メガトン級ムサシX アイコニックのローグを紹介&歴史を振り返る

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TVアニメシーズン2の放送が終了し、ゲームにも真のエンドコンテンツと言えるギガトン級の超弩級ミッションが追加されたことで、作品として一つの区切りを迎えたと言える「メガトン級ムサシX」

そこで今回は、ゲームに登場したレア度アイコニックレジェンダリーのローグについて、性能やゲーム中での活躍について振り返ってみたいと思います。

筆者主観での振り返りなので、ムサシガチプレイヤーにとっては首をかしげる部分もあるかもしれませんが、温かい目で見ていただけると幸いです。

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ムサシオー

ゲーム中に初めて実装されたアイコニックローグ。

入手方法は超弩級ミッションのドロップ報酬という形だったが、実装当時はまだプレイヤーランクの上限も低く(=パーツの性能も低い)、自機ローグが弱くて超弩級ミッションの攻略もそれなりに難しかったため、入手すること自体がエンドコンテンツのような雰囲気だった。

ムサシオーの入手自体をアピールしたCMがあったことも印象深い。

主要キャラクターのローグの上位機体と思われるアーサーライザースパークマンウェイブが後に追加されたため、このムサシオーもムサシの上位機体と扱われがちだったが、実際は単なるムサシのバリエーション機程度といった扱いであり、パイロットも大和ではなくヴィクトだった。

先のCMでもムサシオーには大和が乗っていたため、TVアニメやゲームストーリー中での実際の扱いに面食らったプレイヤーも多かったのではないだろうか。

 
作中の扱いと異なりゲーム中の性能的にはムサシの特徴を引き継いでおり、ステータスやセット効果は耐久寄り。

特に4つセット効果の30コンボ毎の耐久値回復量+30%(通称30コンボ回復)が非常に強く、1発のヒット数が多いショットガンを撃っているだけでHPがモリモリ回復する。

無印時代は雨宮のパイロットアビリティを含め全体的にTPが回復しやすい環境だったため、ムサシオーを4つセットにするだけで、HPとTPがガンガン回復してほぼ不死身&必殺技も打ち放題という、よくよく考えるとなかなかぶっ壊れた性能だった。

無印時点の最難関ミッションだったゴライアス戦も、速攻は出来ないが負けることもないといった塩梅で、とにかく無印時代の最後まで輝き続けた。

後に追加されたローグの方がスキルやセット効果の面で火力に関しては上なのだが、やはりほぼ不死身というアドバンテージは大きく、そもそもパーツの強化に莫大な金がかかるというゲームバランスも相まって新パーツに乗り換えるストレスも大きかったため、ムサシオーを使い続けたという人も少なくなかったはず。

一時期はオンラインプレイに行くとマッチングした全員が全身ムサシオーという光景も珍しくなかった。

新機体を追加しても使われるのがムサシオーばっかりという状況を公式が憂慮したのかは定かではないが、「X」の配信に合わせて30コンボ回復やTP回復周りがナーフされたり、その後TP回復以外はすぐに無かったことにされる等、いい意味でも悪い意味でもゲームバランスに影響を与え続けた機体。

「X」時代になるとさすがにステータス的には見劣りするようになったが、微妙な新スキルが選出される「X」時代のローグや、特定のスキルがつきやすい一部のローグと違ってスキルの自由度が高かったため、いわゆるクリクリ(クリティカルダメージ&率+○○%)を入手しやすいのもありがたかった。

総じてストーリー中の扱いと異なり、性能面でプレイヤーの攻略を支え続けた名機であった。

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アーサーライザー

アーサーの上位機体で、ムサシオーと異なりTVアニメ、ゲームのストーリー中でもそのように扱われて、雨宮の乗機として登場した。

ムサシオーに次ぐアイコニックローグとして実装されたが、実装時点では入手先の超弩級ミッションがなかなか難しく、さらに同時に行われたナーフによってゲーム全体の難易度が上がってしまったこともあって入手が余計に難しかった(後に再調整されてナーフはほぼ無かったことになり、超弩級ミッションの難易度も下げられた)。

アーサーライザーそのものよりも、ナーフの印象が強いプレイヤーも多いのではないだろうか。

 
ストーリー中の扱いと異なり性能的にはアーサーの特徴を引き継いでおらず、セット効果は必殺技関係。

他に類を見ない通常の必殺技(=パワームーブ)でFフィールド発生率+50%が特徴的ではあるが、上記のナーフ期間中を除けば無印時代はTPが回復しやすく、スペシャルムーブがほぼ撃ち放題だったためわざわざパワームーブでフォースフィールドを発生させる必要性が薄く、イマイチなスキルだった感が否めない。

