エピソード44「友よ、静かに眠れ」
感想
最終回直前
いよいよ迫る最終回。今回はその1つ前です。
切羽詰まった状況ということもあり、OP映像も無し。OPが無くなるのは、最終回直前の戦隊にはよくあるパターンではありますが、劇場版の宣伝を兼ねていたOPが無くなるというのは、より事の重大さが伝わってくる気がします。
そんな番組前半は、充瑠を欠いたキラメイジャーの面々とヨドン皇帝との決死のバトル。
為朝が綿密な作戦を立て、瀬奈とザビューンがそのスピードで皇帝を翻弄し、小夜とオラディン王がカナエマストーン・エネルギアで皇帝を封じ込め、最後の一撃を時雨が決める。
各々がそれぞれの役割を全力で果たすという展開が、実に戦隊らしくて素晴らしい。そして、そのキラメイジャーの決死の作戦を、非道な手段であっさりと打ち破ってしまうヨドン皇帝も、実にラスボスに相応しい冷酷さで素晴らしい。さすがの荒川脚本。
作戦が破られた仲間たちの大ピンチに、傷をおして駆けつける宝路。充瑠の生存を信じて呼びかけ続けるファイヤ、そのファイヤを激励するマブシーナ。
諦めずに戦い続けても尚強大なヨドン皇帝の力の前に、成す術のないキラメイジャーたち。
絶体絶命の状況で、ついに駆けつけるヒーロー!
登場人物全てが輝いている。いやぁ、これこそ戦隊の最終決戦だなって感じがしましたね。
惜しむらくは、ヨドン皇帝にデストリアを使う前に皇帝が自力でどうにかしてしまったので、よくよく考えると時雨の兄貴だけ何も作戦に貢献できてないこと(苦笑)
ヨドンナ様、暁に死す
ヨドンナ様、ヨドン皇帝に殺されて死亡。
ヨドン皇帝を倒すための手段としてキラメイジャー側に利用された挙句、仕えていた皇帝にトカゲのしっぽ切りで殺されるという、何とも悲しすぎる最期。
和解は無いにしても、もしかすると生き残って、来年のVSで見られるかもしれないと思っていただけに、あっさり殺されてしまったのはなんとも悲しいです。もう一度君に会いたかった…
いやまぁ、悪役なんで必要とあらばお祭り作品でナンボでも生き返るとは思うんですけど。今のゼンカイジャーの映画みたいに(苦笑)
それにしても桃月なしこさん、牙狼といい戦隊といい、特撮に出演すると最後には死ぬという流れが2連チャン。
これは、特撮界の桑島法子さんと呼ぶべき逸材になるかもしれん…!(笑)
鬼将軍散る! ガルザ涙の必殺剣
死んだと思われた充瑠もどっこい生きていた。
充瑠を救ったのは、ジョーキーに宿ったガルザの意思。
「もしかしたら、ガルザもオラディン王みたいに喋る魔進になるのかな?」という視聴者の淡い希望を砕いて、充瑠に希望を託して消えていくガルザ。
生まれ変わったら、また兄と仲の良い兄弟になりたいと願って消えていく姿が、実に切ない。中村さんの芝居がとても良い。
出来れば来年のVSで、ガルザの意思が宿ったキングエクスプレスと、グレイトフルフェニックスとの兄弟共闘シーンが見たいところ。東映さん何卒よろしくお願いします。
これが本当に、最後の決戦だ!
生還した充瑠も無事に駆けつけ、皇帝が置いてきたカナエマストーンを持ってくるというクランチュラの伏線回収もバッチリ決まり、舞台は整った!
これが最後の決戦だ!
ベストマッチなタイミングで流れるOPも最高。やはりOPは正義。
そして、今まで6人の合成で済まされてきたED最後のカットは、今回のみの6人一緒のカットで締め。
最終回では通常通りのスタイルではEDは流れないと思うので、このカットが見られるのはおそらく今回が最初で最後。
こういう特別な演出を見ると、いよいよ1年も終わりだなぁ…って感じがしてきますね。
次回、最終回!
最終回予告! 魔進が相棒の名前を呼ぶだけという、全く次回の予告になっていない予告が実にキラメイジャーという作品を表していて良い。
素面名乗りの6人の表情も実に良い!
次回、いよいよ最終回!
あぁ、これでお別れなんですな…