勝手にすごい科学で守ります 第6回

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仮面ライダーオーズ/OOO

タトバはなぜコンボか

 コンボというのは、同系統のメダルを3枚使用することで発動する形態のことで、異なる系統で構成される亜種形態よりも高い能力を持っているとされます。

このコンボの中で唯一、同系統メダルで構成されないのが、オーズの基本形態タトバコンボです。タトバはなぜコンボなのか? これは番組を見ている我々が常に持ち続けていた疑問でした(笑)

最終回で、先代のオーズであった王が初めて変身に使用したのがタトバであったことが明かされたのですが、これだけでは「タトバがコンボだったから王はタトバに変身した」のか「王が初めて変身に使ったからタトバがコンボとして設定された」のかはっきりしません。

ここで思い出していただきたいのが、コアメダルは元々10枚1セットであったと判明した時のイメージ映像です。昆虫系メダルの内わけは、クワガタ×4、カマキリ×3、バッタ×3でした。ここから1枚抜いて9枚にしたことでグリードは誕生し、王はこの抜いた10枚目のメダルを使ってオーズ(タトバ)に変身したわけですが…

 普通、抜くなら収まりの悪い4枚目の頭部担当メダルのはず。しかし、そうはしなかった。しっかりタトバを構成できるメダルを抜いているのです。これは、タトバが最初からコンボとして設定されていた証拠に他なりますまい。

 ではなぜ、異種メダルの組み合わせであるタトバがコンボになるかという理由なのですが…

 結論から言いますと、偶然です(笑) 偶然とは言いましても、それには歴とした理由があります。

 タトバを構成するメダルに注目すると、あることに気付くはずです。

 「空」を制する鳥の一種であるタカ、「陸」に君臨する肉食獣トラとそれぞれのテリトリーを代表する動物になっているのです。空、陸とくれば、残るは海。故に足を構成するメダルは、本来ならば水棲系メダル(具体的に言えばタコ)となるのが妥当なはずです。しかしなぜかバッタ

 タトバに変身した時は、他のコンボと同様にオースキャナーから歌が流れます。あの歌は「コンボ成立時に発生した強大なエネルギーが歌のように聞こえたもの」という設定があります。つまりタトバ変身時には、亜種形態とは異なり強大なエネルギーが発生しているのです。そのエネルギーはいったいどこから…?

 これはグリードの発生メカニズムに通じるものがあるのですが、タカ、トラ、タコで構成されるべきところをあえて異なるメダルに1枚変えることで、足りない水棲系メダルを欲する欲望が生まれました。この欲望から生じた強大なエネルギーが本来なら亜種の1つであった「タカトラバ」を、「タトバコンボ」たらしめたのです。

 それなら足は何でもいいんじゃないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしバッタでコンボとなったからには、それなりの理由があるのです。何と言ってもバッタとは、世紀王のモチーフにも選ばれるくらい王に相応しい生物ですからね。

タトバの利点って、何だ?

 他のコンボに比べると、タトバコンボはあまり戦力的に優れている感じがしません。元々偶然から生まれたコンボなので仕方ないことだとは思うのですが、タトバをコンボたらしめた欲望による強大なエネルギーはどこに行ってしまったのでしょうか?

おそらくですが、他のコンボが強大なエネルギーによって戦力的に優れる反面、体力の消耗を促進するという特性を持つのに対し、タトバはそのエネルギーが体力の消耗を抑えるという非常に地味な方向に発動しているものと思われます(笑)

全くの偶然により生まれたコンボなので、なぜそういう仕様なのかも不明なのですが、おかげでオーズの基本形態として重宝されることになりました。

オーズドライバーの開発者は、テストの段階で偶然にもタトバがコンボとなることを発見しました。ただ見た目はどう見ても亜種なので一目見てタトバがコンボであることが分かるよう、オーラングサークルに金色のフチを追加したのです。まぁおかげで他のコンボのオーラングサークルに中途半端に金ブチが残っちゃったんですけどね(笑)

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オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー

オーズの世界とはどこか

 この作品は、平成ライダーシリーズにおいて初めて、昭和ライダーとのつながりが明確にされた記念すべき作品です。「えぇ~ディケイドの時みたいに並行世界なんじゃないの?」とか「もう考えるの止めた」なんて方もいらっしゃるかもしれませんが、諦めることはありません。あの世界は間違いなく、あの昭和ライダーたちのいた「すごかがの世界」なのです。

 まず、本家すごかがにおいて『仮面ライダーW』はすごかがの世界の話であるとされています[1] そしてWとオーズは以前の映画で2度共演していますが、両者には特に次元を超える能力などはありません。つまりWとオーズは同じ世界のライダーであり、Wと同じ世界のライダーであるということは、オーズは昭和ライダーから地続きの世界観にいるのです。TV本編でショッカー戦闘員の生き残りが出たことも別に不自然ではなかったのですね(苦笑)

 物語終盤、オーズたちを助けるために歴代のライダーたちが駆けつけ、これに市民たちが声援を贈るシーンがあるのですが、ここで声援を贈られるライダーは昭和のライダーたちのみです。せっかく助けに来てくれた平成ライダーに対して冷たい市民たちだなと思ったものですが、これも仕方のないことだったのですね。

 クウガ~ディケイドまでのライダーは昭和ライダーの世界とは別の世界のライダーたちです。つまり市民たちにとっては“知らないライダー”だったんです(笑)[2][3] ではその知らないライダーたちがなぜ現れたかと言うと、それは当然ディケイドのおかげでしょう。かつて自分が救われたのと同じように(まぁオールライダーの時のことは覚えてないでしょうがね。周回が違うので… これも本家での話です)、後輩のピンチを知って駆けつけたのだと思われます。彼にも先輩ライダーとしての自覚が出てきたかと思うと感慨深いものがありますね。

 ショッカーの対処はデンライナーや後輩であるオーズに任せておいて、自分は世界を巡ってライダーたちに救援を求めることに奔走しました。一癖も二癖もあるオリジナル世界のライダーたち[4]を説得することは、おそらくテレビ版以上のドラマを生んだに違いありません。その物語を我々が見ることができる日は、はたして来るのでしょうか…


[1]「だいたい分かった」より。このブログよりも見ている方が多いと思うので簡単な補足にとどめますが、以下のような感じです。

  1. Wの世界には死神博士のメモリがある→過去に死神博士が存在した=昭和ライダーの世界である
  2. ディケイドはWの世界へは転移してきておらず、バイクでたどり着いただけである→Wの世界はライダー大戦の世界である
  3. よって、昭和ライダーの世界=Wの世界=ライダー大戦の世界


[2]シン~Jも声援贈られないのですが、彼らは活躍期間短いので世間に浸透してなかったのでしょう。

[3]ディケイドはすごかが世界の出身なのですが、通りすがりっぱなしだったので、出身世界での浸透度は皆無かと。

[4]そういえばクウガが一人だったということは、ユウスケが空気を読んだということでしょうか(笑) それとも、夏海と共に見えないところで戦っていたのかもしれませんね。


ということで、久しぶりに「勝手にすごかが」を更新してみましたよ。

やはり「タトバはなぜコンボか」というタイムリーな話題がありますからね。

自分なりに納得できる理由が思いついたので、まとめてみました。

ホントは、アンクつながりもあるセイザーXのコスモカプセルとも絡ませたかったのですが、すごかが知らない人でもこの説で納得してもらえるよう、ギリギリ仮面ライダーBLACKとの繋がり程度で他作品とのリンクはしないようにしてみました。

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