はじめに
どんなゲーム?
本作はざっくり言うと、カードゲームで敵と戦いながら、すごろくを進めていくようなゲーム。
マップの左端からマスを進んでいき、右端にいるボスを倒すとマップクリアになる。
ストーリーは章に分かれており、章ごとに1~4あるマップを全てクリアすると次の章に進める。
バトルのマスは強い順に3種類あるが、ボスバトルは最後の1マスのみ。
残りの4種類のマスの効果は下記の通り。基本的には、バトルに使うカードやチャーム(ヨハネにパッシブスキルを付加するアイテム)が入手できる。
カードとチャームを入手していって、デッキを強くしていくのだが…(後述)
イベント | ランダムなイベントが起こり、カードやチャームの入手・強化が可能。デメリットのあるイベントもあるが数は多くない。 |
ショップ | お金と引き換えにカードとチャームの購入が可能。 デメリットのあるカードを引き取ってもらえるが、有料。 |
休憩 | HPの回復 or カードの強化 どちらかを選択する。 |
宝 | お金とチャームがもらえるが、一部チャームの効果で呪いのカードを強制入手することも。 |
カードの入手状況はリセットされる
本作の特徴として、カードとチャームの入手状況が章ごとにリセットされる。
これがデッキ構築型ローグライトゲームという本作のジャンル名のローグライトの部分になる。
それにより、ストーリーを進めてもデッキの強さが必ず初期化されるため、カードゲームにあるべき強いデッキ構成というものが存在せず、章ごとに異なるデッキ構成に対応するプレイヤーのアドリブ力が試されるゲームになっている。
強いカードやチャームはもちろんあるが、入手が運次第な上にデッキがリセットされるので、攻略サイトにありがちな最強の○○はこれ!みたいな記事が作れない、攻略サイト泣かせなゲームと言える。
また、デメリットのあるカードを入手させられることもあるが、これを捨てる手段がショップでの引き取りのみ。しかも有料な上に、ショップマス1回で1枚ずつ。
全体的に、強いデッキを作ることが難しいゲーム性になっている。
難易度は高め
近年のキャラゲーとしては、難易度は少し高め。
本作の基本の難易度はNORMALだが、NORMALでも他のゲームでいうところのHARDくらいの難易度だと思った方が良い。
先述の通りデッキの強さが章ごとにリセットされることに加え、全体的にHPの回復手段に乏しく、休憩マス以外では、特定のカードを入手してそれをバトル中に使ったり、ハナマルの召喚カードを使うくらいしかない。
仲間を召喚する召喚カードも効果ターンが3ターンと短く、最大で3枚しか持てないため、序盤こそ頼りになるものの、長丁場になりがちな後半のバトルでは使い切ったら最後、ジリ貧な戦いを続けることになる。
章の最後のボスを除き、マップ端にいるエリアボスを倒したとしてもHPが回復することはない。
休憩マス以外は回復量が多いとは言えず、終盤の敵からの被ダメージに対しては雀の涙ほどしか回復しないため、とにかくHP管理がツラい。
さらにツラいのが敵に敗北した時で、ローグライトなので章の最初からやり直しになる。
ラスボスに負けた場合、4マップもやり直しさせられることに。
追い打ちをかけるようにカードとチャームの入手状況もリセットされるため、まさに賽の河原。バトル結果はオートセーブされるため、負けたらバトル前からやり直すということも出来ない(PS Plus等にセーブデータを退避しておく等で対策は可能かも)。
カードとチャームの引き次第では本当にどうしようもないバトルもあるため、この章の最初からのやり直しだけは何とかしてほしかったところ。
攻略のコツ
難易度を下げる
制作陣も本作の難易度の高さを自覚していたのか、基本の難易度はNORMALだが、EASY、VERY EASYも選べるようになっている。
難易度を下げると強力なチャームを初期所持できるようになり、初期HPも高くなる。
