ドン15話「おかえりタロウ」
感想
じょ、情報が多い…
今回は、雉野がヒトツ鬼になり、ジロウがドンドラゴクウに変身し、さらにタロウが帰ってくる …という話を1話でやる回。
どれか1個のトピックだけでも充分1本のエピソードとして成立しそうなのに、あえてそれを1話でやるという狂気。これこそがドンブラ。
特に、追加戦士の初変身回なのに、追加戦士の活躍をメインに持ってこないのはかなりの異色。それでいて別に影が薄いわけではないあたりは、さすがのさじ加減。
やはり我らが井上大先生は凄い。
まぁ、その分、犬塚の出番が割を食ってる気がしますが…(笑)
アバターチェンジ! ドンドラゴクウ!!
桃太郎がモチーフの戦隊にどういうヒーローが追加されるのかと思っていたら、まさかの1人だけ西遊記。な、なぜ…?
まぁ、桃太郎御一行様の中に鬼が混じってる時点で今更という感じもします。
名前は初見だと何それ?って感じがしましたが、ドラゴン+孫悟空という組み合わせ。こういう、日本語、英語、中国語おかまいなしにくっつけるネーミングセンスは、まさにスーパー戦隊って感じですよね。
スーツがゴールドでアーマーが黒という変則的カラーリングも、まさに追加戦士というデザインでカッコいい。
ただ、ここ数年の戦隊追加戦士は金銀ばっかりで、金銀が初期メンバーにいた「キュウレンジャー」を除けば「ニンニンジャー」の頃からずっと追加戦士は金か銀のどっちかであることが続いているので、そろそろ金銀以外の追加戦士を見たいなと思ってしまいます(苦笑)
ドンドラゴクウのアイテムの音声は朴璐美さんで、テーマソング「君のヒーロー」の歌唱は谷本貴義さん。
朴さんは「リュウソウジャー」で敵幹部とラスボスをやったり戦隊だと悪役のイメージが強いですが、今回はヒーロー側。
谷本さんは、ドンドラゴクウと同じく中国がモチーフだった「ゲキレンジャー」の主題歌を歌っていたので、やはりこういう曲調の歌には谷本さんの歌声が合う…と、戦隊ファンの脳にはすり込まれています。
今回は、ドンドラゴクウの活躍もそこそこに、消えてしまったはずのタロウがどのようにしてこの世界に帰還するのかを描く物語。
前回でキビポイントをマイナスになるまで使用したことで歩けない体になってしまっても、そこからさらにポイントを使用して自分が死んでしまう可能性があっても、タロウを救い出そうとするはるかの献身、感動しましたねぇ。
病人に張り手したり洗面器の水を飲ませたり、破天荒な狂人として描かれがちなはるかが珍しくヒロインをやっていました。
はるか、いつの間にかタロウのことをそこまで大切に思っていたんやなぁ…
帰ってきたタロウの激励を受けて立ち上がり、走り寄って勢い余ってタロウを押し倒すはるか。絶妙なタイミングで流れるED「Don’t Boo!ドンブラザーズ」のイントロが神。感動の名場面。
そして、その名場面の瞬間に立ち会えていない、初期メンバーのはずの犬塚(笑)
ジロウはいるのに犬塚はいないなんて、もはや犬塚の方が本当の追加戦士だよ。
あと、はるかは歩けなくなるという深刻な不幸だったのに対し、猿原は俳句が読めなくなるというそんなに深刻でもない不幸だったのはなぜなのか(笑)
カーレンジャー鬼
雉野が変身した鬼はカーレンジャーがモチーフの激走鬼。
前回の高速鬼に続いて車モチーフの戦隊。じゃあ次回の鬼は、轟轟鬼か炎神鬼あたり?
妻がバイクに轢かれかけたことに怒って、戦う交通安全であるカーレンジャーの鬼となって車を片っ端から消していくという、ドンブラでは珍しく理にかなった理由で元ネタの戦隊が選ばれた珍しい鬼。
凄い… ドンブラの鬼なのにツッコミどころがない…
毎回こうやってちゃんと元ネタの戦隊が選ばれていれば、おにぎり屋がオーレンジャーの鬼になることもなかっただろうになぁ…(苦笑)
前回の高速鬼と同じくカーレンジャーの名乗りポーズを再現していたり、少ない出番ながら気合の入っていた激走鬼。
今後も名乗りポーズの再現はやってもらいたいもんですな。
次回、ジロウ闇堕ち
次回は、ジロウが闇堕ちする回。
早い… って本当なら言いたいところですけども、変身できるようになったそばからお供たちを処刑するとか言い出すようなやつなんで、別にそんな意外でもないというか…(笑)