ツイートまとめ
この回からいつもの制服が夏服になりました。衣替えがあるのが、1年放送される番組のいいところですよね。
黒羽五人衆の1人、藤山健剛さんは恐車七人衆の1人もやってたみたいです。サキに負けて転職したのかな?(笑)
ここまでほぼ名無しみたいな役ばっかりでしたが、「Ⅲ」では出番少ないながらも連道武昭役としてオイしい役どころで出演されているので、報われたような気がします。
1話から名前だけは出ていた鎌倉の老人が、この回でついに初登場。いよいよ最終決戦も近いって感じです(まだ10話くらいありますが)
これまでに登場したゲストたちが再集結して梁山連合を結成し、青狼会に立ち向かおうとする中、仲間たちとは全く異なる自身の戦う理由から彼女たちと距離を置こうとするサキ。
そこを青狼会の刺客に狙われて…という話運びが上手い。
「Ⅱ」は原作者から
「常に孤独でありながら、自分のためでなく他人のために戦う」サキ本来の生き様や、敵と戦って友や仲間を得ていく部分など、このシリーズが原作のイメージに一番近い
スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説 – Wikipedia
と評されていたそうです。たぶん、このあたりの回のサキの描かれ方からそういった評価になっていったんでしょうね。
そんな「Ⅱ」と違って原作者に怒られたらしい「Ⅲ」ですが、たしかに唯たちは三姉妹であったものの、姉2人と唯の出生の秘密が明かされた後は唯が孤立していく展開になるので、最後まで見てもらえてたら原作者の「Ⅲ」の評価も違って、今日の「スケバン刑事」シリーズの歴史も違っていたんじゃないかな~と思うと、惜しい気はします。
この回からEDが「風のマドリガル」に変更。「悲しみモニュメント」より穏やかな曲調になってよりEDらしくはなりましたが、個人的には前の方が好きだったかな(苦笑)
鉄仮面に秘密が隠されているという展開が、最初から決まっていたのか、とりあえず鉄仮面を被せることだけ決めておいて後付けで設定を考えたのかは分かりませんが、鉄仮面の下から美少女が出てくるだけの出オチ要素で終わらせなかったのは本当に見事。
いやまぁ、「少女鉄仮面伝説」なので鉄仮面をほっとくわけにはいかなかったんだとは思うんですけど。部屋にずっと飾ってるし(苦笑)
宮内洋さんが出ているということは、つまり本作は東映特撮!(キリッ)
大友龍三郎さんは、映画の「スケバン刑事」(本作の劇場版)にも脇役で出ていたはず。東映特撮では「特警ウインスペクター」にも顔出しで出演されているので、90年代初頭くらいまでは声優だけでなく顔出しの俳優としても盛んに活動されていたようです。
「ウインスペクター」でも思ったけど、やっぱり危ない人の演技が上手すぎる(笑)
睦五朗さんの語り口を聞いていると、「サイバーコップ」のナレーションを思い出してしみじみします。
前回から登場しているアーチェリー迷彩服軍団(守備隊コマンド軍団)は、顔ぶれを見る限り黒羽五人衆と何人か被っているように見えます。城谷光俊さんもいるようですがクレジットにないので、大野剣友会で一まとめにされているってことでしょう。
出演しているのにクレジットされないとは、世知辛い時代です(苦笑)
基本的にはいい話なんですが、大事そうな石碑の裏になぜか人を拘束するための手かせ足かせが付いてるし、石碑が全自動で回転するし、ちょこちょこツッコミどころしかないのが面白い。
スケバン刑事を解任され、見せる必要も意味もなくなってしまったヨーヨーの桜の代紋を「この戦いに関わった若き戦士たちの真心の代紋」と表するサキが熱い。
単なる身分証明だった代紋が、戦士の魂の証に昇華した瞬間でした。
初代の頃は、声だけとはいえほぼ毎回登場していた暗闇指令ですが、「どうせ人伝いに指令を伝えるなら本人出なくてもいいじゃん」ということになったのか、「Ⅱ」「Ⅲ」では要所要所でしか出なくなってるんですよね。
故に、出てくると緊急事態なんだなって伝わってくるんですけど。
「Ⅱ」では、重要人物を自殺させてしまったサキを解任しようとしたり、今回のように信楽老の圧力に屈したり、味方側の人物なのにほとんどサキの障害となる場面でしか出番がなかったのがもったいないところです。
そのくせ、最終回では一番オイしいところ持ってっちゃうし(笑)
「Ⅱ」からチームヒーロー制になった本シリーズですが、最後の戦いは主人公とラスボスの一騎討ちなんですよね。
仲間はいても孤独であるというのが「スケバン刑事」らしさってことなんでしょうな。
サキも雪乃もお京も西脇さんも、誰も死なずに終わって本当によかった。
「スケバン刑事」シリーズの大人ポジションは、初代の神はTV本編で死に、「Ⅲ」の依田は劇場版で死ぬので、最後まで死ななかったのは西脇さんだけなんですよね。最終回の西脇さんは本当にカッコいい。
西脇さんがカッコよかっただけに、暗闇指令がね…
オイしいところ持って行くんじゃなく、せめて最後にサキに謝ってほしかった(苦笑)
上でも書いてますが、サキが信楽老を倒すシーンは全ての絵面がシュール。鉄仮面を被ったスケバンが湖から飛び出してくるって何? 髪も服も全部乾いてるし。飛び出してくる瞬間は吹替なのでムキムキだし(?)
でも鉄仮面の中から現れる南野陽子さんの美しいご尊顔は本当に神秘的。ここぞという強敵との戦いで使われた二刀流ヨーヨーもカッコいい。
初代の人気を受け、より素晴らしい作品へと昇華した「Ⅱ」。非常に楽しい作品でした。
そしてシリーズは、よりぶっ飛んだ作風の「Ⅲ」へ続きます…