第14話 奇跡の覚醒!ケーキング
感想
散華するシータ
今回は、ガヴ初の中間フォームであるケーキングフォームの登場に、シータ姉さん散華、酸賀とニエルブの邂逅と怒涛の展開の連続で、これぞニチアサのクリスマス時期といった感じの回でした。
特筆すべきはやはり、シータとジープに必殺技を放った時のショウマの
「アンタたちとも、一緒にケーキ食べられればよかったのかもな…」
のセリフ。
直前に幸果と一緒に作ったケーキを食べてこの戦いに挑んでいるだけに、余計に悲しみを感じさせるセリフとなっておりました。
向こうからは最後まで嫌悪されていたとはいえ一応は血の繋がった家族だっただけに、それを倒さねばならないショウマの仮面ライダーとしての葛藤が伝わってきます。
同族殺しは初代「仮面ライダー」から続くシリーズ共通のテーマですが、ここまでツラい同族殺しの宿命を背負ったのはショウマくらいなものでしょう。
ここから、ストマック家の面々を1人1人倒していく度に、ショウマは苦しむことになるんでしょうな…
ガヴのホイッピアが唸る時、また家族が死ぬ!
一生2人でいることを望んでいたのに、よりによってシータと死に別れることになってしまったジープ兄さんの今後の活躍に注目です。
なんとなく、仮面ライダーになって帰ってきそうな予感。
双子の片割れの仇である赤ガヴを倒すべく、あえて赤ガヴと同じ変身ベルトに堕ちて帰ってくる復讐の鬼とか、結構燃える展開ですし。
ケーキングフォーム!
ガヴ初の中間フォームであるケーキングフォームが初登場。
アギトがTV本編で初めてバーニングフォームにパワーアップした時に、弁当食ってパワーアップしたと揶揄されたのが記憶に新しい(=23年前)特撮ファンも多いと思いますが、まさか本当に食べ物でパワーアップする仮面ライダーがこの世に現れるとは思ってませんでしたよね。
シリーズの歴史の長さを感じるというものです。
どう見てもイチゴのショートケーキの擬人化にしか見えないのにちゃんとカッコよく、体の各所に金色が入っていて、専用武器を持っている等、平成ライダー1期の最強フォームに多かったデザイン法則に則っていて、一目見て強いと分かるデザインが素晴らしい。
特筆すべきは、ホイップ兵の召喚能力。
1人で頭数を増やせるのは強いという設定上の利点だけではなく、ケーキングフォーム使用中はお役御免となるポッピングミフォームの着ぐるみを再利用できるという点で制作陣のお財布にも優しく、二重の意味で美味しいです。
次回はザクザクチップスとチョコダンのホイップ兵も出るようですし、せっかく作った着ぐるみはとことん使ってやるっていうコスト削減根性が凄い。
そのうち、ケーキングフォームじゃなくてもホイップ兵を召喚できるようになりそう(笑)
次回、メリークリスマス
ストーリー的には次回が本当のクリスマス。
3週も生き延びた可児は次回でいよいよ天に召されるか?(笑)
同一人物ではないことが判明した酸賀とニエルブの関係も気になりますな。