その時代その時代の流行りものを取り入れるのは、マーケティングの常。
ウルトラシリーズもその辺りは敏感で、レオがスポ根ものだったり、80が学園ドラマで始まったり、ティガが気合を入れてジャニーズアイドルを主役に据えたり、あの手この手で頑張ってきました。
近年のウルトラマンでも、もちろんその傾向は強くて、それが今回話題にする“アニソンへの歩み寄り”の話。
ウルトラマンの歌唱曲といえば、2000年代ならProject DMM、それ以降はvoyagerが定番という感じでしたが、近年はいわゆる“アニメソングを歌うアーティスト”が主題歌を担当する傾向が年々強くなってきています。
ウルトラ怪獣擬人化計画のアニメ化もあって、声優さんとの繋がりが増えたのも一因かもしれません。
それでは、最新作の「ウルトラマンタイガ」から新しい順に主題歌アーティストを見てみましょう。
ウルトラマンタイガ
OP「Buddy, steady, go!」 歌:寺島拓篤
ED「ヒトツボシ」 歌:佐咲紗花
タイガの声も演じている寺島さんは、押しも押されぬ人気声優。佐咲さんもアニメ版牙狼などを担当してきたアーティストです(ちなみに佐咲さんの旦那さんは、ウルトラマンメビウスのスーツアクターだった和田三四郎さん)
さらに、2クール目のEDは声優ユニットのスフィアが担当することも発表されています。
スフィアがウルトラマンを歌う日が来るなんて、予想していた人はいたのでしょうか(笑)
スフィアがEDを歌うことも含めて、個人的な実感では今年が最も“アニメっぽい”と感じるボーカルの布陣です。
ウルトラマンR/B
OP「Hands」 歌:オーイシマサヨシ
ED「夢飛行」 歌:三森すずこ
ウルトラマンジード
OP「GEEDの証」 歌:朝倉リク with ボイジャー
ED「キボウノカケラ」 歌:ボイジャー
ウルトラマンオーブ
OP「オーブの祈り」 歌:水木一郎 with ボイジャー
ED「Shine your ORB」 歌:ボイジャー feat.クレナイガイ & SSP
同年にSSSS.GRIDMANのOPも担当したオーイシさんがOP、ジードや怪獣娘で声優として出演した後に起用された三森さん(ラブライブでお馴染み)がEDだったルーブ。
主題歌ではありませんでしたが、ペガ(CV:潘めぐみ)やレム(CV:三森すずこ)の歌うキャラクターソングがあったジード。
もちろんアニメソング界のアニキこと水木一郎さんが歌ったオーブも見逃せません(まぁアニキは80年代あたりからウルトラ歌ってますが)
徐々に徐々にアニソンの遺伝子を取り込んできて、それが最高潮に達したのが、最新作のウルトラマンタイガなのです(たぶん)
帰りマンやレオのように、主役がOP主題歌を歌っていて、しかもそれが人気声優である「ウルトラマンタイガ」という作品。
昔からの伝統を受け継ぎつつ、今の時代ならではの遺伝子を取り込んで進化しているように感じます。
ウルトラシリーズは、今も未来に向かって進み続けているんですね。
コメント
ゼロの声を担当する宮野さんがウルトラマン列伝のOPを歌っていましたしこういう音楽面でも新しいスタートを切ったのはゼロと宮野さんとも言えますよね