ここからネタバレ
戦いが終わった後にグリッドマンたちが裕太たちに別れを告げる場所、特撮版最終回でグリッドマンと直人たちが別れたあの丘でしたねー!
「GRIDMAN」最終回ではジャンクの中(特撮版でグリッドマンがいつもいるとこ)だったので、今度はこっちか!と大興奮。
このアニメ版グリッドマンのシリーズ、普段のオマージュはこっそりなのにここぞという場面ではガツンと分かりやすいオマージュを見せてくれるの本当好き。
本作のストーリーをざっくりとまとめると、グリッドマン自身が様々な並行世界(グリッドマンユニバース)を作り出してしまい、それをラスボスに利用されたというもの。
これは、「SSSS.GRIDMAN」のヒットによって「SSSS.DYNAZENON」やその他の様々な派生作品が制作されたという現実世界の歴史を、作中の設定に取り入れているんですねー。
ダイナゼノンがなぜかダイナドラゴンに似ていたり、そもそも「SSSS.DYNAZENON」が特撮版の「竜の伝説」をふくらませたストーリーになっていたりしたのも、全てはグリッドマン本人から生み出されたからだったと明かされて、TV本編の謎が一つ解決されたのがよかったですよね。
発表当時、なんじゃこりゃ?と思っていたあんな作品やこんな作品も(どれのことかな?)、全てはグリッドマン本人が原因だった!
そうか! それなら仕方ない(ええんかい)
平成の初期に制作され、「早すぎた名作」と言われながらもそのまま埋もれていくしかなかった作品と、それをただ見て見ぬふりことしか出来なかった筆者のようなリアルタイム世代にとって「SSSS.GRIDMAN」のヒットは本当に嬉しかったし、それによって雨後の筍のように様々な派生作品が生まれたことさえも作品の一要素として昇華してしまう制作陣の巧みさには、本当に頭が下がる思いです。
ありがとう、グリッドマンユニバース。
まさかの姫
ガウマさんがTV本編でずっと会いたがっていた姫、まさか映画で出てくることになるなんて…
っていうかその前に、ガウマさん普通に生き返ってて逆にビックリした…
事前情報でガウマ役の濱野大輝さんがレックス役ってことだったので、ダイナレックスに意識だけ宿ってるみたいな設定だと思ってたんですよね。
それが、普通にダイナレックスにアクセスコードして単独で動かせるようになってるとは(笑)
蓬とガウマさんが再会して、「ガウマさんに言いたいこと、いっぱいあった気がしたのに」のシーンのとこ、蓬の涙が良すぎてこっちも泣いたわ~。
そして、TV本編では顔も声も分からなかった姫は、北海道物産展で蟹を売っているというまさかの登場。声はTV本編でEDを担当しながら、ついぞ出演だけはしていなかった内田真礼さん。
まれいたそ、やっと出れてよかったなぁ…
ガウマさんの元になってる5000年前のミイラ、特撮版ヒロインのゆかのことを姫と間違えて追いかけるって話になってるんですが、姫の顔も声も判明したことで、全然似てませんでしたが?ってことになってしまったのだけはちょっと面白い(苦笑)
神永レオさん
六花の彼氏じゃね!?と疑われる大学生が六花の兄というオチは、TV本編を見ていた視聴者にはバレバレだったでしょう。TV本編には未登場でしたが、兄がいることはセリフにありましたもんね。
特撮版のヒロインだったゆかにも兄がいて(こちらは浪人生の設定)、六花の兄と同じくメガネをかけていたので、おそらくキャラデザは特撮版をちょっとだけ参考にしたんじゃないかな~って思ってます。
六花の家族構成はゆかのオマージュだと思うので。
六花の兄役は、神永レオさん。
声を聞けば一発で分かる通り、これはマックス役の小西克幸さんの別名義。
元々は「天元突破グレンラガン」で小西さんが兼役で演じたキャラのための別名義でした(カミナが俺のアナグラム)。まさか16年ぶりに復活するとは…(笑)
蓬の父ちゃんとか六花パパとか、このシリーズは主要キャラの肉親を他のキャラの声優さんが兼役してることが多いんですよね。
本作で、六花パパとしてアレクシス・ケリヴが出てくるのは、朗読劇などに登場する六花パパの声が稲田徹さんの兼役だったから(笑)
出てくるシチュエーションは「GRIDMAN」9話そのままだったので懐かしいと感じた人も多かったでしょうが、六花パパの声はコンテンツをくまなく追っかけてる人でないと知らないことなので、気付けた人はレアじゃないでしょうか。
お客様
裕太をジャンクショップ絢まで送り届けるというメチャクチャおいしい役どころで出てくる、お馴染みのヒゲのお兄さん。
そう。特撮版で主人公の直人を演じていた小尾昌也さんが声を当てているあの人です。
「GRIDMAN」6話に、「DYNAZENON」5話と、アニメの度に必ず出演してくれる小尾さん。本当にありがとうございます。
今回はついに主人公の窮地を助けるという役どころになるの、感動したなぁ。
印象的な「ギリチョンセーフ」のセリフも、特撮版の第1話で直人が発言していたもの。
なぜよりによってそのセリフをオマージュしたのか?って気はしますが(笑)
4人目のオリキャス
本作のラスボスを演じたのは、神奈延年さん!
