第1話「我は王なり」
感想
王道に見せかけた異色の戦隊
47番目のスーパー戦隊「王様戦隊キングオージャー」の放送がついにスタート!
「ドンブラザーズ」が終わったのは寂しいけど、やっぱり新戦隊が始まるのはワクワクしますね!
「ゼンカイジャー」「ドンブラザーズ」と最近の戦隊は異色続きだったので「キングオージャー」はどうなるんだろうと思っていましたが…
架空の5王国が存在するチキューという星の物語ということで、なんとこれまた異色な設定の戦隊でした。
公式にある通り、現実に地球にちょっと似ているけども現実とはだいぶ異なる大陸図のチキュー。
スーパー戦隊の舞台は基本的には現代の日本で、全宇宙が舞台でいろいろな星に行くことが多かった「キュウレンジャー」ですらほとんどは日本で戦っていたので、架空の国々が舞台というのは意外に初めて。
チキューには日本は無さそう(ンコソパが日本的なポジション?)なので、「キングオージャー」は日本が全く出てこない初めての戦隊になるかもしれませんねぇ。
「キュウレンジャー」みたいに、途中で別世界の地球に行くかもしれませんけど。
架空の国々を描く作品ということで、CGを駆使した各国の表現が凄かった!
というか「金かかってる!」って感じしましたね!(笑)
1、2話でお金をかけるのは毎年のことなので、話数が進めば異国風のロケ地に行く場面が増えていつもの戦隊っぽくなっていくとは思いますが、今年は例年以上にCG等を駆使したファンタジー世界の表現に気合が入っていたなという印象。
これまでにない戦隊にしようという制作陣の意気込みが感じられた1話でしたね。
変身前のメンバーが全員揃っているのに1人だけ変身しないのも異色だったポイント。
「ジェットマン」とか「カクレンジャー」とか、最近では「ゼンカイジャー」とかも、1話で初期メンバーが全員揃わない戦隊はいくつも前例があるわけですが、全員揃っているのに1人だけ変身しないのは結構意外な展開。
地味ですが、戦隊シリーズの歴史的にはだいぶ攻めてるポイントでした。
その流れで、史上初の10体合体1号ロボをいきなり1人で動かしてしまうレッドというのも異色ポイント。
「リュウソウジャー」も1話でレッドが1人で合体ロボを動かしていたので、これが初めてだったわけではないんですが、10体合体1号ロボをいきなりレッドが1人で動かしてしまったのはこれまたかなり意外な展開。
「ゼンカイジャー」「ドンブラザーズ」の反動で“王道”と言われがちな「キングオージャー」ですが、戦隊シリーズの歴史を振り返ってみると実は異色な展開だらけな1話だったんですよね。
ここから本作がどういう風に転んでいくのか、特撮大好きオジサンとしては実に興味津々です。
ラクレスはどこまで生き残るのか
シュゴッダムの国王、ラクレス・ハスティー役は数々のドラマで活躍中の矢野聖人さん。
矢野聖人さん、あんまり善人を演じているイメージがないのでキャスティングが発表された時からなんとなく察していたんですが、やっぱり善人ではなかった(笑)
“正義の名の下に他国を侵略しようとする王様”っていう題材をスーパー戦隊シリーズで描く日が来るとは思ってなかったので、展開としては意外だったんですが、キャスティング的には納得の展開。
矢野聖人さんが1年間特撮番組に出続けるとは考えづらいのでどこかのタイミングで退場するとは思うのですが、いったいどんな退場の仕方をするのかは気になりますよね。
曲がりなりにも一国の王なのでいなくなってしまうとマズいでしょうし、かといってギラが本物の王になる展開は最終回近くまで取っておかないといけないし…
バグナラクという明らかに人類に害をなす邪悪な存在がいるのに、それとは別に人類側にも悪(とは言い切れないが)がいるのは戦隊シリーズとしてはだいぶ珍しいので、ラクレスがどうなるのか全く想像が尽きません。
キングオージャーが一致団結して、1クール終わり頃にはラクレスを打倒することになるのか、はたまた奇跡的な確率でラクレスが1年間続投することになるのか、その答えを見届ける義務が我々にはある!(?)
次回、ヤンマメイン回
次回はヤンマ・ガストのメイン回でようやく初変身。
ンコソパ国内という体でお馴染みのさいたまスーパーアリーナも登場し、ようやく見慣れたスーパー戦隊らしい画作りが見られそうな予感です(笑)