第2話「憤怒の炎」
感想
可哀想なデイブ
アニオリ街道を突っ走り続ける「ULTRAMAN」シーズン2。
第2話では、光太郎の恋人であるイズミが完全消滅し、その影響で光太郎が超人へと覚醒。光太郎の暴走を抑えるために、ヤプールが開発していた新スーツ(TARO)を光太郎に装着させるというところまでが描かれました。
分かっていたことですが、原作で光太郎の超人化の原因となった友人のデイブは存在自体抹消(笑)
ヒーロー誕生の原因となる重要なキャラで、一応コミックスの表紙にも出たこともあるのに、哀れデイブ。
まぁシーズン1でもレッドさんの存在抹消されてましたし、大事なキャラでも躊躇なく抹消していくのがアニメ「ULTRAMAN」らしさです(どんならしさ?)
イズミが本当に完全に存在が消滅してしまったのかは今後の回を見ていかないと分かりませんが、せっかくデイブを抹消して光太郎の恋人を設定し、坂本真綾さんなんてハイパー人気声優をキャスティングしたんですから、もうちょっと出番あってほしいもんですね。
ワドラン星人
イズミ消滅の原因を作ってしまった、アニオリキャラクターのワドラン星人。
マゼラン星人マヤがモチーフのために女性になっていますが、ワイルド星人モチーフでもあるため毛むくじゃらな女性というのが可愛いところ。
彼女らが人間を消失させるのに使うのが「生命カメラ」だったのは、ワイルド星人が生命カメラを使って地球人の生命力を奪いに来たことが由来。
原作で光太郎が超人化したのが特殊な薬品のせいだったことに比べると、よりウルトラシリーズへのオマージュ要素が強くて、これはこれでいいアニオリだなと思ったり。
そうはあっても、やっぱりデイブは可哀想ですが(笑)
ワドラン星人マーヤ役は佐倉綾音さん。ウルトラシリーズで坂本真綾さんと佐倉綾音さんが揃った作品を見られる日が来るとは、思ってもみなかったなぁ…
ワドラン星人が使役している宇宙竜エスルンは、ワイルド星人が使役していた円盤竜ナースが元ネタ。
ナースって、大して重要な回に出てきたわけでもない怪獣なのに、「平成ウルトラセブン」といい「ウルトラ銀河伝説」といい「トリガー」のナースデッセイ号といい、後年でも何かと出番がありますよねぇ。
それに比べると、主人なのにワイルド星人の方が出番が少ないという(笑)
JACK&TAROスーツ!
ジャックはシーズン1から登場していましたが、スーツ姿はシーズン2で初登場。
登場タイミング的には原作とそんなに違いがないんですが、原作では暴徒の鎮圧のために初出動して暗黒の星との戦いに突入したのに対し、アニメでは暴走した光太郎との戦いで初登場と、見せ場的には大違い。
原作ではすぐに共闘した光太郎と、アニメでは殴り合いになってしまうのだから、まさにアニオリの極致。
でも、そこから光太郎の暴走を抑えるために新スーツを無理やり着せるという流れで、原作より遥かに早いタイミングでTAROスーツが登場するのですから、アニオリも悪くないよなって感じるところです。
原作にはなかった、ウルトラバッジ風のTAROスーツ転送アイテムもカッコいい!
ただ原作では、後に登場するバルキーがウルトラバッジ風のステッキを使うことになるので、バルキー登場するあたりまでアニメ化されたら、その辺どうするのか心配になりますが(笑)
あと、せっかくのTAROスーツの初登場シーンが光太郎の暴走を抑えるだけなのは、ヒーローの初登場シーンとしてはあんまりカッコよくないので、なんとかしてほしかったところです。
次回以降の、TAROスーツの本格的な活躍に期待!