なんで神奈さん?と思ってちょっと考えてみたんですが、そういえば神奈さんって特撮版の方にも出てるんですよね(当時は林延年名義)。
武史の使ってるパソコンの声として、たぶん第1話のみ。
特撮版で敵が使っていたパソコンの声を演じていた声優さん。これ以上本作のラスボスに相応しい方は他にいないでしょうね…
グリッドマン役の緑川さん、アニメの度に特別出演してくれる小尾昌也さん、「DYNAZENON」11話で特撮版当時の声が流用された服部ジュンさんに続き、神奈さんが4人目の特撮版オリジナルキャスト。
いやー本当、特撮版の続編としてあるべきキャスティングをしていただけて、ファンとして本当に嬉しい限りです。
あとは、カーンデジファー役の佐藤正治さんの出演が待たれます(続編希望はや)
そういえば、ツブイマで特撮版の1話が期間限定で無料公開されているんですが、本作の宣伝であったと同時に「神奈さんが出演してるのを分かってから見に来てね」っていう公式からのメッセージだったってことでしょうね(笑)
先述の直人の「ギリチョンセーフ」もあるので、未見の方はぜひ今のうちに!
アカネ!!!!!!
この映画の制作が発表された時、誰もがアカネの登場を予想してたと思うんですよね。
かく言う筆者も予想はしていたんですが、TV本編があまりにも綺麗に終わっていたので、出たとしてもせいぜい突然実写パートになって、キーボードを押す手だけ映るくらいだろうなと思ってたんです。
それがまさか、あんなにガッツリ出るなんて。
しかも、実写パートもガッツリあるし、魔女っ娘みたいな変身バンクあるし、アレクシスにインスタンス・ドミネーションするし(笑)
想像も期待も超えて、しかも納得感のあるあの登場のさせ方、並みの続編ものじゃ出来ないですよ。
アカネがインスタンス・ドミネーションでアレクシスを操ってグリッドマンと共闘させ、そのアレクシスがインスタンス・アブリアクションでグリッドマンがそのユニバースに内包している仲間たちを実体化させるという流れ、クロスオーバーものとして完璧すぎる展開でしたね…
インスタンス・アブリアクションの使い方が上手すぎる…
あと、先のウルトラマンレジェンドとしての登場があったからか、味方として登場した時のアレクシスの掛け声が劇場版コスモスみたいな声になってましたね。
これは稲田さん、やったな(笑)
サウンドラス
2代目が謎の戦艦に乗っているのはともかく、巨大化した上に戦艦と合体してサウンドラスなる形態になるなんて。
誰の性癖に訴えかけとるんや…(笑)
いやまぁ、巨大化は「GRIDMAN」時代にしているので元々できたんでしょうけど。
視聴者が忘れた頃にネタを掘り起こすのっていいよね。
名前は本名の一部のアノシラスと、初代のアノシラスが音にまつわる能力を持つ怪獣だったことにちなむのでしょう。
あと、サウンドラスになった後にシャッターが開いて中の2代目の顔が出てくるのは、たぶん「マグマ大使」のパイロットフィルムのオマージュなんじゃないかと思ってるんですが、はたして…
マグマ大使、正式に放送されたバージョンではマスクを被ってるんですが、パイロットフィルムでは演じる役者さんが顔出しにしてたんですよね。
シャッターが横開きだったら、確実にマグマ大使だったんですが(笑)
グリッドマン新形態!