ナーフがそのままだったら活用する旨味もあったかもしれないが…

他のセット効果も含めて、わざわざムサシオーから乗り換える魅力に乏しかったと言える。

「X」時代になるとTP回復周りがナーフされて若干光が見えたが、そもそも必殺技(=パワームーブ)を撃つためのTPを確保するのも難しくなったため、結局イマイチなスキルなことに変わりなかった。

本機のカラーバリエーションが追加されたクラブ融合型S戦も非常にストレスフルなミッションだったため、性能のわりに入手が難しいイメージを持っているプレイヤーが多そうな、影の薄い機体であった。

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スパークマンウェイブ

スパークマンの上位機体。ストーリー中の扱いはアーサーライザー等と同じ。

それまでの超弩級ミッション6つが全てムサシオーかアーサーライザーの入手ミッションだったため、満を持して登場した新機体。

 
性能的にもスパークマンの特徴を引き継いでおり、セット効果はエレキ関係。

特に2つセット効果の近接攻撃時25%で雷追加ダメージ+150%が非常に強く、ステータスも近接攻撃力が高めだったので、ラッシュビルド等の近接攻撃系ビルドを好むプレイヤーには重宝された。

実装時点ではだいたいどのボスもムサシオーで必殺技を連発していれば倒せていたため、エレキ特化のスキルは活かしようがなかったが、後のゴライアス戦は開幕速攻でエレキやられにさせると1回目のザコ湧きをキャンセル出来たため、ゴライアスを快適に倒すためにエレキ蓄積値+のついた本機のパーツを求めたプレイヤーも多かったとか多くないとか。

ガウディアアーマード

ガウディアの上位機体。ストーリー中の扱いはアーサーライザー等と同じ。

変形機能を持っており、ゲーム中でも4つセットで変形が可能なようにアップデートされた。

無印時代最後のアイコニックローグで、「X」が始まるまでは本機を含めた既存機体4機のカラバリが追加されるのみであった。

 
性能的にはガウディアの特徴を引き継いでおらず、ステータスは射撃寄りでセット効果は耐久関係。

何と言っても2つセット効果の耐久値80%以上時の射撃ダメージ+150%が猛烈に強く、追加とほぼ同時期にぶっ壊れ武器のレールシューターが発掘されたこともあり、レールシューターと共に射撃系ビルドの必須パーツ扱いとなっていった。

入手ミッションであるフェニックス戦は、普通に戦うと異常に強いのにレールシューターでは簡単に倒せてしまい、その報酬で本機のパーツとレールシューターが入手できてフェニックスがさらに簡単に倒せてしまうというループが成立し、フェニックス狩りが横行した。

「X」時代になって一時的にレールシューターがめちゃくちゃナーフされるが…

すぐにそれなりの性能に戻された上、その調整の結果「X」からの新規プレイヤーにとってはフェニックスは簡単に倒せるがそれ以外の超弩級ミッションは上も下も難しいという独特なバランスになったため、ひたすらフェニックスを狩り続けて本機のパーツを入手し続けるプレイヤーが多かったとか。

ある意味では主人公機のムサシクロス以上に「メガトン級ムサシX」を象徴する機体と言える。

ホワイトウォーリアー

ストーリー本編ボスのダークナイトのカラバリとして超弩級ミッションに登場し、その後「X」の配信に伴ってアイコニックローグとしてプレイアブルになった機体。

カラバリ元のダークナイトがレジェンダリーまでしか存在しないのにもかかわらず、カラバリのこちらがアイコニックになっているのは歪さが感じられるところ。

ストーリー中ではバルトの乗機として登場した。

 
HPが少なくなるとカクゴを発動していた敵時の性能を再現するためか、プレイアブルでの性能もカクゴ特化。

ただ、カクゴ自体がイマイチ使いどころの見えない要素なため、そこに特化されても…という気持ちが強く、幻影外装用ぐらいにしか使い道を見い出せないのが正直なところであった。

キリガクレ

ホワイトウォーリアーと同じく「X」の配信に伴って追加されたアイコニックローグの1機。

カラーリング的にアーシェムの乗機になるのでは?と期待されたりもしたが、別にそんなことはなかった。というかTVアニメでもゲームでも、ストーリー中の出番はなかった。

 
性能的には火力に優れる代わりに耐久が低く、いわゆる“当たらなければどうということはない”な機体。

脆いが実装時点では抜きん出て攻撃力のステータスが高かったこともあり、既存の機体と本機を如何に組み合わせるか、プレイヤーは頭を悩ませたとかいないとか。

2つセット効果のジャスト回避時のTP回復量+10%は一見地味だが、ジャスト回避の判定がガバガバな本作では回避ボタンをテキトーに連打しているだけでTPがモリモリ回復するという隠れた強スキル。

