ドン38話「ちんぷんかんクッキング」
感想
人食い鬼とヘルヘイムの実
今回は待望のお料理回!(待望?)
いやー、井上大先生の脚本作品といえばお料理回ですな。
まぁ、特段お料理回と銘打たなくてもちょくちょく料理が物語に絡んでる気はしますが(笑)
ストーリーの方はというと、自分の知らない間に人を食べているヒトツ鬼が出てきて、しかしそれとは全く関係なく犬塚さんとシェフがお料理対決することになり、その対決の最中割り込んできたヒトツ鬼が2人を体内に飲み込み、ヒトツ鬼の体内から生還した2人がヘルヘイムの実を料理して人々にに振る舞うという…
なにこれ?
ストーリーの全てが狂気にまみれていて、もはや願いを叶えるためにライダー同士が戦い合うという一見ぶっ飛んだストーリーの「仮面ライダーギーツ」の方がおとなしく見えてくるという(苦笑)
自分の知らない間に人を食ってる鬼の話とか、なかなか昨今の子供向け特撮番組でお出し出来る題材じゃないと思うんですけどね。それすら軽いフックで、真の狂気はお料理対決の方だった…
ドンブラやっぱヤベーっすわ…
犬塚さんたちが電子鬼の体内で手に入れた青い果実は、公式サイトにもある通り「仮面ライダー鎧武」のヘルヘイムの実の改造。
そりゃ美味しく見えるだろうけど、食ったら(いろんな意味で)まずいんじゃないかなぁ~(笑)
ヘルヘイムの実にしてはデカくない?(片手の手のひらに収まるくらいの物が「鎧武」劇中でのサイズ)って思ったんですが、デカいのは遠景用の、引きの画で背景に飾っておくためのプロップだったんでしょうね。
カメラを通すと、遠くの物はかなり小さく見えますから、背景の木になっている実は大きめに作ってあったんでしょう。
いやそれにしても、怪物の体内で手に入れた得体の知れない植物を料理して普通に食ってるお料理回、やっぱりヤバすぎる…
ただでさえこれだけヤバい話なのに、ソノイが唐突に卵を買いに現れたのは、実はおでん屋に卵を渡すためだったという伏線回収だけはちゃんとやってるのがもうダメ(笑)
デンジマン鬼
今回の鬼はデンジマンがモチーフの電子鬼。
さすがに番組も30話台後半になると鬼のモチーフの選択肢も残り少ないので、グルメ評論家がなる鬼がデンジマンモチーフというよく分からないことに。
デンジマンネタは少な目でしたが、電子鬼に書いてある「DZ8022」がデンジマンの放送開始日である1980年2月2日が元になっていたのと、犬塚さんが通りすがった交番が「みどりかわ交番」でデンジグリーン=緑川達也にちなんでいたので、かろうじてまだ過去作ネタを入れる元気はあるみたいです。
交番の名前がデンジグリーン由来なのは、デンジグリーンが元刑事なため。
交番の名前に警察ヒーローの名前をつけるのは、救急鬼の時もやりましたね。
帰ってきたみほちゃん
一応ヒーローのはずの雉野が人形を奥さんと思い込んでる時点で怖いのに、夏美に戻ったはずのみほちゃんが普通に帰ってきてて余計に怖い。
白倉さんと井上大先生は、いったい雉野夫妻をどうしたいのか…(苦笑)
次回、ドン・キラー登場!
次回は、最強の敵ドン・キラー登場。
ムラサメもいて、ソノシもいて、脳人とも誰一人として決着つけられてないのに、さらに新しい敵出てきちゃうのか…(笑)