第22話 星を見つめる人
感想
ナギル・エグラータ
前回はわりとギャグ回的な雰囲気だったのに、今回から一気に縦線のエピソードになって、落差で風邪引きそう。
というわけで、本作も残すところあと数話という状況になり、いよいよ最終回に向けての物語が始まりました。
今回はついにソラト=ウルトラマンオメガの過去が語られる回。
オメガは宇宙観測隊という組織の一員で、地球を見守る任務に就いていましたが、目覚めの刻によって故郷を失ったゲネス人たちが地球を新たな居住地とするべく侵攻してきたのを止めようとした結果、記憶を失って今に至る…ということだったらしい。
なるほどねぇ。
宇宙観測隊は、光の国の宇宙警備隊のように勝手に他の星の自警活動をするのではなく、侵略者などの外敵とは戦うもののあくまで見守るのが目的の組織。オメガが記憶を失った結果、地球に原生している怪獣と戦っていたのは、本来は宇宙観測隊の行動理念に反することだったらしい。
なのでおそらく、本来の宇宙観測隊としての使命と、自分自身のやりたいことの狭間でソラトが苦悩する(そして使命よりも自分のやりたいことを選ぶ)というのが終盤の見どころとなるのでしょうねぇ。
過去のウルトラシリーズにも、ウルトラセブンの恒点観測員、ウルトラマンマックスの文明監視員など、似たような名前の肩書きを持つウルトラマンたちがいました。
同じような名前で微妙に役割が違ってて、ややこしい。
セブンの恒点観測員や、マックスの文明監視員はストーリーの中ではあまり触れられることのなかった設定だったので、宇宙観測隊というオメガの“本来の使命”ががっつりとストーリーに絡んでくるというのは、シリーズにおいては結構新鮮です。
しかも、自分の星は見捨てられたのに、他の星(地球)は宇宙観測隊が守っているとゲネス人たちに逆恨みされているのがまた厄介。
文明を監視すると言うわりには地球人と一体化して普通に怪獣と戦って地球防衛していたマックスの存在を知ったら、ゲネス人は激怒するんじゃないかな(苦笑)
何はともあれ、どうやら記憶を取り戻したっぽいソラト=オメガの今後の決断に注目です。
ゲネス人アーデルを演じたのは、特撮ファンにはお馴染みの螢雪次朗さんでした。
人の良いおじさん的な語り口調から、徐々にオメガへの恨みを発露させていく様はさすがベテランといった感じでしたね。
懐かし怪獣たくさん
今回は新怪獣の登場はなく、オメガが戦ったのもドグリドとタガヌラーという既存の怪獣のみでした。
その代わりなのか、アーデルがゲネスのことを語るイメージシーンにて、歴代の様々な怪獣たちがシルエットで登場。
- ???
- サドラ
- バードン
- レッドキング
- アリゲラ
- グロマイト
- アーストロン
- ロベルガー二世
- キングシルバゴン
- ネロンガ
- キングゴルドラス
- ゴメス
- ベムスター
- オニオン
- ベゼルブ
等々、そうそうたる顔ぶれ。
おそらく、撮影には使えないがシルエットでなら出せるくらいの着ぐるみがある怪獣が使われてるんだと思います。もしくは、動きが若干不自然なのもいたので、写真を加工して動かしているのかも。
オニオンは、18話でバロッサ星人に金棒が使われていましたがここに来てまさかのご本人登場。真面目な話の最中にもかかわらず、オニオンを見つけて笑わずにはいられませんでした(苦笑)
懐かしの「ウルトラ怪獣散歩」で着ぐるみが使用されていたようなので、それがまだ残っていたということなのかもしれませんね。
1体目の怪獣は、Xではマグラー説あり。マグラーなら「ウルトラマンX」で着ぐるみが出ているので、ギリギリそれが残っていて使えたのかも。マグラーはその登場以降はちゃんとした活躍はしていないので、もし出せる状態で着ぐるみが残っているならシルエットだけでなく実際に登場してほしいものですね。
次回、ガイリュウガ登場
次回は、新怪獣ガイリュウガ登場。
毎度思いますが、本作って次回予告で次回の予告をせず、ラジオパーソナリティーの2人が世間話?するだけなので次回のストーリーがほぼ分からないのが難点といえば難点ですよね。
ガイリュウガ、いったいどういう怪獣なんだろう…

