1人のみ「シンケン〇〇」と名乗り、残りのメンバーは「同じく〇〇」と名乗るのが面白かったですよね。
 

天装戦隊ゴセイジャー
ゴセイジャーも戦隊名+色なパターン1。
ここで史上初めて登場する「セイジャー」。これまでの戦隊は(ゴウライジャーを除けば)「レンジャー」「ケンジャー」「オンジャー」となんとかギリギリ「〇ンジャー」を守ってきましたが、いよいよ「ジャー」しか残らなくなったのはこのゴセイジャーから。

ヒーロー個人名のオーソドックスさに対して、とりあえずチーム名にジャーをつければ後は何でもいいと戦隊の歴史を変えたのがゴセイジャーでした。さすが護星天使。
 

海賊戦隊ゴーカイジャー
ゴーカイジャーも戦隊名+色なパターン1。
ゴセイジャーに続いて、ここで史上初めて登場する「カイジャー」。さすが海賊の汚名を誇りとして名乗る豪快な奴らだぜ…

15年もの間長らく続いたパターン1もここでひとまず終了。35のスーパー戦隊の代表として、見事にトリを飾りましたね。
 

特命戦隊ゴーバスターズ
ゴーバスターズは超~久しぶりに色+戦隊名なパターン2。
パターン2はターボレンジャー以来なので、実に23年ぶり。そりゃブルーターボをターボブルーと言いたくなる気持ちも(ry

ゴーカイジャーがスーパー戦隊の集大成的な作品だったので、とにかく新しい戦隊を目指したゴーバスターズ。チーム名からも個人名からも、新しいことをしようって思いが伝わってきますね。

ちなみに動物戦隊ゴーバスターズの方は、色+動物なパターン3。
動物の戦隊は個人名に動物を入れることが多いってパターンをしっかり踏襲していますね。


 

獣電戦隊キョウリュウジャー
再び王道の作風へ返り咲いたキョウリュウジャーは、個人名も王道の戦隊名+色なパターン1。
戦隊の革新を目指した前作ゴーバスターズでしたが、革新的すぎたのか1年でいろいろ元通りになってしまった(苦笑)

戦隊史上初めての「〇〇リュウジャー」でしたが、この辺りになるともうどんなジャーが来ても驚かなくなりました。
 

烈車戦隊トッキュウジャー
トッキュウジャーは超~久しぶりにパターン4。しかも戦隊名+数字+号というパターンは、戦隊史上初。
パターン4自体もチェンジマン以来に久しぶりですし、個人名に数字が入るのは(ネオジェットマンなんかを除けば)バイオマン以来。何気にゴーバスターズよりも革新的だったのかもしれません。

個人名に数字が入るのが久しぶりすぎたからか、トッキュウレッドとかに間違えられがち。
 

手裏剣戦隊ニンニンジャー
ニンニンジャーはこれまた超~久しぶりに色+ニンジャーのパターン3。
ゴレンジャーと同じパターン3で、色も和名なのでかなりゴレンジャーに寄せた感じがありますが、これはニンニンジャーがスーパー戦隊の40周年だったため。

色が和名なので、先輩忍者のカクレンジャー、ハリケンジャーと比べて一番忍者感ある名前な気がします。
 

動物戦隊ジュウオウジャー
ジュウオウジャーは戦隊名+動物のパターン4。
個人名に動物の名前が入る動物戦隊は、動物戦隊ゴーバスターズを除けば結構久しぶり。やっぱり個人名に動物の名前が入っている方が、動物戦隊らしい感じがしますね。
 

宇宙戦隊キュウレンジャー
史上初めての初期9人戦隊だったキュウレンジャーは、個人名も史上初の星座+色という完全独自パターン!
個人名に共通部分を持たせないというのは過去の戦隊でもありましたが、色が後ろに来る個人名で、前に統一した単語をつけないというパターンは実はキュウレンジャーの個人名だけ(色が後ろに来る戦隊は、他は全てパターン1)

アニバーサリー戦隊の後には尖ったことをやりたがるのが戦隊シリーズの常なので、名前も冒険してみたってことなのでしょう。
 

快盗戦隊ルパンレンジャー
ルパンレンジャーは久しぶりに王道の戦隊名+色なパターン1。
警察に追われるアウトローな戦隊だった快盗が、個人名は王道なパターンというのが面白い。

ちなみに、レンジャーの前に3音の言葉が来る戦隊名はなんとタイムレンジャー以来(キュウレンジャーは2音)
まぁ、〇〇レンジャーそのものが珍しくなりましたからね。この頃になると。
 

警察戦隊パトレンジャー
パトレンジャーは、少し前のトッキュウジャーと完全に同じ戦隊名+数字+号なパターン4。
対立するルパンレンジャーの個人名が王道だったので、その逆を行くような個人名になっているのが面白い。

語呂の良さ的に、パトレン1号をパトレッドとか間違える人いるんじゃないかと思うんですが、あまり聞きませんね。もしくはパトピンクとか(ってそりゃラブパトリーナ)


 

騎士竜戦隊リュウソウジャー
リュウソウジャーは戦隊名+色なパターン1。
恐竜の戦隊もこれで4回目ですが、初代のジュウレンジャー以外は全てパターン1。やはりパターン1は強い。
 

魔進戦隊キラメイジャー
キラメイジャーは戦隊名+色なパターン1。
ここまで、パトレンジャーを除けば3年連続でパターン1。やはりパターン1は強い。

数が多いことからも分かる通り、やはり戦隊名+色という個人名が一番“スーパー戦隊らしい”ということなのかも。
 

機界戦隊ゼンカイジャー
ついに来た! 45作目のゼンカイジャーは戦隊名+〇〇というパターン4。
パターン4自体は40作目のジュウオウジャーと同じで珍しくはないですが、戦隊名の後ろに来るのが変身前の名前というのは史上初

さらに、初期メンバーのゼンカイザーが1人だけ他の4人とは全く別の法則のネーミングというのも史上初。45作の長い歴史があっても、まだまだ新しいことに挑戦し続けるスーパー戦隊シリーズってやっぱり凄い。

さらなる新しいネーミングパターンに出会えるその日まで、ずっとずっと応援していきたいものですね。

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