先述の通り、手軽に遊びたいキャラゲーにしては高めの難易度なので、ストーリーを終わらせたいだけであればVERY EASYで遊ぶのがおすすめ。
ヨハネの新しい衣装入手のためのポイントや、PS5ならトロフィーが獲得できるくらいしかNORMALのメリットはないので、ただクリアするだけであればEASY以下の難易度で充分。
敵の手を確認してカードを選ぶ
この手の対戦ゲームとしては珍しく、本作はそのターンで敵が使ってくる行動が完全に把握できる。
画像の右上、敵のHPの左にあるアイコンと数字が、そのターンでの敵の行動を表している。上ボタンを押すことで、さらに詳細を確認することも出来る。
どの敵が攻撃してくるのか、食らうとどれくらい被ダメージがあるのかが分かるので、それに合わせて使うカードを選ぼう。
敵からの被ダメージが多いターンであればシールドを増やす呪文カードを選び、敵が攻撃してこないターンであれば攻撃カードを選ぶのが本作の基本の戦い方となる。
まぁ、引いたカード次第では被ダメージを防ぎ切れないことも当たり前にあるのだが。
この点で問題になるのが、ルビィのエンブレムというチャーム。
一部のバトルでの勝利時に選択で入手できるが、敵の行動がわからなくなるという致命的なデメリットがあり、敵が攻撃してくるのか、攻撃されるとヨハネがいくら被ダメージを受けるのかが全く分からなくなる。
敵の行動に合わせてカードを選ぶという本作のゲーム性と致命的に噛み合っておらず、これだけは絶対に選んではいけないチャームとなっている。
他キャラの○○のエンブレムにも同じくデメリットはあるが、ここまでゲーム性に逆行したデメリットはルビィ以外になく、ルビィが不憫になるエンブレムとなっている。
バトルマスの少ないルート取りをする
マップでどのルートを進むかを選ぶ場合、なるべくバトルマスの少ないルートを進むのがおすすめ。
バトルに勝てば得られるものもあるのだが、先述の通りHP回復手段に乏しい本作では、バトルはなるべく避けた方がゲームオーバーになりにくい。
カードやチャームはバトル以外のマスでも入手できるので、なるべくバトルの少ないルート取りを心がけよう。
弱いカードをショップで引き取ってもらう
本作は、山札のカードを全て使い終わると捨てたカードが山札に戻る方式なので、デッキ内に弱いカードが少なくなるほど、手札に強いカードが回って来やすくなる。
カードが弱く、チャームも少ない章の序盤は苦戦しやすいので、弱いカードが少なくなると多少戦いやすくなる。
ショップマスにたどり着けたら積極的に弱いカードを引き取ってもらうようにしよう。有料ではあるがかなり安価なので、弱いカードを引き取ってもらった分デッキ全体が強くなると考えれば、悪い出費ではない。
もちろん、デメリットありのカードがデッキに入ってしまっている場合は、そちらの引き取りを優先しよう。
紫のカードでバフを重ねる
特殊な効果を持つ紫のカードの内、「○○するたび」系の条件で効果が発動するカードは、そのカードを使うごとに効果が重なっていくので強い。
画像は一例だが、例えば「退魔の護符」は攻撃カードを使ってもシールドが増えていくようになるため、攻防を両立できるようになり非常に強力。
脳直で使っていいわけではないが、入手カードを選択できる場面があれば、これらの「○○するたび」系カードを選んでおいて損はない。
無料のトロ帽子を入手しよう
本作の無料DLCとして、トロ帽子というヨハネの衣装が配信されている。
5ターンごとにHPが回復できるシシノシンのカードが配られるので、本作では希少なHP回復手段となる。初期衣装と比較してめちゃくちゃ強いわけではないものの、多少はマシ。
入手できる人は、これをダウンロードしてゲームを始めよう。他の衣装が入手できるまでは、充分使える衣装になっている。
ただし、初期カードに追加されるオカリナの音色というカードは絶妙に使いづらいカードなため、こちらは出来ればショップマスで引き取ってもらった方が戦いやすい。