ドン34話「なつみミーツミー」
感想
この番組で一番ヤベー奴
今回は、ドンオニタイジンの強化形態であるゴールドンオニタイジンの登場回。
…って、それどころじゃねーんですよ!!
ついに、みほが夏美であることを確信する犬塚。犬塚の言葉で本来の人格を取り戻す夏美。そしてみほを奪われた雉野は友であった犬塚を警察に売り渡し、清々しい満面の笑みを浮かべるのであった…
という、犬塚、雉野、みほ=夏美の三角関係がついに大きく動いた重要な回でございました。
そりゃ、ゴールドンオニタイジンの販促なんかどうでもよくなっちゃうってもんで(笑)
こんなドロドロの三角関係、さらには友情の破綻を朝の9時半からお届けするなんて、まさに井上脚本の真骨頂。それでいて、変身後はお互いに正体を知らないのでノリノリで2人ともゴールドンオニタイジンに合体しているという仮面劇ならではの展開もまた物語を盛り上げます。
これ、正体を知ったあとは本当にどうなっちゃうんだろう…
今回は本当、犬塚、雉野、みほ=夏美のお三方のお芝居が絶妙で、特にみほちゃんが夏美に戻ったあと玄関で犬塚を見送るシーンで、さっきまで夫だったはずの雉野のことを「誰だこいつ」的な目で見ているみほちゃんの細かいお芝居が本当によかった!
こんなのニチアサのヒーロー番組でやるようなお話ちゃいまっせ。
友達だったはずの犬塚を警察に売り、曇りのない満面の笑みを見せるという雉野のサイコ感も凄かった。
これまでにもみほちゃん絡みで異常性を見せつけてきたので、雉野がヤバい奴ってのは視聴者には周知の事実なわけですが、それでも友達売っておいて満面の笑みを見せるってのは只者ではない。
本当にこのあと、この2人の関係どうなるんだ…
勝利のホットミルク出来るんだろうか…
と、そんなドロドロ三角関係ドラマの裏で、ソノイはからし食ったせいで涙と一緒にタロウ汁が抜けて元の人格に戻りました。
それ、雉野のマジキチスマイルと同じ回でやる…?
いやまぁ、そういう狂気を平気でやるのがドンブラか…
ちなみに、夏美を連れた犬塚は、以前世話したウルトラマンロッソ=湊カツミこと田辺の部屋へ。
犬塚、放送開始当初はアパート借りてたはずですが、警察に知られたのでさすがに引き払ったんでしょうね。
この田辺の部屋、赤と青のお揃いの小物が置いてあったり、丸いクリスタル状のものが置いてあったり、また東映さんが「ウルトラマンR/B」イジってるようです(笑)
デカレンジャー鬼
今回の鬼はデカレンジャーがモチーフの特捜鬼。
デカレンジャーが全体的に犬モチーフの多い戦隊だったので、警察鬼との差別化で頭部が犬になっているデザインが見事。
デリート許可(=死刑)のSEで人を消していくのはアカンやろって感じでしたが。
特捜鬼に変身するおでん屋の親父を演じたのは、東映特撮ファンにはお馴染みの大高洋夫さん。
ただのおでん屋なのに、声のトーンやポーズ等が完全に「ボウケンジャー」の大神官ガジャのまんまで笑いました。大高さん、今でもガジャに思い入れあるんだなぁ。
ガジャなのに、変身後がボウケンジャーではなくデカレンジャーの鬼なのはどうにかしてほしかったですが。忍者おじさんが変身する鬼、轟轟鬼じゃなくてよかったじゃん!(笑)
次回、犬塚の命運や如何に!?
次回は今回のお話のさらなる続き。
なんと犬塚が獣人にされてしまう!?
雉野の凶行を止められるものはいるのか!?