ドン1話「あばたろう」
感想
桃太郎モチーフのなんだかよく分からない戦隊が始まった
ことーし、ことし、ついにシリーズ46番目のスーパー戦隊「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の放送が始まりました。
ドンブラザーズはレッドのドンモモタロウの名前の通り、昔話の桃太郎がモチーフ。
「超電子バイオマン」の初期設定でレッドワンが桃太郎であったり、「仮面ライダー電王」のモモタロスが言わずと知れた桃太郎モチーフだったり、東映特撮と桃太郎には浅からぬ縁はありますが、桃太郎のみをモチーフとしたスーパー戦隊は、ドンブラザーズが世界初。
世界初を目指していたゼンカイジャーの翌年に、世界初の戦隊を持ってくる東映、粋だなぁ…
10年前、アニバーサリー戦隊だった「海賊戦隊ゴーカイジャー」の後に、シリーズでも異色の作風な「特命戦隊ゴーバスターズ」が始まった歴史をなぞるように、アニバーサリー戦隊の「機界戦隊ゼンカイジャー」の後に「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」が始まるという流れ。
新しくもあり、懐かしくもありという感じです。
ドンブラザーズのメインライターは、井上敏樹大先生。井上御大が戦隊のメインライターを務めるのは、「鳥人戦隊ジェットマン」以来なので実に31年ぶり。
そんな井上御大の書いた第1話は、贔屓目に言っても何がなんだかさっぱり分からない1話。
ほとんどのキャラクターは名乗らないし、オニシスターには強制変身だし、変身したらワープ(これが本当の「井上ワープ」!)するし、初の変身バンクがピンクからだし(笑)
これはおそらく、特撮ものによくある“1話は画の勢いで視聴者を食いつかせて、2話以降に世界観や設定の説明をする”という構成なんだと思います。
次回以降、ちゃんと説明してくれることでしょう。
いやまぁ、井上御大なので設定の説明とかしてくれないかもしれませんが。
2年連続のレジェンド要素
ドンブラの凄いポイントの一つといえば、やはり2年連続でレジェンド戦隊の要素が入ったアイテムを使うところ。
ゴーカイの次のゴーバスがそうだったように、アニバーサリー戦隊の次の戦隊は(玩具にはあったとしても)レジェンド戦隊の要素が入ったアイテムは使わないというのが通例だったのですが、ドンブラは見てお分かりの通り、変身アイテムが完全にギアトリンガーとセンタイギアのマイナーチェンジ。
ひと昔前、ウルトラの方では「ウルトラマンギンガ」「ウルトラマンギンガS」「ウルトラマンX」で3年連続スパークドールズ(ソフビ人形)を基点とした玩具展開が行われていましたが、およそ9年越しに戦隊でもそれをなぞったような形に。
「ウルトラマンZ」「ウルトラマントリガー」の玩具売上が好調だったことで、バンダイ側が「やはり過去作のヒーローの力を借りるアイテムは視聴者受けが良い」と気付いたのかは分かりませんが、まぁ実際のところ視聴者側としては過去作のヒーローの力を借りるのが嫌いではないのは確か(笑)
ドンブラ玩具の売上が好調であれば、もしかすると来年のさらなる新戦隊でもレジェンド戦隊の力を借りるアイテムで戦う日が来てしまうのかも。
ゼンカイジャーのセンタイギアは、使うとレジェンド戦隊の技だったり武器だったりを使えるものでしたが、ドンブラザーズのアバタロウギアはレジェンド戦隊の姿にアバターチェンジ出来るという能力に。
これはもう、誰がどう見てもゴーカイチェンジ… ではなく、カメンライド。
ゴーカイチェンジはレジェンド戦隊の見た目を完全再現できますが、カメンライドはベルトと武器はディケイドのまま。なので、アバターチェンジはどちらかと言えばカメンライド寄りの能力です。
アバターチェンジがカメンライド寄りの能力ということは、ドンモモタロウがパワーアップしたら胸とおでこにギアがいっぱい貼り付くってことか…(笑)
怪人の着ぐるみ流用の話
今回のメイン的だった騎士竜鬼は、序盤でタクシー運転手が変身していたベニツ鬼のスーツとほとんどの部分が同じ。
次回登場する機関車の鬼(たぶん烈車鬼)も同じだったので、おそらくセンタイギアを元に生まれる鬼は素体であるベニツ鬼のスーツにパーツを被せる形で作るということでしょう。
ゼンカイジャーのワルドもクダイターを素体にして頭と両腕を変えただけでしたし、今年も同じ流れということですね。
レジェンド戦隊をモチーフにしたゲスト怪人、むしろゼンカイジャーでやっていた方が自然だったのに、アニバーサリーでも何でもない今年にやるというのが面白い。
ゼンカイザーブラックはどうやらセンタイギアを集めているようですが、なぜ…?
そもそも、怪人を倒すとセンタイギアをドロップするのはなぜ…?
(井上御大が何も説明してくれないせいで)謎が謎を呼ぶ展開、次回が気になるぜ…
それにしても、敵を倒すとセンタイギアが出てくるわ、ドンブラザーズはレジェンド戦隊に変身できるわ、ゼンカイジャーよりも今年の方がよっぽどアニバーサリー戦隊しているような…(苦笑)
霜降り明星せいやさん
1話では、霜降り明星のせいやさんがゲスト出演。
「仮面ライダーリバイス」でもこの間まで空気階段とのコラボ回でしたので、東映さんはどうしてもニチアサにお笑い芸人さんを召喚したいみたいです。
いやまぁ、人気芸人の方が出演するのは凄いと思うんですけど…
1話は、そんなことよりも説明してほしいことが多すぎたんじゃ(笑)
次回、説明お願いします! 井上大先生!
1話は説明が何もなかったせいで、語るに語れないことばっかりだったので、2話はもう少し説明してほしい!
お願いします! 井上大先生!!