ショットガンを撃つだけでほぼ不死身だった全盛期のムサシオーに比べれば明らかに紙装甲なので使いづらい面もあったが、「X」からTP回復関係のスキルが軒並みナーフされたこともあって、キリガクレ2つセットのTP回復能力が相対的に輝くのであった。

ただ、入手ミッションであるビッグタンクコマンダー戦がしばらくは最難関ミッションだったこともあり、こういった性能を吟味する以前にそもそも1つもパーツを入手できないというプレイヤーが、新規、古参にかかわらず多かった。

後に追加されたムサシクロス等のストーリー終盤のアイコニックローグがステータスが高い代わりにスキルが微妙という調整なのに比べると、脆いが攻撃力が高くてTPも回復しやすい本機は弱点や強みが分かりやすくて実用性もあり、相対的に評価が上がった機体と言えるかもしれない。

ムサシR(リビルド)

「主要キャラの機体にもかかわらず、アイコニックが存在しないため使うに使えない」といったようなプレイヤーの声に応えるべく追加された、レジェンダリーまでしか存在しない既存ローグのマイナーチェンジ版の1機。

そのためTVアニメでもゲームでも、ストーリー中には一切登場しない。

 
単純にレジェンダリー版のステータスを上げるのではなく、わざわざ見た目やセット効果が別物の新規機体を生み出してしまうのが、本作の運営らしいところ。

4つセット効果が耐久値50%消費しパンチ系必殺技ダメージ+200%なことからも分かるように、性能的にはパンチ系必殺技特化といった感じで、それ以上でもそれ以下でもない。

数値的には悪くはない効果に見えるが、パーツをムサシRで揃える必要があることと、「X」からTP回復がナーフされて必殺技があまり撃てないこと、パンチ系限定なことを考えると、デメリットと与ダメージ倍率が釣り合っておらず微妙。

後に真の主人公機であるムサシクロスが控えているため強くしすぎるわけにもいかないし、かといって作品タイトルを冠している機体が弱いわけにもいかないし…といった、本機ならではの苦悩が垣間見えるセット効果になっている。

作品タイトルを冠したアイコニックローグなこともあって、実装時点でのほとんどの超弩級ミッションでパーツが入手できるようにされたのも大きな特徴。アイコニックローグの中でも入手しやすい1機だと言える。

ただ、実装前なら1種類のローグしか入手できなかったミッションにも本機が追加されたため、特定のアイコニックローグを入手しづらくなるという弊害も生んでしまった。

作品タイトルを背負うことの難しさをプレイヤーに知らしめた機体であった。

マキシマスブレイズT(タイタン)

ムサシRと同じ経緯で追加されたアイコニックローグの1機。

マキシマスブレイズは、主要キャラクターが乗る上位機体の中では唯一アイコニックローグが存在しなかったため、待望の実装となった。

…のだが、この機体(というかその入手方法)には大きな問題があった。

本機のパーツは、本機と同時に実装されたエースパイロットコインと交換で入手できるトレジャーコンテナ(ゴージャスⅡ)から入手できるのだが、そのエースパイロットコインにはトレジャーコンテナ(ゴージャスⅡ)を交換可能な量になる前に上限を迎えてしまうという致命的なバグが発生することがあった。

バグが発生せずに本機を入手できたプレイヤーも一部いたものの、アップデートで改善されるまでの10日間程度はどうあっても本機を入手できない状況になってしまったプレイヤーが多かった。

またエースパイロットコイン自体、他のプレイヤーが1~2人でオンラインミッションをしていないと入手しようがないという変な仕様のため、バグ抜きにしてもそもそも入手が難しい等、本機に関して嫌なイメージがついてしまった感は拭えない。

性能的にはセット効果は全てラッシュ攻撃関係で、とにかくラッシュ特化の機体。

その性能を実感できたプレイヤーがどれだけいたかは不明だが…

ファイアローダーF(フォーミュラ)

ムサシRと同じ経緯で追加されたアイコニックローグの1機。

と言っても、ファイアローダー自体は無印時代から登場していたが、主要キャラクターがパイロットに設定されたりストーリー中で目立つようになったのは「X」からなので、本機を待っていたプレイヤーがどれだけいたかは分からない。

 
性能的にはファイア特化のファイアローダーの特徴を引き継いでおらず、強いて言えば2つセット効果の2秒以上ダッシュ時の近接ダメージ+300%が最大の特徴。

2秒以上ダッシュ時の近接ダメージ+はCPUのダッシュストライクしかり効果値が非常に高いため、場合によってはこれが刺さるシチュエーションもあり得たかもしれないが、近接武器にレールシューターのようなぶっ壊れが無かったせいか、本機も特に注目されることはなかった。

