第10話「伝説の守護神」
感想
キングオージャー、戦隊になる
「一に王、二に王! 三四が王で五にも王!」
「序列なく、異なる高みを極めし英傑!」
「不倶戴天の仲なれど、民のため今… 交わらん!」
「孤高を捨て連帯し、王冠を戴く戦士となる」
「我ら… 王様戦隊!!」
いやー、熱かった!
そんなわけで今回は、王様たち5人がついに「王様戦隊」になる話。
1~9話かけてコツコツ描かれてきましたが、10話目にしてようやく連帯。それにしても長かった。
ただまぁ正直なところ、それぞれの国を救うためにレジェンドキングオージャーが必要で、そのために連帯する必要があったというだけで、お互いのことを認めたり絆を深めたりしただけでもなかったので、まだまだ「戦隊」と呼ぶには程遠いという感じか。
やっぱりこういう個性派集団をまとめるには、「キョウリュウジャー」の“キング”みたいなカリスマ性の塊みたいなレッドが必要だなと思ったり。
でもそれだとまんま「キョウリュウジャー」になってしまうので、本作は本作で、王様というものに全然向いてなさそうなギラが王様を名乗ってるってとこが良さではあるんですけどね。
それはそれとして、先述の口上と共に5人が連帯するシーンはやはり熱かった。
5人が剣先を合わせる構図って「リュウソウジャー」の名乗りでもありましたし、「三銃士」とか「三国志」とかで定番の構図ではあるんですが、やっぱりベタでカッコいいんですよね。
剣士が揃ったら、とりあえず剣先は合わせるもの!(?)
「我ら、王様戦隊!」って言葉も、かつての戦隊VSシリーズの「我ら、スーパー戦隊!」のセリフが連想されてちょっとエモかったですね。
「叡智の王、ヤンマ・ガストだ!」
「絢爛の女王、ヒメノ・ラン!」
「豊穣の王殿様、カグラギ・ディボウスキ!」
「不動の王、リタ・カニスカ」
「邪悪の王、ギラだぁぁ!!」
それぞれの王としての在り方を表す名乗りもあって、これでようやく「戦隊」らしくなってきた感じ。
例年の戦隊であれば、「邪悪の王」みたいな二つ名は名乗りシーンで使うところですが、本作の名乗りシーンは変身アイテムがヒーロー名を読み上げる形なので、こういう形になったんでしょうね。
まだまだ変身や名乗りは戦隊っぽくないキングオージャーですが、このスタイルを貫いていくのか、どこかで路線変更していつもの戦隊らしくなっていくのか、今後の見どころですな。
5人の連帯の証であるレジェンドキングオージャーは、今回が初合体。
シチュエーションは熱かったけど、頭部が普通のキングオージャーと一緒なので強化形態って感じが薄いのが残念なところか。
むしろストーリーの流れも相まって、この13体合体こそがデフォルトの形態って言われても違和感がない(笑)
チキュー上の5王国に点在している再生怪人たちをワープで1箇所に集めてまとめて消し飛ばすっていう初陣の活躍は、戦隊ロボとしても他に類を見ない大戦果。
星中をワープしまくる戦隊ロボなんてまずいませんからね…
ワープしまくれるのチートすぎるので、もう今後出番はないかもしれない…(苦笑)
次回、6人目の戦士
5人がようやく戦隊になったと思ったら、もう出てくる6人目の戦士!
5人が交流する話をもうちょっとやってくれよ!(笑)
サブタイトルがなぜか「仮面ライダー」の第1話のオマージュでニヤリ。