トミカヒーロー レスキューフォース
レスキュービークルはどこが作ったのか
次はビークルについてお話しましょう。レスキューフォースのビークル、ショベルやらドリルやらボウケンジャーのゴーゴービークルと一見似たような機体が散見されますね。ですが私は、これらのビークルはどこからも技術提供を受けずに開発されたと推測します。
その理由は何といっても、技術が洗練されていないこと!
合体の際には完全に余剰パーツになるストライカーの後部パーツとか、どう見ても手足パーツの寄せ集めなレスキューセイバーとか、改造や換装で済ませばよさそうなものを完全な新ビークルとして作ってしまうダイバーやクレーンなど、どうもこれまでの技術的蓄積が見られません。S.U.P.の技術を使っているならば全てのビークルが合体して人型になっておかしくないところをそうならない辺り、やはりこれらのビークルは世界消防庁が在来技術を用いて一から開発したもののようです。
人型ロボを作る技術が充実している時代になぜ今さら古い技術を使ったかといえば、それはやはり開発元が世界消防庁によるところが大きいでしょう。
レスキュースーツは、やがて量産されて世界各地で活動することが計画されていました。それはビークルも同じです。世界各地で使われるということは、それだけ多くの人が使うというわけですね。多くの人が使うわけですから、なるべくなら操作や整備も簡単な方がいいわけです。
新技術をバンバン投入して高性能なものを作ることももちろん可能だったでしょうが、そうなると技術や頭脳の集結した東京のような場所(笑)でなければ整備や新装備の開発が困難になってしまいます。それにコストの問題もありますので、在来技術を用いて取り扱いや整備もしやすく、コストもさほどかからない今のかたち(実在する車両をほとんど大きくしただけという形態)こそがレスキュービークルに最も適したものとして選ばれたのでしょう。
ですが、あの世界には様々な脅威があふれ返っています。いつ何時、レスキュー中に戦闘に陥るかも分かりません(実際、劇中では頻繁に戦闘していますね)。そのため、いざという時には各々のビークルを合体、ジェネレーターを直結させて最大出力を向上させ、戦闘にも耐えられるように設計されました。
なるべく規格を統一し、多くのジョイントを搭載したことが、最終決戦のグレートゴッドストライカーに繋がりました。
とにかくやってみる
さて、ここで一つ一つの要素を細かく見ていきましょう。まずは「手足パーツの寄せ集めにしか見えないレスキューセイバー」です。
ぶっちゃけて言うと、あれは手足パーツの寄せ集めです(笑) という答えで終わると身も蓋もないので、もう少し詳しく説明しましょう。おそらくですが、先にプランができたのはセイバーではなくレスキューマックスだったはずです。ビークルではなく、人型ロボで救助作業を行おうと考えたわけです。やはりただ単なる車よりは、自身の体の相似形である人型の方が救助作業に向いていると考えたのでしょう。ゴーゴーファイブやサージェスレスキューが人型ロボを使っていたことも当然影響があったと思います。
しかし技術的蓄積のない世界消防庁。人型ロボを設計するのも一苦労だったようで、出来上がったレスキューマックス(のプラン)を見てみると、それはもう不格好(笑) とてもじゃないですが人型には見えませんね。しかしこれが実際に出来上がってみると格闘戦すらこなすアグレッシブなものができるのですから、世の中分からないものです。
当初は、ストライカーとマックスを選択式にして、出場前に換装するような運用形態を想定していたはずです。ストライカーの後部を切り離せるようにしたのもこの時でしょう。しかしやはり、これでは不便だと製作者の誰かが気づきました。じゃあどうする?ということで、手足パーツを無理やりくっつけてジェネレーターを搭載し、単体でも使えるようにしたものが「レスキューセイバー」になったというわけですね。他のビークルと違って、こいつだけはモデルとなる実在の車両があるように見えないのも当然なのです。なんたって「手足型ビークル」なのですから(笑)
そのセイバーの後継機となるのが「レスキューダイバー」です。初の飛行可能ビークルでして、活動範囲を広げようとしたのが見て取れますね。このレスキューダイバー、ほとんどのパーツをセイバーから流用してるようでして新規パーツは少ししかありません。これならセイバーの改造でもいいじゃないの?と思う方もいるでしょう。実際その通りです。それでもわざわざ(予算が少ないにも関わらず)ビークルを新造したのは、このレスキューフォース自体が量産に向けての実験部隊としての意味があったからと思われます。実験なので、改造や換装で済みそうだろうが、何でもかんでも作ってみてみたというわけです。
というわけで、約2年ぶりに再開しましたw
実は途中まで書いてたんですが、それ以降思いつかなくて放置してたらこんなことに…
でも次の記事書きたくて即効で書き上げましたよ。
なので内容も煮詰まってなかったり…
レスキューファイヤーについてもちょこっと考えてたんですが、実はレスキューファイヤー見れてないのであまり堂々と書けないのです。なので次回は別の作品を。