第1話 おカシな仮面ライダー!?
感想
ブルースワットの遺伝子
本日、令和ライダーの6作目「仮面ライダーガヴ」の放送が始まりました!
既に令和ライダーも6作目。「ゼロワン」がついこの間放送していた気がするのに、気付けばずいぶん遠いところまで来たものです。「ゼロワン」の頃に小学生だった子供は、小1は小6に、小6は高2になってる計算ですからね…
そんなどうでもいい話は置いといて。
ガヴはお菓子がモチーフの仮面ライダー。過去にフルーツをモチーフにした「鎧武」があったり、昨年の「ガッチャード」にはエナジードリンクのケミーがいたりはしましたが、作品全体でお菓子をモチーフにしたのはこれがシリーズ初。
子供向け番組とお菓子は切っても切れない関係なだけに、お菓子モチーフが作品にどんな作用を与えるのかこれから楽しみですな。
今回の第1話は、特撮ものの第1話としては珍しく設定面をいろいろと説明してくれる内容でした。
特筆すべきはやはり、ショウマたちグラニュートは腹部に第2の口を持っており、変身ベルトガヴはショウマの体の一部というところ。
変身ベルトが着脱可能であることが多い平成・令和ライダーの中ではかなり異端ですし、変身ベルトが改造された体の一部だった昭和ライダーも変身する時はベルトが服の上に出現していたので、体に直にベルトがついているガヴはシリーズの中でもかなりの異端者。
そのため、変身の度に腹をさらけ出すという光景がなかなかシュールでした。1年間、真冬でも変身シーンの度にお腹出すのは大変そう。
これはぜひ、グラニュート側の女性ライダーに登場していただきたいですな(?)
本作の収集アイテムであるゴチゾウは、ショウマが人間界のお菓子を食べることで変身ベルトガヴから生み出す眷属という設定。
一度使うと無くなってしまうようで、基本、収集アイテムは再利用するのが当たり前の特撮ものにしては珍しい設定になっていました。
まぁよくよく考えると、一度口に入れたものを再利用するのは嫌なので、そういった意味ではかなり自然な設定なのかも。
自分の眷属を食べて次々に使い捨てにしていくライダー…。101体もいるケミーを全て大事にしていた先輩ライダーからのギャップが凄い。
ガヴの通常形態、ポッピングミフォームは、主役ライダーの通常形態としては珍しい紫がメインカラー。
ひと昔前の、主役ライダーが赤ばっかりだった時代から比べると近年は様々な色がメインカラーの主役ライダーが誕生していますが、やっぱり紫のヒーローってのは珍しい。
さらにそこに青や黄色も配色されていて、名前の通りポップなデザイン。紫はグレープ味として、他は何味のグミをイメージしているのでしょうか? 青はソーダやラムネ、黄色はレモン味かな?
デザイン以外の特筆すべき点としては、ダメージを受けるとグミ状の装甲が部分的に無くなってしまい、ゴチゾウを食べて装甲を復活させるという描写が衝撃的でした。
本当にグミで出来とんのかい!
お馴染みテレビ朝日公式サイトによる設定説明文によると、「粒状に弾けることで、衝撃を逃がして大ダメージを回避する」とのことで、これはつまりリアクティブアーマー(装甲を爆発させることで本体へのダメージを軽減する反応装甲)ということ。
いやー、SF的にもよく考えられた面白い描写だなぁ。
同じ東映特撮の「ブルースワット」に登場した主人公の強化形態、ハイパーショウも同じように敵の攻撃を受けると装甲が徐々に少なくなっていくという描写があるヒーローでしたが、30年の時を経て進化したリアクティブアーマー描写が見られるとは感無量というものです。
ちなみに、ハイパーショウの装甲が無くなる描写は途中から無くなっていったので、たぶんガヴの装甲の描写も途中からやらなくなるでしょう(笑)
ポッピングミフォームは、キッキングミゴチゾウを食べることで右足部を変化させたキッキングミアシストという派生形態にも変身可能。
近年のライダーはフォームチェンジ多すぎる感がどうしてもあったので、フォーゼのスイッチ使用状態のように体の一部を変化させるだけなら、制作陣も、玩具を買う視聴者側も楽でいいでしょうね。
ただ、名前的に他のフォームでは使えなさそうなので、今後登場するザクザクチップスやふわマロにも専用のアシスト形態があるのかは心配。
ガヴのライダーマシン、ブルキャンバギーはライダーマシンではかなり珍しいバギー型。
四輪車両のライドロンやトライドロン、トライクのマシンガトストライカーなんかはありましたが、ついにライダーマシンもバギーの時代に。
どうやら実車は存在しない?ようです。「リバイス」のバイス・プテラゲノム(エアバイク)ですら実車があったのに、ついに主役ライダーのライダーマシンに実車が存在しない時代になりました。これはいよいよ、ライダーがライドしないことになるな…(笑)
その代わりなのか、日常使い用の普通のバイクに変身する設定のようで、そちらの実車は存在するようです。
昭和ライダーのライダーマシンや、アギトのマシントルネイダー等、昔はライダーマシンが普通のバイクに変身する設定は定番だったので、だいぶ久しぶりに原点回帰した感はありますね。
バイク形態のブルキャンバギー(バギー?)は塗装以外は市販のバイクそのものだと思うので、公道を走れて、それなりに出番がありそう。近年はすっかりご無沙汰になっているライダーマシンの活躍シーンのため、頑張ってもらいたいところです。
まぁ、フルCGのブルキャンバギーの方は絶対出番少ないでしょうが(苦笑)
小松利昌さん
「アマゾンズ」にも出演していた、小松利昌さんが本作でレギュラー出演。
前作のクロトー、前々作のケケラ等「アマゾンズ」の出演者がニチアサの方にも出演されるのが続いています。
この流れで、ゆくゆくは武田玲奈さんに仮面ライダーになってもらうしかないですな(?)
片桐仁さん
「仮面ライダーW」でコックローチ・ドーパントだった片桐仁さんが、本作で再び怪人役で出演。
昭和~90年代の頃の特撮ならともかく、平成・令和ライダーで同じ役者さんが二度怪人役でゲスト出演するのはまぁまぁ珍しい気がします。
小松利昌さんしかり、一度でも特撮に出演すると二度目以降も呼ばれやすいってことなのかもしれませんな。
まぁ「仮面ライダーW」からもう15年も経ってるわけですが(白目)
芳野友美さん
ゲストの少年の母親役で出演したのは、「再現ドラマの女王」とも称される芳野友美さん。
特撮では過去に「衝撃ゴウライガン」や「牙狼 魔戒ノ花」に出演されていますが、ライダーには今回が初めて?
やはり見知った役者さんが特撮に出演されていると、嬉しいですね。
仮面ライダーグミのCM
例年、子供が美味しそうにグミを食べる映像でお馴染みの仮面ライダーグミのCM。
なんと今年、そのCMにショウマが登場!
変身ベルトのCMですら、変身前の主人公が出ることがなくなってるのに!(笑)
長らく特撮を見ていると、こういう歴史的な瞬間を。
次回、ザクザクチップス!
次回はザクザクチップスフォーム登場。
やはり新フォーム登場回はワクワクします。さらにストマック家も初登場。
ゲスト怪人には我が家の坪倉由幸さんが出演。過去に東映特撮に出演されたことのある芸人さんが怪人役って例が続きますな。