第24話「第3波接近襲来」
感想
ウルトラマンは伊達じゃない!
年末休みと特別総集編を挟みまして、3週間ぶりに本編再開の「ブレーザー」。
月面に降り立ち、月の軌道を変えて地球に落とそうとするサード・ウェイブ=宇宙爆弾怪獣ヴァラロンを撃退するため、アースガロンMod.4で月面に飛び立つSKaRDの面々を描く回でした。
作中設定としてはSKaRDの戦いはこれからも続くでしょうが、メタ的には残り2話ということで、最後の戦いらしさを盛り上げる演出が盛り沢山でしたね。
死ぬかもしれない戦いの前に、隊員たちに休暇を出すゲント隊長。
それぞれの休暇の過ごし方に、過去のメイン回での出来事が思い起こされる各隊員たち。
隊員たちを死なせないために1人変身して月面に向かおうとするゲント隊長を、死なせないために変身を拒否するブレーザー。
死地に赴く隊員たちの名前を改めてフルネームで呼ぶゲント隊長。
実に、最終決戦って感じでよかった…
以前の時みたいに、ヤスノブのコインランドリーに田口監督がいるのにはちょっと笑ったんですけど(笑)
ゲント隊長の変身を拒否するブレーザーの描写は、これまでのシリーズだったら絶対精神世界で会話してるんですが、ブレーザーが言葉を発しない本作ではこういう描写になるんだなって思って興味深かったシーンでしたね。本作ならではのシーンでした。
息子が作ったから着けなさいって奥さんに言われたのに、結局これまで着けてこなかった自作ブレスレットを、このタイミングで着けて作戦に向かうゲント隊長の描写もよかった。
ブレーザーと分離するシーンでもしっかりブレスレットが映っていたのも芸コマな演出でした。
宇宙爆弾怪獣ヴァラロン。
顔がツルンとしてるのでラスボスの前座かなって思ってたんですが、残り話数的にこいつがラスボスっぽい。
シンプルな見た目から形態変化するラスボスってのは、「ウルトラマンX」のグリーザを思い出しますね。あれも田口監督がメイン監督でした。
ラスボスといえば往々にして派手な能力を持っているものですが、ヴァラロンの特徴的な能力といえば体の一部を切り離して爆弾にすることのみ。
その爆弾で月の軌道を変えて地球に落とそうとしてるので、やってることはなかなか凄いのですが、ラスボスと言うにしてはシンプルめな能力になっているのが逆に良い個性づけになっていますよね。面白い。
ヴァラロンによって見事に変えられてしまった月の軌道を、普通に押し戻してしまうブレーザーはさすがウルトラマン。
νガンダムは小惑星の破片を押し戻すのが限界だったけど、ウルトラマンなら月を余裕で押し戻せるんだもんなぁ(?)
ヴァラロンの攻撃で傷ついたブレーザーは、ゲント隊長を死なせないために分離することに。
月面での戦いの後に主人公とウルトラマンが分離する展開は、「ウルトラマンコスモス」の最終決戦を思い出しますよね。
「コスモス」の最終回ではムサシとコスモスは再合体するんですが、「ウルトラマンパワード」の最終回ではカイとパワードは分離したまま、パワードだけでゼットンと戦ったので、分離した主人公とウルトラマンは必ずしも再合体するとは限らないんですよね。
はたして、ゲント隊長とブレーザーはいったいどうなってしまうのか…
いやまぁ、このあと劇場版が控えているので、どこかのタイミングで再合体するんでしょうが(苦笑)
次回、最終回!
次回、最終回!
V99の真実とは!?
ゲント隊長とブレーザーはいったいどうなる!?