第49話「王はここにいる」
感想
3000回愛してる
ついこの間始まった気がする本作も、気付けば最終回一つ前。
前回がインフィニティ・ウォーなら今回はエンドゲームという感じで、ピンチからの大逆転且つ最初からクライマックスという怒涛の激アツ回となっておりました。
画面への登場キャラクター数は、日本の特撮ヒーローTV番組としては類を見ないものになっており、まさに映画並みのスケール。制作陣がめちゃくちゃ頑張ったんだなってのが画で伝わってくるものになっていました。
これまでにない作品にしようという姿勢は番組当初から一貫していたと思いますが、それが結実したのが今回だったと思います。
そうは言っても、キングクワガタオージャーがみんなに号令をかけるところは、あまりにもエンドゲームすぎるって思いましたけど(笑)
号令が静かな感じなのも、キャプテンが「アベンジャーズ! アッセンブル…」って静かに言うの意識したと思いますし。
まぁ、映画好きはみんなあれ好きですよね。
民が大勢集まって敵に対抗する画が撮りたいと思ってもダグデド側に兵隊がいない問題ってのが本作にはあるんですが、そこは再生怪人とシュゴッド軍団で対応。
昭和の東映特撮から連綿と続く崖に並ぶ大量の再生怪人って構図を、現代では合成などを駆使してああも迫力のある画に出来るとは、昔ながらの特撮ファンとしては頭が下がります。
ただシュゴッド軍団の方は、全ての昆虫型生命体を操れるという設定上仕方ないにしても、キングオージャー構成メカと同型がいっぱいいたのは正直いただけない。せめてメイン5人の相棒シュゴッドの同型だけは省いてほしかったところ。
まぁいろいろ言いたいことは出てくるものの、大軍VS大軍という画を日本の特撮ヒーローTV番組で実現させた制作陣の頑張りには、改めて拍手を送りたい気持ちです。
デボニカ登場!
今回の最大の激アツポイントとして、劇場版ゲストヒロインだったデボニカ(佐倉綾音さん)が満を持してTV本編に登場。
既に死亡しているキャラクターたちを死の国から引き連れてやってくるという登場の仕方で、まさに「これを見たかった!」という気持ち。
戦隊夏映画のゲストヒロインがTV本編にも登場したのは「キョウリュウジャー」など過去にも例がありますが、ここまで重要な登場の仕方をしたのはデボニカが初めてではないでしょうか。
戦隊の夏映画は基本的にTV本編のおまけというか、見てなくても問題ない作りになってるのがこれまでの慣例だったんですが、そういった慣例をやぶって夏映画すら物語の大事な一部として組み込んでしまったのは、まさに掟破りの偉業と言っていいでしょう。
あとやっぱ、佐倉綾音さん可愛かったね(?)
これまでは回想シーンでしか出番がなかった本物ボシマールにも、ようやく見せ場が。
「右腕に剣を、左腕には大剣を!」
「我らは道具! 王の殺意の具現なり!」
「戦士たちに、シュゴッドの加護があらん事を!!」
兵士たちを鼓舞するこの口上めちゃめちゃ熱かったけど、王の殺意の具現って言葉物騒すぎるだろってちょっと思いました(笑)
カーラスとイロキはなんと王鎧武装。
雛形あきこさん、昔は「闇のパープル・アイ」というドラマで豹に変身していましたが、ついに戦隊ヒーローに変身する日が来るとは。
ゴーカイチェンジを除けば、イロキのハチオージャーがシリーズ初の女性ブラックということになるでしょうか。
吉井怜さんは、「仮面天使ロゼッタ」以来の変身ってことになるのかな。
出来れば先代の王が全員変身するところが見たかったですが、ンコソパは前王だれなのかよく分からないし、イシャバーナはどっちが変身するんだって話だし、シュゴッダムは中村獅童さんがライニオールの方で出ちゃうしってことで、この2人だけになったんでしょう。
牙狼シリーズしかり、世襲制のヒーローはこういう展開に燃えますよねー。
次回、最終回!
次回、ついに最終回!
戦隊シリーズでは、毎回ロボ戦をやる代わりに最終回は等身大で決着をつけるってパターンも多いんですが、ロボ戦を省略し続けた本作では逆にロボ戦で決着をつけるっぽい。
最終回でまでロボ戦省略されなくてよかった…(笑)
放送終了後には「爆上戦隊ブンブンジャー」の制作発表も行われ、いよいよ「キングオージャー」の終わりと「ブンブンジャー」の始まりを実感する季節になってきました。
松本梨香さんのサポートロボ、アーサーG6すぎるんだよな…(笑)