第73話 ウルトラマンギンガS「ガンQの涙」
ギンガSとしては第11話ですね。
今回は、かつての「ウルトラゾーン」のコントパートと、ドラマパートが融合したような、そんな回。
一話完結方式で、それぞれがバラエティに富んだ話を展開するという、ウルトラらしい一編。
まぁ、総話数の少ないギンガで一話完結やるのもどうかなと、思うこともあるんですけどね(苦笑)
アクマニヤ星人ムエルテによってガンQにライブさせられるも、人間的に中途半端すぎてライブも中途半端になってしまったサラリーマンの「吉田」と、少年「サトル」との奇妙な交流を描く今回のお話。
まず、エージェントがアクマニヤ星人というところから、もうツッコみたくてしょうがない(苦笑)
いやまぁ、ソフビで商品化されてるから人選は適当なんだけど、今の時代にアクマニヤ星人を復活させようと思った、その気概が凄いよね(笑)
ムエルテ人間体が、あの緑のゴム手袋をつけてるところにも、愛を感じる(笑)
レオで、マンションのいたるところから、あの緑の手が生えてくるところは怖かったんだ…
まぁ、アクマニヤ星人が人間に擬態して流暢に日本語を喋っているのは、過去の怪奇性がどっか行っちゃってて少々残念なところではあるけど。
改めて言うまでもないけど、ガンQのソフビの出来ヒドいなぁ(苦笑)
「僕知ってるよ。ガンQでしょ?」
「そんな見たままの名前じゃないよ」
いや、ガンQなんだけども(苦笑)
そもそも、サトル少年はなぜガンQの名前を知っているのか…
この世界に怪獣が現れたのは、前作の時点が初めてだからみんな怪獣の個体名まで知らないはずなんだけど…
まぁ、ガンQは今作で1回現れているので、その情報をUPGが開示したのかもしれませんね。
「ガンQはどこから来たの? 宇宙? 円盤に乗ってるの?」
「いや、いつも電車」
シュールやわぁw
シュールなギャグだけど、これがこの後の感動シーンへ繋がる。
何気ないシーンだけど、強烈な皮肉も含んだ名シーン。
サトルとガンQが協力して、サトルのお母さんのために料理を作る。
大した料理ではないけど、お母さんは、その優しさが嬉しい。
お母さんが泣きながら料理を食べるシーンが印象的だった。
ムエルテの策略で巨大化したガンQに立ち向かうため、変身するヒカル。
いや、さすがに逃げ惑う人々との距離が近すぎるぞ(笑)
「あ!ウルトラマーン! 助けて下さい!宇宙の怪獣が!」
「ギンガハイパーチョップ!」
「イッター! 何するんですか!」
「ギンガハイパーパンチ!」
「違うんです。話を聞いて下さい!」
戦闘ですらシュールなギャグに(苦笑)
サトルが、補助輪なしの自転車に乗りながら、ガンQに語り掛ける、本作屈指の名シーン。
こんな回ですが、一応販促は挟まないといけないので、M87光線とシェパードンセイバーフラッシュというオーバーキルで倒されるムエルテ君(苦笑)
「サトル、ありがとう
またいつか、遊ぼうな」
ギンガコンフォートで、元に戻った吉田。
サトルは、友達と自転車で遠くに行けるようになり(ガンQ人形と一緒に)
吉田は、横入りの不良に注意出来るようになり。
2人とも今回の出会いで、どこか人間的に成長した。
そんな、ちょっといい話でございました。
コメント
ウルトラシリーズとしては久々の本筋からは一旦外れた1話完結回で、「ウルトラを見てるな~」と心から実感した回でしたね。ガンQは何回も見てますが、同じ巨大ひとつ目繋がりでアクマニヤ星人がメインを張るとは思わずにさすがに驚きました。しかも、レオの時のように不気味な雰囲気を再現するのかと思いきや、これまでの宇宙人エージェント達と同じように日本語を喋り、人間体まで披露するとは…!不気味さがなくなって少し残念に思う分、両手に青緑のゴム手袋を着けて、あの不気味な手だけは再現していたのには思わず笑ってしまいました(笑)。
ゲストの中村靖日氏が素晴らしい味を出していましたね!冴えないサラリーマン的な役をやらせたら天下一品だと改めて思いました。サトル君(ウルトラマンのメフィラス星人回に登場したサトル君繋がり?)との交流の中でお互いに成長し、最後には頼もしい大人に見えるところはさすがだと思いましたね!
今回は感動的な回でしたが、次回の千草再登場はどうなるか!? 期待ですね!