第17話 理想とのはざまで
感想
一度自分が叩かれてみて下さいよ
今回は二度目のベッチさん回でしたよ。
16話とは監督、脚本家さんが一緒なので、前回デスドラゴを生きて野に帰したことが世間から問題視される続き物の話なのかなと思っていたら、そういうのは全くなかったので逆にビックリしました(苦笑)
今回のお話自体は、害獣とはいえ単に駆除するだけでいいのかという現実での害獣駆除と重なって考えさせられる部分や、理想と現実の狭間でもがくベッチさんの葛藤もあって悪くないお話だとは思うのですが、そういう話をやりたいにしては、出てくる怪獣がテリジラスなのがノイズでしたよね。
人を食う怪獣は、都市部に出てきたらさすがに駆除優先じゃないかなと…
今回みたいなお話をやるのであれば、基本はおとなしいし人間に害意もないが、怪獣というだけで人間社会とは相容れない存在、例えば「コスモス」のエリガルみたいな怪獣じゃないと成立しなかったんじゃないかと思いますね。
アオキマン(片桐仁さん)のチャンネル経由で天文研究会のこれまでの行動が世間に知られてしまい、それによって様々な意見をネットの書き込みで浴びせられてしまう天文研究会のメンバーたち。
肯定側、否定側の様々なコメントがある中、その中の「怪獣を倒すんじゃなくて救えよ」という意見に過去のトラウマを呼び起こされてしまい、暴走するベッチさん。
17話まで来て、ようやく触れられるベッチさんの元レスキュー隊設定。
レスキュー活動中に鹿の親子を助けられなかった無念から、レスキュー隊を辞めて獣医学の道を志すようになったらしいのですが、別に元レスキュー隊である必要はなかった気もしますね。幼い頃にたまたまそういう鹿の親子を見る機会があったとかでもよかったと思います。
元レスキュー隊で社会人経験もある30代の大学生で、わざわざ他の研究会メンバーとは年齢が違うという設定にした意味がないように、今回のお話からは感じられましたね。
現実でも本作がSNSでいろいろと物議を醸している中で、放送された今回の天文研究会ネット叩き描写。
コメントをよく見ると分かるんですが、怪獣を倒したことについて叩いてるのは、タカフミ(アライグマアイコンなので、以後アライグマくんと呼ぶ)1人だけなんですよね。
他の叩きは具体性ゼロというか、天文研究会のどの行動について叩いているのかよく分からないコメントが多数。「UTTFが募集した飲みサーじゃねw」とか何を叩きたいのか意味不明ですからね。
強いて言えば「偽善者」って言ってるのはたぶん怪獣を倒さないことへの叩きかなと思われます。
つまり、天文研究会は怪獣倒せ論者、倒すな論者両方から叩かれてるみたいなんですよね。
本作は現状、地球怪獣はなるべく生かし、宇宙怪獣はなるべく倒すという怪獣駆除基準を描いてきた(地球怪獣が多め)ことから、怪獣を生かして野に放ってきたことを作中のネット民から叩かれるのが自然な流れだと、現実のネット民は考えていたと思います。
しかし実際にお出しされたのは、数少ない宇宙怪獣(とソデラ)の撃退例を叩く、天文研究会以上に過剰な怪獣・動物愛護思想を持ったアライグマくんのコメントによって、過去のトラウマが刺激されたベッチさんが暴走する話だったため、「違う、そうじゃない」状態になってしまったネット民は多かったのではないかと思います。
麻酔銃効く?
ベッチさんは、(トラウマを刺激されて正常な判断は出来なくなっていたとはいえ)普通の動物用の麻酔銃でテリジラスを不動化させようとしました。
テリジラスの体重は2万t。
仮に体重100㎏の動物に5mℓで効く麻酔薬があったとすれば、テリジラスに有効な量は単純計算で20万倍の1000ℓ(1kℓ)
うーん、タンクローリー丸呑みさせる必要があるかな…
「シン・ゴジラ」で、ゴジラに血液凝固剤を投与するのにコンクリートポンプ車を何台も連結させる描写がありましたが、真面目に考えると麻酔もあれくらいの規模が必要になりそうですよね。
次回、エマ初メイン回
次回は、18話まで来てついにエマの初メイン回。
お、遅…(笑)
ただまぁ、今までメイン回がなかったことが次回の布石になっている可能性はあるので、メイン回が全然なかったことが無駄じゃないことを祈りたいですね。
ぶっちゃけ、他の研究会メンバーもメイン回は1回2回しかやってないわけですが。