入手先のディアボロス戦とルシファー戦がそれなりに難しかったのも、本機には向かい風だったかもしれない。

ブラームスソルジャーC(チーフ)

ムサシRと同じ経緯で追加されたアイコニックローグの1機で、パイロット事情などはファイアローダーFと全く同じ。

 
性能的にはフリーズ特化のブラームスソルジャーの特徴を引き継いでおり、セット効果はフリーズと射撃ダメージ関係。

ファイアローダーFに比べると原形機のブラームスソルジャーを素直に強化したセット効果になっており、射撃系ビルド使いや(いたかどうかは分からないが)ブラームスソルジャー愛好家にとっては使いやすい機体だったと言える。

ただその入手方法が、ただでさえ面倒くさい上にドロップブースターポッドと相性の悪い要塞攻略戦のドロップ報酬だったのが本機の災難であった。

しかも本機実装時点では要塞戦の実装から1ヵ月以上経過していて、一区切りである100周を終えたプレイヤーもそこそこいる状況だったため、今さらのアイコニックローグ追加は徒労感が強かったことも否めない。

また、実装する前の段階で既に原形機のブラームスソルジャーがレジェンダリーでありながらオーバーリミットでアイコニックローグの射撃攻撃力を遥かに上回ってしまうことも発見されており、入手が面倒くさい本機が無くても、簡単に手に入るブラームスソルジャーで充分と思われてしまったことは想像に難しくない。

性能は悪くなさそうなのに、環境に泣かされた機体であった。

ムサシクロス

満を持して登場したムサシの真の上位機体で、ロボットアニメの定番な後継機。

TVアニメ制作遅延の影響を受けて実装が遅れたため、「X」配信から2ヵ月半ほどかかってようやく実装された。ストーリーに合わせての実装なので、仮にTVアニメの制作遅延が無かったとしても配信開始から1ヵ月以上後の実装予定だったとは思われるが…

主人公機でもないムサシオーがTVアニメ登場前から使えて長い期間大活躍だったことを考えると、作品タイトルを冠した主人公機なのにだいぶ不遇の扱いだったと言える。

ストーリーに登場する他のアイコニックローグとは違い、ストーリークリアだけでレジェンダリーが入手できる(他はレア)ため、一応は優遇されている…のか?

 
セット効果はこれまでのムサシ系列とは違って斬撃必殺技に特化。たしかにムサシに比べれば剣を持っているイメージは強いが…

属性が重要な本作において、属性が限定されたスキルは正直強いとは言えず、属性が限定されているわりには効果値も微妙。

せめて斬撃属性の必殺技にぶっ壊れと言えるものがあれば違ったかもしれないが、実装までだいぶ待たされた主人公機にもかかわらず、渋い性能であった…

入手ミッションのオーディン戦が斬撃属性なのが救いか。

オーディン

TVアニメでグリファースがアーシェムを誘拐していくシーンで、1カットだけ登場していた機体。

超弩級ミッションのボスになるのは分かるが、まさかのプレイアブル化且つアイコニックで、多くのプレイヤーが驚いた。

シーズン2開始前から存在が公表されていたヨシツネすらまだプレイアブルになっていなかったのに…

ちなみに、アイコニックローグとしては初めて、超弩級ミッションのボスとドロップ報酬のローグが同一だった(他の超弩級ミッションは、ボスとドロップ報酬のローグは無関係)

 
性能的には、攻撃力寄りでありつつ全体的にステータスが高く、代わりにセット効果の方向性がてんでバラバラでそれぞれにシナジーがなく、揃える旨味に欠ける機体。

特にオーラスピアのダメージ+100%は、3つセットで特殊技1種類限定とデメリットばかりのくせに与ダメージ倍率が大して高くなく、本当に使わせる気があって設定したのか疑ってしまう。

総じて、ステータスが高い代わりにスキルが微妙という「X」からの新パーツの特徴を最も体現した機体であった。

ヨシツネ

ムサシクロスと同じように待ち望まれていたライバル機。

 
性能的には、全体的にバランスよくステータスが高いがオーディンに比べると若干攻撃力は低め。

セット効果はオーディンと違って全てシナジーがあるものの、まさかのチャージクラッシュ特化。

攻撃後に追加ダメージというのはスパークマンウェイブの2つセット効果と似ているものの、こちらはチャージ攻撃が必要なのでDPSが低く、チャージでスキだらけになるくせにやっぱり与ダメージ倍率が高くない。

ムサシクロス、オーディン、ヨシツネは全てステータスが高い代わりにスキルが微妙という調整で、セット効果が尖りすぎているオーディン、ヨシツネに比べればムサシクロスはまだ汎用性がある調整になっている辺り、一応主人公機を立てようとした思惑が見えてくる。


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