第39話「ンコソパ頂上決戦」
感想
パワーアップは熱いが、玩具は売れなさそうで心配
だいたい3クールと4クールの節目くらいとなる今回は、再度のンコソパ奪還編。
さらに王様戦隊のパワーアップあり、宇蟲五道化が初めて退場する回でありと、物語の山場となる重要回でした。
メンバーそれぞれがバラバラに分かれて目的地を目指すって展開は、「デカレンジャー」の最終回を思い出しましたね。まぁ、似たような展開はいろんな戦隊にあるでしょうけど。
オージャカリバーの隠しコマンドによって発動された、王様戦隊の強化形態が登場。
「王鎧武装・凌牙一閃」は隠しコマンド発動のためのセリフなので、強化形態そのものの名前については謎。東映、テレ朝どっちのサイトにも特に記述がないので、今のところは特に名無しの形態みたいです(いいのか?)
本を出す時か、オージャカリバーのメモリアルエディションなんかを出す時に命名するって感じでしょうか。
その姿は、端的にいってOPのあれ。
OPの演出を本編に取り入れたのか、元から出す予定でOPに伏線を入れておいたのか(だとしたら出すの遅すぎ感はありますが)は分かりませんが、オタクはこういう展開大好きです(笑)
これの凄いところは、何と言っても新しい玩具が全く絡んでいないパワーアップであること。新アイテムも新ロボも全く出て来ない。
クリスマスも近いというのに、大丈夫でしょうか?(どういう心配?)
前々から分かり切ってたことですが、この作品は清々しいほどに玩具を売る気がありません。
ロボ戦をやらない回が当たり前のようにあるし、各ガーディアン単体は1回しか使われないし、等身大時の新アイテムも1個しかないしと、ないない尽くしです。
かろうじてキョウリュウジャーコラボで新しいキョウリュウジャーの玩具は出てますが、本作単体で見れば玩具を売る気はさらさらないといった空気をひしひしと感じます。
ストーリーの評判や作品自体の評価は良いと感じるだけに、玩具の売上が今後のシリーズ全体に悪影響を及ぼさないか、特撮ファンとしては若干心配しています(誰目線?)
実際、バンダイナムコの決算資料で2024年第2四半期(2023年の4~10月)のIP別売上高(国内トイホビー)の戦隊の項目は前年と比べて若干ですが下がっており、「ドンブラザーズ」の前半時期よりは玩具が売れてないのが事実のようです。
売上の数字だけを見れば、戦隊もライダーも玩具売上はコロナショックでガクッと下がってから低迷が続いており、回復基調ではあるものの苦戦しているのが見て取れます。
ファンの1人が勝手に心配しても仕方のないことではありますし、制作陣が頑張ってもどうしようもない事情(国民のお財布事情や少子化)の影響でもあるのですが、やはりファンとしては、長年応援しているコンテンツが終わるかもしれないというのは悲しいです。
あまりにも作品内での販促が強引だと、それはそれでファン離れを招くと思うので難しい問題ではあるのですが、面白い作品作りと玩具販促をなんとか両立させてほしいと切に願うところです。
ファンの戯言でした。
キングクワガタオージャーVSゴーマ戦の凄さ
東映公式サイトに詳しい解説がありますが、キングクワガタオージャーとゴーマのバトルシーンは本当に凄まじい映像になっていました。
何が凄いのかを端的に言えば、本来はキャラクターも含めて全てCGで作るところを、キングクワガタオージャーとゴーマだけは実際にカメラで撮影された映像であるところです。
通常このような映像を作るなら、モーションキャプチャーで役者の動きだけを取り込み、映像自体はキャラクターも背景もCGで作るという、いわばTVゲームのCGムービーのような作り方になると思います。
グリーンバックの前で戦うキャラクターを撮って後から背景を合成する昔ながらの手法も考えられますが、ありきたりな画になってしまいますし、後からカメラの位置を変えたり出来ません。
今回の映像に使われている技術は上記のグリーンバック撮影に近い形ですが、CGムービーのように後からカメラ位置も変えられるのが凄いところ。CGムービーとグリーンバック撮影のいいとこ取りと言っていいのかもしれません。
「キングオージャー」は背景の素材が大量にある稀有な作品なのでこの撮り方が真っ先に取り入れられたんだと思いますが、スーツが実際に作成されることがほとんどである日本の特撮ヒーロー番組においては、今後はこの撮り方が主流になっていくかもしれませんねぇ。
次回、シュゴッダム奪還?
次回はシュゴッダム奪還編の番ですが、若干怪しい雰囲気。
40話台に入りますし、重い展開が続くんでしょうか。
久しぶりにプリンスも登場。そういえば、ガブティラはどこに行った?(笑)