ドン46話「なつみのよのゆめ」
感想
一般的に、人間界で“誠意”とはカネのことだ
今回でついに獣人関連のお話が完結!
サブタイにもなっている夏美(をコピーしたみほちゃん)がほとんど物語に絡まず、犬塚や雉野に知られることもなくひっそりと猫の獣人にやられて亡骸が川に沈んでいくという無慈悲で乾いた最後。これぞ井上大先生らしさ~!ってなりましたよね。
犬塚は夏美が帰ってきたのでみほちゃんの顛末にもなんとなく気付くと思いますが、雉野はみほちゃんの最期を知らないまま、これからも彼女を探し続けるのかな…
雉野、いくら狂人と言えども、愛した人が死んだことを知らないままなのはそれはそれで可哀想だなぁ…
でも、今回で一番可哀想だったのはジロウ!
寺崎さんから真実を伝えられ、ルミちゃんたちは目の前で消え去ってしまい、その場で泣き崩れたまま戦闘にも参加せずに出番終了という、本当にただ可哀想なだけの扱い。
ジロウが何をしたって言うんですか井上大先生…
いやまぁ、たしかに登場して早々に「処刑しようかな」って仲間に言っちゃうヤベー奴でしたけど、何も突然こんな重いドラマを背負わせなくたって…
東映の公式サイトによれば、ルミちゃんたちが幻かどうかというのは後から変更できるように描いていたそうです。
そう思って見返してみれば、ジロウがいないシーンでもルミちゃんが日常生活を送っている描写があったり、かと思えばルミちゃんが上京してくるエピソードでルミちゃんと戦隊メンバーの絡みがなかったり、たしかに、ルミちゃんたちが実在の存在であって幻であっても、どっちにでも転べるように描かれてるな~と分かってきます。
1年という長いスパンで作られる作品ですから、いろんな事柄をあまりガチガチに固めず、何が起こっても収拾がつくように柔軟に作っていくのが大事。ということを今回のお話で改めて教えられましたね。
まぁ、どっちにでも転べるように作ってたわりには、ルミちゃんたちが普通に生活している描写がありすぎた気もしますけども(笑)
獣人の人格を逆に乗っ取ってしまうのはまだ分かるけど、わりと長々引っ張ってきた獣人問題を演説一発で解決してしまうのは、タロウ凄すぎなんじゃ…(苦笑)
獣人関連が完結するお話ではありましたが、誰か一人のメイン回になるのではなく
- 獣人を生み出したドン家の生き残りとして、獣人問題の解決に動くタロウ
- 夏美を獣人の森から救い出そうとする犬塚
- 獣人の森の管理人にされるために後釜として育てられたことを知るだけのジロウ
- ソノシたちに対抗するべくドンブラザーズに協力を仰ぐため、獣人の森にある許しの輪を目指すソノイ
- 人知れず散っていくみほ
といった感じでそれぞれの物語が交錯するお話になっていたのが見事だなと。
ソノイだけ完全についでみたいになってますけど(笑)
「仮面ライダー555」といい、やっぱこういう群像劇的なお話は井上大先生の真骨頂って感じですなー
次回、会議
次回はドンブラと脳人が会議で対決。
脳人3人にもう敵意がないし、新脳人3人はラスボスって感じでもないので、あと数話で終わるにもかかわらずラスボスの影が見えない。
この番組本当に終わる…?(笑)
鬼は、バトルフィーバーとチェンジマンの鬼2体のようです。
鬼のストックがなくなってきて、いよいよドンブラも終わるんだなーって感じになってきましたね。