轟轟戦隊ボウケンジャー
S.U.P.の最高傑作?ダイボウケン
シノビマシン以来久々にS.U.P.が建造したのが、ボウケンジャーの1号ロボ「ダイボウケン」(他ゴーゴービークル)です。デカレンジャーロボもS.U.P.が関わってますが、あれのメインは宇宙警察ですので、S.U.P.が主体で作ったのはやはりこのダイボウケンが久しぶりと言っていいでしょう。
しばらく地球をファンタジー戦隊たちが守っていてくれていた間、S.U.P.はそれらの技術を取り込んだ新たなロボの建造に取りかかっていました。それがダイボウケンです。ダイボウケンを構成する5台のビークルは、どこをどう見てもクル文化圏系の技術が使われていますね。1台飛行用メカを入れているあたりが、クル文化圏純正でない証です。さらに1台、海中用メカを入れているのは、ボウケンジャーのミッションに合わせてのことでしょう。
このダイボウケン、S.U.P.製では初めての「マルチ合体」が可能です。マルチ合体とは、ガオキングやアバレンオーが持っているシステムで、腕などの部位を構成する1つのメカ(ではないですが、話を簡単にするためにこう書きます)を別のメカに交換できるものです。これらのロボを見たS.U.P.製作陣は驚愕! 早速取り入れました。
しかし、ただ真似するだけではいけませんので、このダイボウケンでは先輩のマルチ合体ロボを超える要素が取り入れられました。過去のマルチ合体ロボは、マルチ合体で腕などを交換した場合は、交換前のメカは余ってしまっていました。しかしダイボウケンでは、余ったメカを収納スペースに格納することでこの問題を解消したのです(例えばダイボウケンドリルにマルチ合体した場合は、余ったドーザーは足の中に格納されます)
さらにすごいことにダイボウケンにマルチ合体するメカは、それのみで新たなもう1体のロボを構成することもできるのです。No.6~No.10までの5台のビークルが合体して誕生する「ダイタンケン」!(一応ガオレンジャーの精霊王もマルチ合体するもの同士で別の精霊王にすることも可能なのですが、このダイタンケンは「背部ウイングと腕を構成するビークル“のみ”」で構成されている点が異なります)。
さらにさらにすごいのは、このダイボウケンとダイタンケン、スーパー合体できるのです!(本当はスーパーは一段階下なのですが、ここでは分かりやすくこう書きます)
それがアルティメットダイボウケンです。アバレンジャーのキラーアバレンオーも2体のロボがスーパー合体してますが、あちらがバラすと5体なのに対し、アルティメットダイボウケンはナント10台! S.U.P.がんばりました(笑)
先輩ロボのマルチ合体はたしかに画期的でしたが、それを構成していたのが生物であったため、合体にも限度がありました(=意図してそうなるように作られたわけではないため)。しかしアルティメットダイボウケンでは、設計段階からマルチ合体とスーパー合体を両立できるように作られており、ここに来てS.U.P.の技術もついに、ファンタジー戦隊の荒唐無稽なレベルを追い越せるまでになったのだと関心させられます。ただしその分、作るのに時間もかかってしまいましたが…(苦笑)
宇宙戦艦ゴーゴーボイジャー
ボウケンジャーの最終ロボが「ダイボイジャー」です。ダイボイジャーは5台のビークルで構成されていて、パターンを変えることで戦艦形態の「ゴーゴーボイジャー」となります。このゴーゴーボイジャー、最終回で突如宇宙戦艦に改造されて、宇宙へと飛び立ってしまうのです。
「地上用戦艦が、なぜ?」と思った方もいるでしょうが、これはさほど難しいことでもないのです。ゴーゴーボイジャーを構成するビークルの中には、明らかにデンジ推進システムで飛んでいる機体があります。ファイターとアタッカーがそうです(コマンダーは微妙。フラッシュ整流ボードのような…)。合体した状態では不要になってしまうのですが、最終回ではこれの出力を高めてムリヤリに艦体表面をフィールドで覆ってしまったんですな。後はあり余る出力で大気圏までさようならというわけです。
果て無き製作魂
ボウケンジャーを最後に、S.U.P.の活動は確認されていません。しかし、ゲキレンジャーは気力による一発生成、ゴーオンジャーとゴセイジャーは異世界の生命体、シンケンジャーはモヂカラのプログラム。どれもこれもS.U.P.にとっては興味の対象なのはまず間違いなく、今はまだこれらの技術を取り込んだ新たなロボを建造中のはずです。
再び、S.U.P.製のロボが私たちの前に現れるのは、いつの日になるのでしょうか。
ということで、わりと早くに続きが書けたねという「勝手にすごかが」。
ゴーカイジャーの後になぜ遡る?って感じでしょうが、ゴーカイジャーは話が進むまでは下手に手出しできないので(笑)
ボウケンジャー以降はS.U.P.関わってなさそうなので、すごかが的には話広がりそうにないんですよねぇ。
本家でも、ファンタジー戦隊はあまり深く考察されなかったり、ムリヤリロボにされてたりしますし…(大獣神はああいう神なの!w)