フルパワーグリッドマンとカイゼルグリッドナイトの共闘はあると思ってましたし、それぞれがサンダーグリッドマンとキンググリッドマンをモチーフとしていた以上中身の交代もあると思っていましたが、案の定ありましたね!
インパーフェクト ⇒ UNION ⇒ uni-verse の主題歌3連発も最高によかった! やっぱりヒーローは主題歌をバックに戦わないとなぁ!!
ただTV本編の頃から思っていたように、みんなで一緒に言うセリフは字幕かテロップがないと聞き取れない(苦笑)かろうじてフルパワーグリッドナイトは聞き取れたけど、グリッドマン・ダイナゼノン・新ゴルドバーンが合体したカイゼルグリッドマン(仮)とかそれぞれの技名とか全然聞き取れず、無念。
グリッドマンの新合体形態の方が、超竜王合体超人ローグカイゼルグリッドマンであることが公式に解禁! 公開から1週間、やっとスッキリした…(笑)
フルパワーグリッドナイトの方は、肩書は超合体竜人だったかな?
どちらもカッコよさは最高!
やはり合体変形はロマン!!
ビッグゴルドバーンと合体したグリッドマン、グリッドバーンナイトの前例を考えるとグリッドバーンマン(?)になっちゃうと思うんですが、さすがに座りが悪すぎるので別の名前ですかね…(笑)
また、ビッグゴルドバーンに思いっきり玩具のジョイントがデザインされていたので、まぁ新しい玩具が出るんでしょう。
グッスマさんのDXフルパワーグリッドマンがTHE合体ブランドで新しく発売されることが発表されているので、今回の映画の合体を再現できるようになってるんだろうな~と映画を見てる時は思ってたのですが、よくよく考えるとフルパワーグリッドナイトに合体した時にパワードゼノン側の色も形も変わっちゃってるので関係ない。グリッドマン(Universe-Fighter)はPrimal Fighterやグリッドナイトと形状が全然違うので、既存のダイナゼノンに合体させるのは難しいはず。
こいつぁ、Universe-Fighterとビッグゴルドバーンだけじゃなく、ダイナゼノンもフルパワーグリッドナイトも全部新しく玩具出るぞ…
ダイナゼノンだけは既存の玩具がそのまま使えるらしい! じゃあフルパワーグリッドナイトの方も、既存のTHE合体グリッドナイトが使えるんだろうか? もしくはグッスマオンライン限定発売だったグリッドナイトも再販?
そういえば、最後のキメ技がグリッドフィクサーハイパービーム(ハイパーとフィクサーの順番自信なし)だったのは、ご存じフィクサービームと、特撮版でカーンデジファーを倒したグリッドハイパービームとを合わせたネーミング。
ボス倒すのに相応しい技名でしたね。
ただ、ここでグリッドハイパービームを使ってしまった以上、もう続編で使える特撮版のエモい技無くなっちゃう(苦笑)
最後に
非常に綺麗に終わった本作でしたが、
ガウマはどういう経緯で復活して新世紀中学生の一員になったのか?
とか
2代目はいつの間にサウンドラスになったのか?
とか、今回はいろいろと過程をすっ飛ばして勢いで済ませてる部分があったんですよね。
なのでその部分を補完する余地がまだまだある! だからまだグリッドマンユニバースで描ける物語がある!
だから、円谷さんとTRIGGERさん、続編とか番外編待ってますよ!
グリッドマンたちとの再会を願って、アクセスフラーッシュ!!
…まぁ、上の話は何かのイベントで朗読劇やって済ませそうな気はするけど(笑)