第1話/遭遇:encounter
感想
超速パラヒーロー
土曜の夕方6時台に、特撮ヒーローが帰ってきました。その名も「超速パラヒーロー ガンディーン」。
土曜6時のヒーローというとウルトラシリーズの平成三部作を思い出して懐かしくなりますが、放送局はTBS系列ではなくNHK。
NHKで特撮ヒーローというと意外に思う方もいらっしゃると思いますが、「トクサツガガガ」だったり、「怪奇大作戦」を2回もリメイクしていたり、「生物彗星WoO」があったり、実は特撮に熱心なのがNHKです。だからNHKで特撮ヒーローをやるのは全然不思議なことではないんですよねぇ。
まぁ、「トクサツガガガ」は純粋なヒーローものではないけども(苦笑)
そんなわけで久しぶりに始まったNHKヒーローがこのガンディーン。
「パラスポーツと本格特撮が合体した前代未聞のドラマ」と公式が自負するだけあって、他のヒーロー番組ではまず見られないようなストーリーで、新鮮味がありました。
何と言っても第1話は、パラスポーツ選手の主人公とコーチとの出会いやら、主人公と幼馴染とコーチとの三角関係やら、いわゆる一般的なドラマの部分がめちゃくちゃ長くて、特撮ヒーロー的なドラマは最後の方にちょっとあるだけ。この時間配分、他のヒーロー番組では見られない(笑)
特撮オタクである自分としては、
玩具の販促がない特撮ヒーロー番組だと、こういうゆったりしたテンポでストーリーが進むんだなぁ~
と、しみじみ感じることになりました。
玩具メーカーがスポンサーについている、いわゆる通常の特撮ヒーロー番組の場合、30分の放送枠の中でCMやOP、EDを除いた正味のドラマ本編は約22分くらい。
それに対して、ガンディーンの放送時間は38分で、EDはあったものの途中にスポンサーのCMは無し。約50%もドラマ本編が長いんですから、そりゃあテンポもゆっくりになるってものですね。
しかも通常の特撮ヒーロー番組の場合、第1話でもその回の敵を倒して終わることが多いわけですが、ガンディーンはこれから戦闘が始まる!ってところで終わりましたから、これも通常の特撮ヒーロー番組ではなかなか見られないことだったかも。
もちろん、「ウルトラマンガイア」みたいに第1話はヒーローが登場したところで番組が終わった作品もないわけではないのですが、放送時間が長い上にヒーローの戦闘シーンもないガンディーンの1話は、特オタ的な目線ではかなり新鮮に映りました。
まぁ、玩具販促のある通常のヒーロー番組のテンポ感に慣れすぎた弊害かなって気はしますが(笑)
あと、ガンディーンが1話で敵を倒さなかったのはおそらく1話に1体怪獣の着ぐるみを作る予算がないっていう世知辛い事情もある気がして、そういう番組外の事情を察してしまう(察したつもりになってしまう)のも、特オタの弊害です(苦笑)
そういう特オタだからこそ分かる新鮮味のあったガンディーン。次回以降も楽しみですな!
特撮ゆかりのロケ地
主人公である大志の実家が、大志役の奥野壮さんがかつて演じていた仮面ライダージオウ=常磐ソウゴの住んでいたクジゴジ堂と同じロケ地では?ということが視聴者の間で話題に。
そして実際に、同じロケ地だったことが奥野さん本人と監督のTwitterで明かされました。
本当に同じロケ地だったとは(笑)
さらに、途中で登場した神社も、大志の父役のつるの剛士さんがかつて主演していたウルトラマンダイナで登場したことのある神社だったことも明かされ、特撮ヒーローゆかりのロケ地が同じ番組内で2つも登場していたことに。
クジゴジ堂も凄かったけど、少年宇宙人のあの神社まで出てたとはビックリでしたなー
特撮ヒーローゆかりのロケ地ならば、あとは岩舟山が出れば完璧!
…まぁ、この番組どちらかと言えば円谷ヒーロー寄りなので、岩舟山あんまりゆかり無いですけど(苦笑)