第22話 白い仮面の男
感想
ウルトラQっぽい
今回は、「ウルトラQ」を彷彿とさせるちょっと不思議なお話。ウルトラシリーズではこういうお話がたま~にあるのが恒例です。
白い仮面の男=NEW GENERATIONチャリジャって予想は外れたけど、お話自体はとても面白かったので大満足。
東映特撮や、他の特撮シリーズなんかではこういうお話はあまり見られないので、1話完結を主とするウルトラシリーズならではの魅力ですよね。
これ系の話で筆者が思い出深いのは、「ガイア」の「遠い町・ウクバール」。今回のお話を気に入った方で「ガイア」未見の方は、ぜひ「遠い町・ウクバール」もツブイマか何かで見てみて下さい。
楽園夢想遺構 柱
人間の不安や苦しみといった憂いを吸収する力を持つ、楽園夢想遺構 柱。
柱に吸収されたものは、人々の中から概念や記憶といったものがなくなってしまう。
劇中では、「雨」がなくなったことで傘も存在しなくなり、「怪獣」がいなくなったことでSKIPやユピー、防衛隊も存在しなくなってしまっていました。
シュウのように、防衛隊そのものが無くなってしまったのか、単に行き方を忘れてしまっただけなのか、それすらも分からなくなってしまうのは結構怖い。
少し気になるのは、柱が吸収して無くなるものが概念や記憶だけなのか、実際にある物そのものが無くなるのかということ。
たとえば「怪獣」が無くなった場合、世界から本当に怪獣がいなくなるのか、人々の認識から怪獣が消えただけで怪獣そのものは存在し続けるのか?といった具合に。
もし存在そのものが消え去るのだとしたら、困るのは「怪獣」よりも「雨」の方で、世界から雨という物理現象が存在しなくなってしまった場合、蒸発した水分が上空で雲になったまま地上に降ってくることがなくなり、地上の上空に分厚い雲(海)があるというとんでもない世界になってしまいます。
地球の生態系はめちゃくちゃになるし、所長の喫茶店も水不足でコーヒー出してる場合じゃなくなる…
まぁ「雨」が存在しなくなるなら、そもそも水分の蒸発という現象も存在しなくなるのかもしれませんが。
考えれば考えるほど恐ろしい、考えれば考えるほど不思議な、凄い怪獣(怪獣?)でした。
柱のせいで消えたSKIPの面々は、所長⇒リン⇒シュウ⇒ユウマの順番。
リンとシュウの年齢設定は明かされていませんが、役者さんの年齢で行くと、ちょうど年齢順に柱に取り込まれていっちゃってるんですよね。
やはり、年齢が上がるほど想像力が失われていくってことを表しているのか。
視聴者である我々としては、何歳になっても想像力を失わずにいたいものですね。
しかし、白い仮面の男がこれを柱と呼ぶのは何かの例えなのかと思ってたら、設定上でも名前が「柱」なのはあんまりにもあんまりすぎてちょっと笑ってしまいました(苦笑)
津嘉山正種さん
白い仮面の男の声は、津嘉山正種さん。まさか出演されるとは思ってなかったので、まさかの配役でした。
声が渋すぎるので、やはり声から発せられる説得力が違いますよね。
数々の映画やドラマで活躍されるベテラン俳優さんで、外画やアニメの吹替もたくさんされておりますが、アニメだと「Fate」シリーズの間桐臓硯なんかが有名でしょうか。
アーノルド・シュワルツェネッガーの吹替といえば玄田哲章さんですが、「ターミネーター2」をアマゾンプライムなんかの配信で見ると、T-800は津嘉山さんがやってたりします。
白い仮面の男は今後の作品での再登場が難しそうなので、津嘉山さんが再度ウルトラシリーズに出演されるのも難しそうではありますが、またいつか出演されることを願いたいですな。
次回、トリゲロス?登場
次回は年内最後の放送。
因縁の宇宙獣が三度登場し、物語はいよいよクライマックスへ向かうみたいです。
いやー、もうすぐ終わっちゃうと思うと寂しいですなぁ…